e-MTB「Levo SL」に新技術「GENIE」搭載でさらなる進化を実現|Specialized
Bicycle Club編集部
- 2024年09月12日
INDEX
スペシャライズドが、その革新的なe-MTB「Levo SL」に新たな進化をもたらした。Levo SLは、軽量性、優れたハンドリング、静音ながらパワフルなモーターでトレイルライダーたちから絶大な支持を得ているモデルだ。今回のアップデートにより、特許出願中の「GENIEエアスプリングテクノロジー」が新たに搭載され、これまで以上に滑らかで高性能なトレイルライドが可能になる。Levo SLは、単なるe-MTBを超えた「究極のトレイルバイク」へと進化を遂げた。
Levo SLの特徴:さらなる進化と革新
Levo SLは元々、卓越した軽量設計、トレイルでのレスポンシブなハンドリング、強力なモーター、そしてエネルギー効率の高いバッテリー性能で知られていた。しかし、今回のアップグレードでさらに飛躍を遂げている。新技術「GENIE」が、トレイルライドの可能性を一段と広げ、全モデルにおいてデザイン面でも洗練された新しいフレームカラーが追加され、ビジュアルでも注目を集めるだろう。
GENIEエアスプリングテクノロジー:トレイルでの3つの「願い」を叶える
Levo SLの最新リアサスペンションに搭載された「GENIEエアスプリングテクノロジー」は、トレイルライダーが求める3つの要素、すなわち高い路面追従性とトラクション、優れたボトムアウト耐性、そしてトラベルのサポート性を個別に調整できる点で特筆すべきだ。この技術は、スペシャライズドが誇るStumpjumper 15で初めて導入され、Levo SLにおいてはさらなる進化を遂げている。
1. コイルショックに匹敵する路面追従性とトラクション
GENIEのエアスプリングは、2つの独立したポジティブ・エアチャンバーをつなげることで、従来のエアスプリングに比べ、より大きなエアボリュームを確保。この設計により、まるでコイルショックのように、路面の凹凸に対してバイクが滑らかに追従し、常にタイヤが地面をグリップする感覚を提供する。トレイルライドにおける安定性とコントロールが格段に向上する。
2. 優れたボトムアウト耐性
エアスプリングの弱点とされていた「ボトムアウト」、つまりショックが完全に押し込まれてしまう状況も、GENIEテクノロジーなら克服できる。空気の圧縮に優れた設計により、トラベルが終わりに近づいても急激に硬くならず、スムーズに吸収し続けるため、過酷なトレイルでも衝撃を効率的に緩和する。これにより、ライダーは激しいライドでも安心して走行できる。
3. トラベル中盤と終盤のサポートを調整可能
GENIEは、トラベルの中盤と終盤を別々にチューニングできるのも特徴だ。通常のエアショックでは難しい、トラベルのサポート性をライダーの好みに合わせて細かく調整することが可能となり、エアとコイルの良いところを併せ持った最適なパフォーマンスを実現する。
さらなるジオメトリーの進化:ライダーに合わせた調整が可能
Levo SLは、ジオメトリーやサスペンションのキネマティクスがさらに改良され、走行中の安定性と操作性が大幅に向上している。特に、低めのボトムブラケットハイト、寝かせたヘッドアングル、短めのフォークオフセットにより、トレイルでの操縦性がこれまで以上に自在になった。これらの特徴は、テクニカルなセクションや高速コーナリングにおいて、ライダーがより自由に、かつ自信を持ってバイクをコントロールできるよう設計されている。
さらに、Levo SLのヘッドアングルは63度、64.25度、65.5度の3段階から調整可能で、ライダーのスタイルや走行するトレイルに応じてカスタマイズできる点も魅力的だ。これにより、よりアグレッシブなライドを好むライダーから、安定性を重視するライダーまで、様々なニーズに対応することができる。
マレット仕様:ホイールサイズの自由度でさらなるアドバンテージ
Levo SLの大きな特徴の一つは、前後ホイールサイズを自在に変更できる「マレット仕様」を採用している点だ。フロントには29インチのホイール、リアには27.5インチのホイールを装備し、それぞれの利点を最大限に活かす設計となっている。
- 29インチのフロントホイールは、荒れたトレイルや岩場でも優れた安定性を発揮し、障害物をスムーズに乗り越えることができる。
- 27.5インチのリアホイールは、機敏な旋回性を提供し、タイトなコーナーでも軽快に走行できる。
さらに、フリップチップを調整することで、リアホイールも29インチに変更することができ、トレイルや好みに応じてホイールサイズを自由に選択できる点が、他のe-MTBと一線を画すポイントだ。
TURBOオペレーティングシステム:シームレスなライド体験
Levo SLには、スペシャライズド独自の「TURBOオペレーティングシステム」が搭載されており、ライダーにシームレスなライド体験を提供する。このオペレーティングシステムは、トルク、航続距離、乗り心地、パワー、信頼性を全て最適化しており、ライド中にライダーがバイクに集中できるよう設計されている。
TURBOシステムは、バイクのセンサーから得られる情報をリアルタイムで解析し、ライダーが必要とする出力を瞬時に計算して供給する。そのため、どんなトレイルでもスムーズかつパワフルなライドを楽しめる。さらに、専用アプリを使ってバイクの設定やバッテリーの状態を管理できるため、ライドの情報を詳細に把握することが可能だ。
SL 1.2モーター:パワーと静音性の絶妙なバランス
Levo SLに搭載されたSL 1.2モーターは、他のe-MTBにはない滑らかな動作と静音性を持ちながら、トルクは前作に比べて43%向上し、最大50Nmのトルクを発揮する。さらに、パワーも33%アップの320Wへと進化しており、ライダーのペダル入力を倍増させる驚異的なアシストが可能だ。
バッテリーは、フレームにシームレスに組み込まれており、320Whの容量でEcoモードなら最長5時間のアシスト走行が可能だ。また、オプションで160Whのレンジエクステンダーも用意されており、これを使用すれば航続距離を約50%延長できる。
MasterMind TCU:バイクとライダーのシームレスな統合
Levo SLは、スペシャライズドの最先端コントロールユニットMasterMind TCUを搭載しており、Turbo OSや専用アプリとシームレスに連携する。このユニットにより、MicroTune機能を使ってアシストパワーを細かく調整できるほか、無線アップデートによってバイクのパフォーマンスを常に最適化できる。また、モーターの設定を自分好みにカスタマイズしたり、Turbo System Lockを使用してセキュリティを強化することも可能だ。
Levo SLのラインナップ:豊富なモデルとカラーバリエーション
今回のLevo SLのアップデートでは、各グレードに新しいフレームカラーが追加された。ライダーの個性やスタイルに合わせて選べる豊富なラインナップが揃っている。価格はモデルごとに異なり、最上位のS-Worksモデルから手頃な価格のComp Alloyモデルまで、幅広いニーズに応えるラインナップが揃っている。
S-Works Turbo Levo SL
価格:¥1,980,000 (税込)
- カラー:2色(パウダーインディゴティント/
クールグレーインパスト/ミッドナイトシャドウ/ブロンズ、 ブラウンティント/ガンメタルインパスト/アッシェングレー/ リキッドメタル) - サイズ:S2、S3、S4(パウダーインディゴティント/
クールグレーインパスト/ミッドナイトシャドウ/ ブロンズはS2のみ) - 詳細はこちら
Turbo Levo SL Expert
価格:¥1,320,000 (税込)
- カラー:2色(カーボン/オブシディアン/ブロンズ、シャンパン/クールグレー/メタリックオブシディアン)
- サイズ:S2、S3、S4
- 詳細はこちら
Turbo Levo SL Comp
価格:¥990,000 (税込)
- カラー:2色(サイプレスメタリック/サイプレス/
ダークモスグリーン、スパイス/マルーン/オブシディアン) - サイズ:S1、S2、S3、S4
- 詳細はこちら
Turbo Levo SL Comp Alloy
価格:¥792,000 (税込)
- カラー:2色(キャストブルーメタリック/ダークネイビー/
ホワイトマウンテン、クールグレー/アッシェングレー/ デューンホワイト) - サイズ:S1、S2、S3、S4
- 詳細はこちら
問:スペシャライズド https://www.specialized.com/jp/ja
- BRAND :
- Bicycle Club
SHARE
PROFILE
Bicycle Club編集部
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。