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200マイルを走破、転がり良しのグラベルタイヤ「ボーケン ダブルクロスTLR」|IRC

アンバウンドグラベル2024。多方面から心配をされた200マイル=320kmへの編集部サカモトのグラベルレースへの挑戦。昨年は100マイルで限界ギリギリだったのに。結果として制限時間内に200マイルを無事に完走。かかった時間は約19時間20分。グラベル率95%を超えるこのレース、無事に完走できた大きな理由はボウケンダブルクロスにあるともいえる。

IRC・ボウケンダブルクロスのマレットで参戦

IRCがサポートしているプロライダーのピーター・ステティナ。前後でタイヤの大きさを変えたセッティングをマレットというが、彼は前を太く(42C)、後ろを細く(38C)していて、前輪側でグリップを確保しつつ、後輪側で転がりの軽さを意識したセッティングだ。私もIRCのスタッフと話し、マレットを採用。ボウケンダブルクロスTLRの前輪42C、後輪38Cで設定した。昨年の経験やコースプロフィールから急峻な坂も無いと思い、空気圧はやや高めかもしれないが前後共に1.9bar(参考までに、筆者の体重は66kg)。

日本にいる間に山梨の北富士演習場の下りで高速グラベルを試した際、2barくらいでも問題なかったしきっと大丈夫。平坦で気持ちよく転がしたい思いもあったが、何よりも適宜出てくるギャップにおけるリム打ちパンクだけはどうしても避けたかった。私の走力だと安定して淡々と走って制限時間に少し余裕があるくらいだと見込んでいた。メカトラの回避は最重要事項だ。

200マイルの走行。危ないシーンがあったがパンク無し

結論から言えば、200マイルの旅路でパンクはなし。本当に助かった。カーブはそこまで多くないが、それなりに急な斜面は何回かあった。しかしそれでもグリップが足りないと感じることもなく終えた。基本的にパンクの危険がありそうなところは車体を持ち上げたりコース取りで回避して走っていたが、序盤の50km地点位で集団走行中に急に現れたギャップに落ちてしまった。結構な速度だったこともあり。「カーン」と見事にリムを打った音も耳に届いた。「ああ…、パンクしたじゃん……。」と半ば諦め、集団からの離脱も覚悟。しかし走りながら恐る恐る気にしてみても何も変化なし。助けられた。実際ここでパンクして修理していた場合、序盤だったこともあり多くの集団を逃すことになっていた。その場合、制限時間内に完走という目標が危うかった。ボウケンダブルクロス、耐えてくれてありがとう。

転がりの軽さは改めて実感。パターンがいい

センタートレッドはパターンが詰まって配置されており、凹凸の隙間が小さくなっている。それにより転がりの軽さが確保されている。公式で舗装路も守備範囲とされている通り、オンロードを走ってもストレスは感じない。しかし、最も気持ちいい場面は平坦で砂利も少ない締まったフラットダートだろう。アンバウンドグラベルのコースにはそんなシーンも多く、このタイヤを使っていることをあえて思い出すほどスピードにのる場面もある。グラベルライドはその機材選びから楽しいとよく言われるが、その最たるものとしてタイヤがあるだろう。

こちらのタイヤは2年以上前に発売されている。筆者もこの1年以上に渡りグラベルの取材を多くの現場でしているが、ボウケンダブルクロスについて、「使ってみたら想像以上にかなりいい」という一般ライダーの感想を聞くことは多い。センターが詰まって転がりが軽く舗装路も守備範囲、その上でサイドブロックがコーナーで押し込めばしっかりとグリップする。このパターンは発売から2年経過した今でも人気があり、何か他のグラベルタイヤを試したいという人はぜひ一度検討してみて欲しい。「使ってみたら想像以上にいい」というものの良さを知るためには、使うしかないのだから。

個人的な欲をいえば、もう少しサイズ展開があっていい

ボウケンダブルクロスはその太さが3種類ある。33C、38C、42Cとあるがもう少しバリエーションがあると面白い。実際筆者はそれまで40Cを前後で使っていたため、最初は同じ幅で違いを試したいとも思ったり、アンバウンドグラベルにおいてはパンク回避を最重要視しして45Cをチョイスする人もいたりと、タイヤ幅に対するライダーの感度はグラベルにおいては割と高い。また、それは面白さにも繋がる。そのため、40Cや45Cといった幅もあるとより選択肢に入る人は多くなるとも感じる。

また、使用するライダーはそのタイヤ幅の実測値を考えると、より正確にタイヤを判断できるだろう。例えば今回筆者が使ったボウケンダブルクロスTLRの42Cと38Cは、旧ETRTO基準(2020年以前)のリム内幅19mmで設計されており、それ以上のリム内幅のホイールで使用する場合には実測幅が広くなる。昨今は各メーカーからリム幅広めのホイールが発売されていることや、タイヤ幅が同じ表記でも設計時期やメーカーにより差異もあることから、ユーザーは実測値でのタイヤ幅を基準に考える必要があるだろう。

筆者のボウケンダブルクロスをリム内幅25mmのホイールに装着している例。42Cのタイヤが空気圧1程度の段階で実測値は44mm程。リアは38Cだが同様に40mm幅程に広がっている

IRCはグラベルの本場でも存在感。昨年同様ポップアップレストランも

IRCはアンバウンドグラベルの公式スポンサーだ。グラベル発展への貢献度も高い。エキスポでのブース出展も大きく行っていることに加え、街中飲食店を利用しIRCポップアップレストランをオープンしている。昨年もメキシコ料理店で行っていた。

今年はレストランにおいてTシャツ配布イベントを行ったり、プロライダーのステティナ達がスタッフとしてビールなどを提供してくれる時間があったりと、イベントを盛り上げていた。また、アンバウンドグラベルでは、レースの前日までの間に複数回にわたり「シェイクアウトライド」というイベントが開催され、ファンライドをみなが楽しめる時間がある。IRCはそのシェイクアウトライドも行っており、参加者達の満足度向上に大きく貢献していた。

SPEC

BOKEN DOUBLECROSS TUBELESS READY(ボウケンダブルクロス)

参考価格:6820円

  • サイズ:700×33C、700×38C、700×42C
  • 仕様:チューブレスレディ
  • カラー:ブラック
  • 重量:410g (700×33C)、495g (700×38C)、530g (700×42C)

詳細はこちら

経験豊富なライダー達によるインプレ記事は下記から↓

iRC・ボウケンダブルクロス、グラベルでしなやかで上品な乗り味

iRC・ボウケンダブルクロス、グラベルでしなやかで上品な乗り味

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PROFILE

坂本 大希

坂本 大希

元海上自衛官の経験を持つライター。1年間のドイツ自転車旅行をきっかけに自転車が好きになる。2022年秋ごろよりグラベルイベントに多数参加。2023年のUnbound Gravelで100マイル完走。グラベルジャーナリストになるべく知見を深めるため取材に勤しんでいる。

坂本 大希の記事一覧

元海上自衛官の経験を持つライター。1年間のドイツ自転車旅行をきっかけに自転車が好きになる。2022年秋ごろよりグラベルイベントに多数参加。2023年のUnbound Gravelで100マイル完走。グラベルジャーナリストになるべく知見を深めるため取材に勤しんでいる。

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