大阪、新潟、神奈川、鳥取の各地で自転車を活用、自転車活用推進功績者表彰
Bicycle Club編集部
- 2024年05月30日
2024年5月29日、令和6年度自転車活用推進功績者表彰式が開催された。式典では、自転車利用の促進や交通安全の啓発に顕著な功績を収めた個人と4団体、さらに「自転車通勤推進企業」 宣言プロジェクト「優良企業」2団体が表彰された。
自転車アンバサダーの稲村亜美さんが司会として登壇
自転車活用推進功績者は自転車の利用促進や交通安全教育などで顕著な功績を挙げた個人や団体を表彰し、社会全体での自転車利用促進を推進するためもの。いっぽう自転車通勤推進企業表彰は自転車通勤を積極的に推進し、安全教育に取り組む企業を認定・表彰することで、企業レベルでの自転車通勤の普及を促進するものだ。
式典では国土交通大臣の斉藤鉄夫大臣、来賓の挨拶が続き、自転車活用推進功績者への表彰状授与、自転車通勤推進企業の認定証授与がおこなわれた。式典には自転車アンバサダーの稲村亜美さんが司会として登壇。稲村さんは、自転車愛好家として「健康的で環境に優しく快適な自転車通勤の魅力を強調し、企業による推進を希望します」と話した。自身もeバイクほか3台の自転車を所有し「今年はロードバイクに乗りたいです!」と新たな1台の購入にも意欲的だった。
自転車活用推進功績者
個人部門
古倉宗治(東京都)
自転車先進諸国の自転車政策、自転車の放置問題、自転車の安全利用方策、自転車利用環境のあり方等に関する調査研究及びこれらに基づく自転車活用のための普及啓発活動等を通じて、長年にわたり、幅広い分野において国、地方の総合的体系的な自転車利用促進に当たってきた。
コメント
「表彰の栄を賜り誠に感謝に耐えません。これまで、研究所、NPO 等で欧米の先進事例や我が国の自転車利用を促進するための調査研究等を通じて、自転車の地位向上と活用推進に取り組んで参りました。自転車は交通だけでなく、環境・医療・健康・高齢者・観光・地域活性化・災害等幅広い分野の重要な施策ツールであり、今後とも多様な自転車の活用推進に邁進して参ります。」
団体部門
堺 自転車のまちづくり・市民の会(大阪府)
交通安全啓発活動や自転車地図の作成を通じて、自転車利用の推進を図る。平成17 年の設立以降、区民まつりやツアー・オブ・ジャパン堺ステージでの安全啓発ブースの出展や自転車地図の作成、散走の実施等を通じて、自転車の利用促進と交通安全啓発の両輪で取組を展開している。
コメント
「この度は栄えある賞をいただき、大変光栄に思います。平成17年に実施された国土交通省の社会実験に応募した『市民協力員』が中心となり、当会が誕生しました。約20年にわたり活動を継続し、評価いただいたことを糧に、今後も活動していきたいと思います。」
ツールド妻有実行委員会(新潟県)
アートとサイクリングを融合させたイベント「TOUR DE TSUMARI」の運営を通じて地域活性化に寄与。2006年「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」において、建築家伊藤嘉朗氏が企画・発案したサイクリングイベントとして初開催。以降、ほぼ毎年開催し、 2017 年からは自立した実行委員会が主催するイベントとなった。レースではなく、里山の風景や地域内に点在するアート作品等を楽しみながら地域を巡るアートツアーとして地域活性化へ貢献している。
コメント
「芸術祭の作品として始まったこのイベントが、地元の方々と一緒に大きく育ててこられたこと、多くの参加者の方々が地域と一体となって盛り上げてくれたことが、評価いただいたと思うと感激です。今後も多くの方に参加してもらってこの地域の良さを感じていただければと思っています。」
株式会社T-FORESTRY(神奈川県)
2018年、所有森林内に初心者に焦点を当てた MTB 施設「フォレストバイク」を開設。森林内でのマウンテンバイクによる走行を学ぶための初心者講習やステップアップ講座等を開催。年間5,000 人が来場するとともに、多くのマウンテンバイクメーカーが「フォレストバイク」を会場にイベントを開催するなど、マウンテンバイクの普及に大きく貢献。周辺地域を民間事業者、行政機関、森林組合等が連携したネイチャーアクティビティが体験できる「
ODAWARA FOREST BASE 」として「森林サービス産業推進地域」に登録し、一体的に展開して地域活性化に貢献している。
コメント
「日本のマウンテンバイクレジャーはまだまだ発展途上です。私たちの運営する『フォレストバイク』は、森林サービス産業推進地域として森林所有者とマウンテンバイカーの両方の視点を融合させ、持続可能でオープンな森林利用を行っています。日本における新しい林業経営とマウンテンバイク文化を育む場所として、さらなる発展を目指します。」
鳥取県西部ブランディングプロジェクト「大山時間」(鳥取県)
鳥取県西部、域内7つの商工会が連携して平成29年に鳥取県西部ブランディングプロジェクト「大山時間」を立ち上げた。地域課題の解決に向けて、サイクルツーリズムによる国外を含む域外からのサイクリング誘客を中心とした消費拡大を目的に地域ブランドの確立によるブランディングを推進してきている。サイクリストの受入環境整備事業として機運醸成やサイクルプロツアーガイド・地域コンシェルジュ養成、サイクルツアー造成、情報発信等を実施している。
コメント
「自転車活用推進功績者表彰を受賞できましたこと、大変光栄です。『大山時間』は、自転車を活用したまちづくりを目指していますが、今回の受賞で、改めて“継続は力なり”を実感しています。今後も、地域・企業・人が輪になった、自転車に優しいまちづくりと、地域産業の持続的発展を付加させた『サイクリストの聖地化』を目指し、商工会目線で取組んでいきます。」
自転車通勤推進企業宣言プロジェクト優良企業認定
「自転車通勤推進企業」 宣言プロジェクト「優良企業」
株式会社あさひ(大阪府)
自転車利用のサポートや安全啓発を目的として、一般向けに「自転車通勤スタートガイド」などを発信。また、従業員が自転車利用者の規範となるよう、交通マナーに関する研修動画の配信や交通安全講習会等を実施しているほか、自転車やヘルメット等の購入補助、従業員が対象となる自転車通勤等に関する損害賠償責任保険に会社として加入するなど、充実した福利厚生を導入している。
コメント
「当社の取り組みをこのような形で評価いただき、大変光栄に思います。『優良企業』としての自覚を持ち、今後も『自転車を通じて世界の人々に貢献していく』という経営理念のもと、自転車通勤をはじめとして、自転車に乗るすべての方が豊かな自転車ライフを送れるよう活動を続けてまいります。」
有限会社クリオシティ(神奈川県)
自転車部品を割引購入出来る福利厚生の導入や故障などの自転車トラブルに対応できる人材・用具の設置。多様な視点も取り入れた動画教材の活用など安全教育に注力してきた。
コメント
「この度は『自転車通勤優良企業』に認定いただき、光栄に思います。弊社は主に自転車を用いて配送を行うメッセンジャー会社であり、自転車通勤以外に、イベント開催やカーゴバイク普及活動等にも取り組んでいます。今後もサイクルロジスティクスを推進し、バイシクルフレンドリーな社会が広がる一助になれるよう貢献して参ります!」
問:自転車活用推進功績者表彰式広報事務局
https://www.mlit.go.jp/index.html
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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