織田聖、地元・松伏で圧勝!全日本3連覇へ好調アピール 石川七海はエリート初優勝!
Bicycle Club編集部
- 2024年12月02日
2024-25 JCFシクロクロスシリーズ、そしてJCXシリーズ第7戦となる「松伏シクロクロス」が12月1日(日)、埼玉県北葛飾郡松伏町のまつぶし緑の丘公園で開催された。男子エリートは地元出身でコース監修にも携わった織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)が貫禄の勝利。女子エリートでは、高校2年生の16歳、石川七海(Champion System Japan TT 轍屋)がエリートレース初優勝を飾った。
JCF・JCX昇格!マッドな路面とハードな丘で激戦必至の松伏シクロクロス
昨年初開催ながら、織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)と沢田時(宇都宮ブリッツェン)による白熱のデッドヒートが大きな話題を呼んだこの大会。今年はJCF・JCXシリーズへと昇格し、全国からトップライダーが集結。改修されたコースは、昨年よりもテクニカルな要素やシケインが追加され、コースコンディションもマッドな区間があるなどパワーだけでなく高度なバイクコントロール技術も要求される難コースへと変貌を遂げた。
この地は、全日本チャンピオン織田聖の地元。コース監修にも携わった織田にとって、まさにホームコースでの戦いとなった。一方、女子エリートでは絶対女王、小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)が会場に姿は見せたものの体調不良により欠場。波乱の展開が予想される中、レースの火蓋は切られた。
女子エリート:女王不在のレースを制したのは16歳の石川七海
13時スタートの女子エリート(全6周)は、小林の不在により、誰がレースを制するか全く予想がつかない状況。スタート直後、日吉愛華(Teamまるいち/中京大学)がホールショットを奪い、積極的にレースを展開。石川七海(Champion System Japan TT 轍屋)、石田唯(TRKWorks)ら実力者がこれに続き、先頭集団を形成する。後方からは、竹村舞葉(SHIDO-WORKS)が追走。ハイペースでレースが進む。
しかし、2周目に入ると早くも先頭集団の均衡が崩れる。日吉が遅れ、石田も苦しい表情を見せる中、石川が力強いペダリングで抜け出し、単独先頭へ。今年、ロードレースでインターハイ3位、全日本選手権U17優勝の実績を持つ16歳は、テクニカルなセクションも難なくこなし、後続との差を着実に広げていく。そのまま独走態勢を維持した石川が、2位の石田に1分以上の差をつけてフィニッシュ。UCI烏丸半島での3位表彰台に続き、エリートレース初優勝という輝かしい結果を手にした。3位には日吉、4位には竹村が入ったが、完走者はわずか4名。過酷なコース設定が、選手の体力を容赦なく削り取った。
男子エリート:地元の期待に応えた織田聖の完勝劇! 全日本選手権3連覇へ向け視界良好
14時5分、男子エリート(全9周)のスタートの合図とともに、90名のライダーが一斉にスタートラインを飛び出した。ホールショットは柚木伸元(日本大学)。織田、沢田、副島達海(大阪産業大学)、高橋翔(日本体育大学)ら強豪選手が先頭集団を形成し、レース序盤は集団での展開が続く。
均衡が破れたのは4周目。織田がアタックを仕掛けると、集団は一気に崩壊。副島と柚木が織田を追走するも、その差は広がっていく。後方では、沢田がシケインでの落車により高橋から遅れ、宇賀隆貴(SHIDO-WORKS)が追いつく展開に。
先頭の織田は、地元の熱い声援を背に、最後までペースを落とすことなく、独走のままフィニッシュラインへ。第5戦のUCI烏丸半島に続く今シーズン2勝目を挙げ、全日本選手権3連覇へ向け大きな弾みをつけた。2位争いは、副島と柚木の接戦となり、最後は副島がスプリントを制した。柚木は悔しい3位となったものの、今シーズン初表彰台を獲得。
全日本選手権前最後のJCF・JCXシリーズとなった今大会。各選手がそれぞれの課題と収穫を得て、年末の大一番へと挑む。
リザルト
エリート女子(WE1)
1位 石川七海(Champion System Japan TT 轍屋) 44m32s
2位 石田唯(TRKWorks)+1m09s
3位 日吉愛華(Teamまるいち/中京大学)+1m59s
4位 竹村舞葉(SHIDO-WORKS)+4m01s
5位 西形舞(TRC PANAMA REDS)-1Lap
6位 椿井和佳奈(信州大学自転車競技部)-1Lap
7位 林口ゆきえ(gufo cycleworks) -1Lap
8位 小田恵利花(NASK Trading・ラバネロ) -1Lap
9位 安藤沙弥(SHIDO-WORKS) -1Lap
10位 鈴木友佳子(MIVRO) -1Lap
エリート男子(ME1)
1位 織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) 56m04s
2位 副島達海(大阪産業大学)+27s
3位 柚木伸元(日本大学)+28s
4位 高橋翔(日本体育大学)+1m55s
5位 沢田時(宇都宮ブリッツェン) +2m13s
6位 鈴木来人(OnebyESU-ICV)+2m23s
7位 宇賀隆貴(SHIDO-WORKS)+2m42s
8位 加藤健悟(臼杵レーシング) +3m32s
9位 竹之内悠(/slash Cinelli-Vision)+3m44s
10位 小坂光(Utsunomiya Lux)+4m55s
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- CREDIT :
- 編集:バイシクルクラブ編集部 文:相原晴一朗 写真:宇都宮ブリッツェン
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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