新型BOLIDE F TT、パリ2024オリンピックでデビュー|PINARELLO
Bicycle Club編集部
- 2024年07月18日
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ピナレロはBOLIDE F TTの最新バージョンを発表した。この新モデルは、イネオス・グレナディアスのライダーたちがパリ2024オリンピックの個人タイムトライアルで勝利を目指すための強力な武器となる。
パリ2024オリンピックでデビュー
参加選手の紹介
ミハウ・クヴィアトコウスキー(ポーランド)、マグナス・シェフィールド(アメリカ)、現ヨーロッパタイムトライアルチャンピオンのジョシュ・ターリング(イギリス)、元世界タイムトライアルチャンピオンのトビアス・フォス(ノルウェー)とフィリッポ・ガンナ(イタリア)が、この新型バイクを使用してオリンピックに臨む予定だ。
独自のカラーリングとデザイン
新型BOLIDE F TTは、ラクスターレッドゴールドとラクスターブルーを融合させた独自のカラーリングが特徴的であり、シートチューブには各選手の国籍が表示されている。
技術的な進化
AirStreamテクノロジーの導入
アデレード大学と空力R&DパートナーのNablaFlowと共同で開発されたAirStreamテクノロジーを採用している。この技術は、ザトウクジラのひれに見られる結節から着想を得たAeroNodesパターンをシートチューブとシートポストに統合し、ライダーの脚の動きによって生成される複雑な渦を減少させ、気流を改善する。
ボトムブラケットとホイールハブのAirFoilセクション
UCIの3:1ルールの撤廃を活かし、フロントエリアを減らすために長くスリムなデザインのAirFoilセクションを採用している。研究によれば、アスペクト比6:1や8:1が元の3:1ベンチマークよりも優れた性能を示している。
強化されたチェーンステーとボトムブラケット
タイヤクリアランスが28mmから32mmに増加し、応答性と剛性を損なうことなく向上している。
ナローデザインのフロントフォークとシートステー
最新のエアロフレームデザインのトレンドでは、広いフォークとシートステーが主流となっているが、ピナレロの研究(2,000を超える計算流体力学(CFD)テストを含む)によると、最も狭いフォークとシートステーが最速の総合結果をもたらすとされている。
フォークフラップチップサポート
フォークは、DOGMA Fにも見られるフォークフラップチップサポートを備えており、追加の空力利得を提供する。
ハンドルバーの最適化されたジオメトリ
CFDテストの結果、ライダーとバイクの総空気抵抗を最小限に抑えるための最適化されたハンドルバーのジオメトリが実現された。このデザインはNablaFlowと協力して実施された無数のシミュレーションに基づいている。
ボトルケージ統合の改善
CFD研究に基づき、最適なエアロボトルケージとボトルの位置も考慮されており、よりシンプルで信頼性が高く、空力的なソリューションが実現されている。
試行錯誤の結果
既存モデルとの共有点
新型BOLIDE F TTは、現行のBOLIDE F TTと同じジオメトリと寸法を共有しており、UCIによって確認および承認された4つのフレームサイズで提供される。
ピナレロの誇り
ピナレロの社長、ファウスト・ピナレロは次のように述べている。
「オリンピックほど新しいバイクを発表するのにふさわしい舞台はありません。新しいBOLIDE F TTを非常に誇りに思います。このバイクはアスリートのパフォーマンスの限界を押し広げ続け、パリで我々のライダーが最高の成功を収めるための最良の機会を保証します。」
BOLIDE F TT(2025) フレームセット
現時点でBOLIDE F TT(2025)のフレームセットの価格や納期などの詳細は発表されていないが、判明次第、続報が発表される予定だ。
問:ピナレロジャパン
http://www.pinarello.jp/
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