岡山・真庭　自然とアートを感じられる蒜山高原自転車道コース

自然豊かなサイクリングを楽しめる、自転車に最適なルートが豊富な中国地方5県。この特集記事では観光旅に「ちょい足し」OKな、レンタサイクルで行く気軽な半日サイクリングプランをご紹介する。今回は岡山県・真庭市を舞台に、絶景とグルメを楽しむ「蒜山高原サイクリングルート」へ！

絶景と地元の味を満喫！蒜山高原のおすすめサイクリングコース

蒜山高原は岡山県の北部に位置し、中国山地の自然に囲まれた美しい高原エリア。全長約30kmにわたる「蒜山高原自転車道」が整備されており、家族連れやサイクリング初心者にもおすすめだ。コースは蒜山三座の麓を走る高原コースと、平坦な田園風景を走るパノラマコースからなり、変化に富んだアップダウンを含んだ丘陵地帯を通る。ここでは約30kmあるサイクリングコースのうち、約20㎞のショートカットコースを紹介する。

①GREENable HIRUZEN　②KAYABE堂（パンケーキ）　③塩釜の冷泉　④ひるぜんジャージーランド　⑤展望駐車場　⑥白樺の丘（巨大スイトン）

また、蒜山高原は人気の観光エリアなので、牧場やカフェなど数々の立ち寄りスポットが充実しているので、飽きずに楽しめるのも魅力。牧場の牛乳を生かしたチーズやソフトクリーム、ワイナリー、さらに名物「ひるぜん焼そば」など、サイクリングだけではなく地元のグルメも堪能しよう。

今回のサイクリングのスタート地点は「GREENable HIRUZEN（グリーナブルヒルゼン）」。自転車をレンタルしてスタート！

新ランドマークGREENable HIRUZENで自転車を借りられる

蒜山高原の新しいランドマークとして注目を集める「GREENable HIRUZEN（グリーナブルヒルゼン）」は蒜山高原の観光拠点として整備されている施設だ。そのなかにあるサイクリングセンターは、より環境に優しい移動手段として自転車を活用し、サステナブルな観光スタイルを提案。世界的に知られるアメリカの自転車ブランド「TREK社」の電動アシストバイク（eバイク）をレンタルすることができる。このeバイクは、アップダウンのある蒜山高原の地形でも軽快に走行でき、初心者や体力に自信のない方でも快適に楽しむことができる。電動アシスト機能により、蒜山三座を望む長距離コースや高原の美しい景色を巡るコースを、負担なく満喫できるのが魅力だ。

GREENable HIRUZEN（サイクリングセンター）

岡山県真庭市蒜山上福田1205-220
営業時間　9:00～17:00（水曜日定休）
電話番号：0867-66-3220(蒜山観光協会)
https://www.greenable-hiruzen.co.jp/

古民家で食べるパンケーキ KAYABE堂

「KAYABE堂」は蒜山高原で人気の古民家カフェ、特にパンケーキが大好評で、出来立てのふわっふわっのパンケーキはここでしか食べられない。民家を生かしたおしゃれな雰囲気の中、蒜山の自然を感じながらリラックスしたひとときを過ごせます。

 KAYABE堂

岡山県真庭市蒜山西茅部312
https://www.facebook.com/hiruzenkayabedou/

田園地帯を駆け抜ける爽快なパノラマコース

蒜山高原自転車道の南側は「パノラマコース」と呼ばれている。牧草地が広がる田園風景のなかを走り抜けており、のどかな雰囲気を楽しめる。蒜山三座（上蒜山、中蒜山、下蒜山）の山並みに加え、大山も見える。

5月の田植え前、風のない晴れた日には田んぼに蒜山三座が映りこむ「逆さ蒜山」が楽しめるほか、季節ごとに変化する風景を楽しむことができる。

さらにサイクリング中の休憩スポットとしては、「茅部野展望休憩所」がおすすめ。ここからは、蒜山三座や大山を一望できる雄大な景色が広がり、写真撮影スポットとしても人気がある。

豊かな湧き水が癒してくれる塩釜の冷泉

蒜山高原自転車道から少し北へ入った「ひるぜん塩釜キャンピングヴィレッジ」の奥にある「塩釜の冷泉」。中蒜山の裾の谷間から湧き出ている天然の冷泉で、名水百選にも選ばれている。毎秒300リットルという豊かな水量を誇る水はひょうたん池を形成、水温は年中10度前後と変わらないため、夏には冷たい水で涼をとることができる。

塩釜の冷泉

岡山県真庭市蒜山下福田

牧場で自然とグルメを満喫しよう ひるぜんジャージーランド

「ひるぜんジャージーランド」では、動物たちとのふれあい体験ができる人気の観光スポット。牧場内ではジャージー牛を間近で見ることができる（放牧期間中　4月下旬～11月上旬）。広々とした草原で大山をバックに動物と自然を満喫できる。さらにジャージー牛乳を使ったアイスクリームは絶品で、訪れる多くの観光客に愛されている。また、牛乳を使用した料理や地元食材を活かしたメニューが揃うレストランも併設されており、家族連れやカップルがゆったりと食事を楽しめる。

ひるぜんジャージーランド

岡山県真庭市蒜山中福田956-222
http://jerseyland.hiruraku.com/access/

間近に蒜山三座を望む高原コース

蒜山高原自転車道のうち、北側の「高原コース」と呼ばれるエリアは、蒜山三座をバックに牧草地が広がる風景が楽しめる。初夏になると緑豊かな風景が広がる。この高原コースの魅力は標高の高さ、標高約500～600mに位置するため、高原の風を肌で感じることができ、自転車道の木陰も気持ちよい。また、コースにはアップダウンがあるので、途中休憩所で休みながら走るとよいだろう。クルマの通る蒜山高原線と並行して走っているが、蒜山高原自転車道は自転車歩行者専用なのでのんびりサイクリングを楽しめる。

白樺の丘には巨大なスイトンも

休暇村蒜山高原近くにある「白樺の丘」には巨大な「スイトン」のモニュメントがある。「スイトン」とは地元に伝わる妖怪で、悪い人を食べてしまうという。蒜山高原の各地にあるモニュメントなので、気にしながら走ってると目にすることがあるだろう。白樺の木が立ち並ぶ小高い丘からは、開放感ある高原風景を望むことができる。

秘伝の味噌だれが名物「ひるぜん焼そば」

蒜山地域で親しまれる「ひるぜん焼そば」は、秘伝の味噌だれを使ったユニークな焼そばだ。そのルーツは地元の家庭で冬の保存食として作られていた味噌を生かした焼そばやジンギスカン料理を元に、地元のある食堂が、この味噌をベースに玉ねぎやニンニクなどを加えた独自の味噌だれを使った焼そばが評判となり 「ひるぜん焼そば」として広く知られるようになった。

ひるぜん焼そばの最大の特徴は、味噌をベースにした特製のたれだ。その甘辛い味噌だれが、かしわ肉とキャベツのうま味を引き立ててくれる。コース上の食堂や道の駅などでぜひ食べてみよう。

アートを楽しむ

GREENable HIRUZENは、自然と調和したサステナブルな観光拠点。持続可能な社会を目指すための文化発信地として設計され、隈研吾氏が手がけた地元の木材をふんだんに使用した建築がその中心となっている。ライドのあとはぜひミュージアムでアートを体験しよう。

施設内のミュージアムでは、サステナブルな社会の実現に向けた展示やアート作品を通じて、環境問題や地域文化への理解を深めることができる。また、ショップでは、GREENable HIRUZENのコンセプトに合った、環境に配慮をした商品や地域の素材を活かしたアイテムや工芸品が並び、地元の魅力や自然共生・サスティナブルについて再発見する場としても楽しめる。

展示内容は入れ替わります

GREENable HIRUZEN（ミュージアム）

岡山県真庭市蒜山上福田1205-220
https://greenable-hiruzen.co.jp/

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