熱成型技術で快適なライドを実現！カナダ発の革新的なサドルが登場｜REFORM

Bicycle Club編集部

2024年06月01日

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ミズタニ自転車が、カナダ発の革新的なサドルブランド、REFORM（リフォルム）の取り扱いを開始した。リフォルムの「Heat-Moldable（熱成型）」サドルは、サイクリストの快適性とパフォーマンスを向上させるために設計された熱成型技術を用いたサドルだ。

リフォルムが誕生した背景

リフォルムは、カナダのスケートボードメーカー「Landyachtz」の創業者の一人であるマイク・ペレッテンによって設立された。2015年、熱心なサイクリストだったマイクはロードレースでのサドルの痛みに悩み、熱成型技術を応用したサドルの開発を開始した。競技スキーの世界で培った熱成型ブーツの知識を活かし、5年以上の開発期間を経て、サイクリストのための理想的なサドルが誕生したのだ。

リフォルムの特徴

リフォルムサドルの最大の特徴は、独自のサーモモールドテクノロジーだ。この技術は、サドル後方のフレーム内部に配置された電熱線を加熱し、フレームの一部を軟化させてライダーの体にフィットする形状に変化させるものだ。これにより、体重が集中する座骨の負担を効果的に分散し、長時間のライドでも快適さを保つことができる。リフォルムサドルは特許取得済みの技術を使用しており、圧力分布の視覚化によりライディング中のホットスポットを特定し、フィット感を向上させている。

ラインナップ

リフォルムでは、ライディングスタイルに応じた2種類のサドルをラインナップしている。

SEYMOUR（シーモア）

49,500円（AC Power supply 別売り）

シーモアは、荷重がかかる座面後方をワイド化したフラットな座面を持つモデルだ。熱成型により身体に馴染み、まるで使い込んだレザーサドルのような快適さを実現する。カーボンレールのループデザインは高い剛性と軽さを両立している。

サイズ：252 x 142mm
フレーム：カーボンファイバー/ナイロン
レール：カーボンファイバー 7×10mm
表皮：マイクロファイバー
パッド：ポリウレタン
重量：197g

TANTALUS（タンタロス）

37,400円（AC Power supply 別売り）

タンタロスは、高いホールド性と安定したペダリングを実現するトラディショナルフレームを持つモデルだ。不安定な路面状況でもスムーズな体重移動を可能にする。レール素材はチタニウムで、陽極酸化被膜処理タイプとRAWタイプの2種類から選択できる。

サイズ：245 x 142mm
フレーム：カーボンファイバー/ナイロン
レール：チタニウム合金
表皮：マイクロファイバー
パッド：ポリウレタン
重量：235g

熱成型のポイントと注意点

熱成型は、専用の給電装置であるACパワーサプライを使用し、サドル後方のフレーム内部に配置された電熱線を加熱して行う。ちなみにサドルのセッティングには、十分なスポーツ自転車の専門知識と経験が必要だ。一度熱成型すると、その後のセッティング変更が困難になるため、サドルのセッティングは商品を購入したプロショップで行うのがよさそうだ。

ちなみに熱成型の効果が最も大きいのは1回目だ。2回目以降は効果が低下し、3回目までは一定の効果があるが、それ以降はほとんど変形しない。また、熱成型が可能なエリアは、荷重が集中するサドル中央より後ろの座面だ。熱成型時はサドル後方のフレームが高温になるため、取り扱いには注意が必要となる。

また、夏の炎天下や車内に自転車を置いても、成型時の温度以上にはならないため、変形することはない。しかし、ストーブやヒーターなどの暖房器具や直火の近くに長時間置いた場合には、変形する可能性があるので注意が必要だ。