パリパラリンピック自転車競技日本選手団が帰国 杉浦佳子が2大会連続金メダル達成
Bicycle Club編集部
- 2024年09月11日
今月8日に閉幕したパリパラリンピックの選手団が、10日に羽田空港に帰国した。女子自転車競技の杉浦佳子ら自転車競技選手4人に加え、女子卓球の和田なつき、女子マラソン銅メダリストの道下美里らが帰国。羽田空港にはファンやメディアが出迎え、選手たちの帰国を祝福した。
全員が入賞、結果を残した日本チーム
自転車競技では、杉浦佳子(総合メディカル)が女子個人ロードで前回大会に続き金メダルを獲得。2連覇を達成し、日本の金メダリストとして最年長記録を再び更新した。また、一部の選手たちは世界選手権に向け、来週からスイスのチューリッヒに向かう予定だ。
参加した選手のコメント
杉浦佳子
トラック競技では予選通過ならず悔しい思いをしましたが、最後のロードレースで金メダルを取ることができました。応援ありがとうございました。
藤田征樹
言葉にするのは難しいですが、パリに入る直前から膝の炎症が起こり、自転車に乗れない状態にまで悪化しました。炎症を抑えるため、現地でトレーニングを継続できず、チームと相談の上でトラックを欠場し、ロードに備える判断をしました。タイムトライアルも急ピッチで調整を進め、コンディションは未知数でしたが、日本選手団のドクターやトレーナーの協力のおかげで、しっかり走ることができたと思います。しかし、ロードの序盤の仕掛けに対応できなかったことが悔やまれます。最初から最後まで悪いコンディションでのレースとなり、それがパラリンピックだったことが非常に悔しいです。 残念な結果でしたが、たくさんの方々の支えがあり、2種目を走り切れたことは本当に良かったと思います。世界選手権には出場しませんが、次のレースに備えて準備を進めていきたいです。本当にたくさんのご支援、ありがとうございました。
川本翔大
今回、狙っていた3㎞でのメダルは取れませんでしたが、良いタイムを出せたので、次のパラリンピックに向けて頑張りたいと思います。すぐに世界選手権が控えているので、体調を崩さずに調整し、メダルを狙いたいと思います。ありがとうございました。
木村和平
自分たち3年ペアは1Kmタイムトライアルを目標にトレーニングしてきたので現地でアクシデントがあり怪我をしてしまいましたがレースまでに回復し自己ベスト更新の6位に入賞することが出来嬉しく思っています。まだ大会は終わったばかりですが4年後に向けてしっかりトレーニングして4年後はメダル争いに絡めるよう頑張りたいと思います。
ヘッドコーチ 沼部早紀子
チームとしての目標はトラックとロードでメダルを獲得し、入賞することでした。トラックでメダルを取れなかったことは大変悔しいですが、最後にエースの杉浦が最高の金メダルを取ってくれ、チームとしても良い結果で帰国できたと思います。次のロスに向けてまた戦いが始まりますが、今は一休みして、選手たちにはまた4年間頑張ってもらいたいと思います。応援ありがとうございました。
結果一覧
8月29日
- 女子3000m個人追い抜き C3:杉浦佳子 5位(予選)
- 男子4000m個人追い抜き B:木村和平/三浦生誠 10位(予選)
8月30日
- 男子3000m個人追い抜き C2:川本翔大 4位(決勝)
8月31日
- 女子500mタイムトライアル C3:杉浦佳子 7位(予選)
- 男子1000mタイムトライアル C2:川本翔大 6位(決勝)
9月1日
- 男子1000mタイムトライアル B:木村和平/三浦生誠 6位(決勝)
9月4日
- ロードタイムトライアル (14.1km)
C3:藤田征樹 7位
C2:川本翔大 8位
C3:杉浦佳子 6位
9月7日
- ロードレース (71.0km)
C3:藤田征樹 15位
C2:川本翔大 20位 - 女子ロードレース (56.8km)
C3:杉浦佳子 1位
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- Bicycle Club
- CREDIT :
- 編集◎バイシクルクラブ編集部 文と写真◎井上和隆
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