砂丘の激戦を制したのは小林あか里と副島達海!東海シクロクロス ワイルドネイチャープラザ
Bicycle Club編集部
- 2024年11月24日
11月23日(土・祝)~24日(日)、愛知県稲沢市祖父江町の国営木曽三川公園ワイルドネイチャープラザにて、2024-25 JCFシクロクロスシリーズ第6戦、そしてJCXシリーズ第6戦となる「東海シクロクロス ワイルドネイチャープラザ GHISALLO CUP」が開催された。国内でも珍しい砂丘コースでの熱戦を制したのは、女子エリートは小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)、男子エリートは副島達海(大阪産業大学)だった。
国内唯一の砂丘コース「祖父江砂丘」での戦い
全11戦(JCXは全日本選手権を除く全10戦)で争われるJCFシクロクロスシリーズは、いよいよ後半戦。今回の舞台は、木曽川が運んできた砂が伊吹おろしによって積み重なってできた「祖父江砂丘」。砂地の登りやテクニカルな下りが連続する、国内唯一無二の難コースだ。選手たちはパワーだけでなく、砂地での高度なバイクコントロール技術も要求される。2023年1月には、この地でシクロクロス全日本選手権も開催された。
女子エリート:小林あか里、圧倒的な走りでシーズン5勝目!
10時45分スタートの女子エリートには12名が出走。全6周回のレースとなった。好スタートを切ったのは、開幕から無傷の5連勝を続ける全日本チャンピオン、小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)。序盤から他を圧倒するスピードで後続を引き離し、1周目終了時点で2位との差は既に40秒。独走態勢を築く。2位争いは、日吉愛華(中京大学/Teamまるいち)と、女子ジュニアカテゴリーで参戦した石川七海(Champion System Japan TT 轍屋)が展開。鵜飼知春(and more)がこれに続く。
小林は安定したペースで周回を重ね、後続との差を着実に広げる。8分10秒台という驚異的なラップタイムを刻み続け、まさに盤石の走り。一方、女子ジュニアの石川は、エリートの選手たちに混ざりながらも力走。4周回でジュニアのレースを終えた時点で、全体2位という好成績を叩き出した。これは、先週の琵琶湖グランプリに続き、エリートカテゴリーでも十分に戦える実力の証明したと言えるだろう。
最終的に小林は2位に4分以上の大差をつけ、圧巻の勝利。シーズン5勝目を挙げた。2位には日吉、3位には今シーズンのシリーズ初表彰台となる鵜飼が入った。
男子エリート:副島達海、最終局面でのスパートで4勝目!
13時20分スタートの男子エリートには79名が出走。全8周回のレースとなった。ホールショットを奪ったのは、今シーズン3勝を挙げている副島達海(大阪産業大学)。序盤から積極的にレースを展開し、1周目は単独トップで通過。
しかし、2周目には全日本チャンピオンの織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)が追いつき、2人の激しい先頭争いが始まる。後続グループでは、沢田時(宇都宮ブリッツェン)、ゴセ・ファンデルメール(Atari Maeda Racing with Bombtrack and Hunt、オランダ)、柚木伸元(日本大学)、加藤健吾(臼杵レーシング)らが追走を続ける。
レース中盤、3周目に入るとファンデルメールがトラブルに見舞われ脱落。3位争いは沢田、柚木の2人に絞られる。さらに後方からは、竹之内悠(/slash Cinelli-Vision)が猛追。加藤に追いつき、2人で5位グループを形成する。
レースは終盤に入り、5周目には沢田が柚木を振り切り、7周目には竹之内が加藤を振り切る。先頭争いは副島と織田の一騎打ち。手に汗握る展開が続く中、最終周回で副島が勝負に出る。力強いペダリングで織田を引き離し、そのままフィニッシュラインへ。
見事、今季シリーズ4勝目を掴み取った。2位には織田、3位には沢田が入った。
リザルト
エリート女子(WE)
1位 小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム) 49m31s
2位 日吉愛華(中京大学/Teamまるいち) +4m15s
3位 鵜飼知春(and more) +6m35s
4位 安藤沙弥(SHIDO-WORKS) +7m58s
5位 加納尚子(Club La.sista Offroad team) -1Lap
6位 小田恵利花(スミタ・エイダイ・パールイズミ・NASK Trading・ラバネロ) -1Lap
7位 山﨑絵美(ボルケーノレーシング) -1Lap
8位 花香聡美(ウィンディー筑波シクロクロスチーム) -1Lap
9位 平田千枝(Club La.sista Offroad Team) -1Lap
10位 小島亜友花(Krone)-1Lap
エリート男子(ME)
1位 副島達海(大阪産業大学) 55m16s
2位 織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)+12s
3位 沢田時(宇都宮ブリッツェン) +1m37s
4位 柚木伸元(日本大学) +2m02s
5位 竹之内悠(/slash Cinelli-Vision) +2m22s
6位 ゴセ・ファンデルメール(Atari Maeda Racing with Bombtrack and Hunt、オランダ) +2m55s
7位 加藤健悟(臼杵レーシング) +3m53s
8位 千田尚孝(自転車村R) +4m26s
9位 永野昇海(イナーメ信濃山形) +4m28s
10位 丸山厚(BOMA/ROND CX TEAM) +4m54s
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- CREDIT :
- 編集:バイシクルクラブ編集部 文:相原晴一朗 写真:宇都宮ブリッツェン
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