丹沢グラベルオープンゲート開催、特別開放されたオフロードを楽しんだ
Bicycle Club編集部
- 2024年06月11日
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6月9日、神奈川県秦野市でグラベルバイクやMTBなどのオフロードバイクのライドイベント「丹沢グラベルオープンゲート」が開催された。普段走ることができない秦野市森林組合の管理する作業道を約250人のライダーが駆け抜けた。
約250人のライダーが、普段走れない森を楽しんだ
丹沢を舞台に開催されたオフロードライドイベント「丹沢グラベルオープンゲート」は、秦野市を拠点に活動している市民団体「鶴嘴-Tsuruhashi-(NPO法人丹沢を愛する会)」にバイシクルクラブ編集部が協力する形で開催された。
いままで秦野エリアでは多くの林道で車両通行止めとなっており、自転車で走ることが認められていなかった。今回、秦野市森林組合からの許可を得て特別開放された普段は立ち入り禁止の特設林道コースを走れることになった。このためオフロードを楽しめるイベントとして期待も高く、メイン会場の新東名秦野SA建設予定地には、朝早くから「普段走れないトレイルを走りたい」というライダーが集まった。
当日は開会式に秦野市の高橋昌和市長が登壇、ライダーミーティングのあと上級、中級、初級の順にそれぞれのツアーが会場をスタートしていった。
想像以上にハードなコースに、脚がいっぱいという声も
上級コースは今回最も人気があり、満員御礼での開催となった。距離約15kmながらも獲得標高約680mというハードなコース設定。
急峻な林道をヒルクライム、それも未舗装を上ってからダウンヒルを下るツアーを楽しんだ。ただし、コースはリアルに激しく、「ほんとに上級者向けなので、下りはグラベルバイクよりもMTBのほうがよかったかもしれません」というグラベルバイクでの参加者の声が聞かれたほどだった。
本来は林業のための作業道のため最低限の整備で行われた大会のため、整備されたMTBコースとも違うところもあり、飛ばすのではなく、安全に走るスキルが求められた。また、梅雨時期の丹沢にはヒルが多く発生してしまうため、その対策も呼びかけられた。
上級コースには秦野市を見下ろすビューポイントも設定され、参加者は自分たちがスタートした秦野の街を見下ろしながら里山の風景を堪能した。
初級コースでは初めての林道を体験
初級ツアーは当初予定していたコースよりも獲得標高を少なくし、体力にあったツアー設定に変更された。それでも参加者からは「午前中のツアーだけで脚がいっぱいです」といった声も聞かれたほど。
初級ツアーでは鈴木祐一さん(RiseRide店長)が説明しながらコースガイドを行った。ブレーキの利かせ方の説明から、ハイカーも通る道での押し歩きの必要性などを楽しく説明した。「はじめてのオフロード体験でした」という参加者も多く、親子での参加者もみられた。
年内に第2回開催へ向けて準備中
今回、午後はフリーライドを実施したが、本来走る予定だった上級、中級、初級コースのうち上級コースは安全確保のためクローズドとした。さらに、午後からはあいにくの雨模様、一時スコールが激しく降ったこともあり開放時間を1時間短縮しての開催となった。
鶴嘴-Tsuruhashi-では、年内にもう一度「丹沢グラベルオープンゲート」を開催する計画をしている。
「今回、開放したコースはごく一部で、もっと走りやすいコースや逆に難しいコースも作れると思っています。年内にもう一度、今回規模の大規模イベントを開催予定です。運営サイドとしては課題を解決しながらよりよいイベントにしていきたいと思っています。また、鶴嘴-Tsuruhashi-では一緒に活動するメンバーを募集しているのでぜひ参加してください」と代表の廣西壮飛さん。
イベント開催だけではなく、コースの定期的な開放にも期待がかかる。
サイクルエキスポではシマノ・GRX Di2搭載の最新モデルなどを体験
今回、メイン会場では誰でもオフロードバイクを自転車を体験できるサイクルエキスポを開催。複数のメーカーの最新のグラベルバイクやマウンテンバイク、eMTBの試乗車が並び、来場者は場内に設けられた試乗コースでは各ブランドのバイクを試した。今回、新しく出たばかりのシマノ・GRX Di2搭載モデルも持ち込まれ、その操作性を体験できた
秦野市ブースでは、「名水百選、おいしさがすばらしい名水部門」でナンバー1になった「秦野のおいしい水」が試飲できた。朝の開会式に登壇した高橋昌和市長(右から2人目)も名水をPRした。
イベント詳細はこちらから
- BRAND :
- Bicycle Club
- CREDIT :
- 文◎バイシクルクラブ編集部 写真◎古谷勝、バイシクルクラブ編集部
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