
竹内遼が最後尾スタートから優勝、明日のTOP35レース出場権を獲得|シクロクロス東京

せいちゃん
- 2025年02月08日
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2024-25シーズンJCFシクロクロスシリーズ第11戦、JCXシリーズ第10戦となる「弱虫ペダル×Champion System CYCLOCROSS TOKYO 2025」の初日が2月8日(土)、東京都港区のお台場海浜公園特設コースで開催された。2年ぶりの開催となった本大会で、JCF/JCXランキング35位以下の選手によって争われた男子エリートでは、竹内遼が最後尾からの劇的な逆転優勝を果たした。
2年ぶりの開催となったシクロクロス東京

シクロクロス東京が、2年ぶりに帰ってきた。例年通りJCXシリーズの最終戦として位置づけられ、男子エリートは2日間にわたって開催。初日の土曜日にはランキング35位以下の選手たちによるレースが行われ、翌日曜日には上位35位以内の選手と土曜日のレース上位3名による決戦が予定されている。
MM50 弱虫ペダルの原作者・渡辺航氏もに出走

大会では競技以外にも、人気漫画「弱虫ペダル」の原作者・渡辺航氏によるトークショーが開催されるなど、多彩なイベントで会場を盛り上げた。
男子エリート 竹内遼が魅せた最後尾からの大逆転劇
この日のメインイベントとなった男子エリートには77名が参加。予定より2分遅れの15時22分にスタートし、全7周回で争われた。

ホールショットは塚越一生(SBC DIRT UNION)が獲得したものの、すぐに順位が入れ替わり、向山浩司(A-CAP CYCLOCROSS TEAM)、辻本青矢(信州大学自転車競技部)、小森亮平(K’s Coaching Service)らによる先頭グループが形成された。

レース中盤、比護任(イナーメ信濃山形)が先頭グループに追いつくと、そのまま単独で飛び出し、優勢な展開を築く。その後、ジョン・タイサム(MIVRO、イギリス)が追いつき、2人による優勝争いの様相を呈した。



しかし、ここから大きなドラマが始まる。ゼッケン79番、ほぼ最後尾からスタートした竹内遼が猛追を開始。昨シーズンの全日本選手権3位の実力者である竹内は、今シーズン初のシクロクロスレース参戦。シクロクロスバイクではなくロードバイクでの参戦という不利な条件にもかかわらず、驚異的な追い上げを見せ、残り2周で先頭に追いつくと、そのままトップを譲らず優勝を決めた。


2位には比護、3位にはタイサムが入り、この3名が翌日のTOP35レースへの出場権を獲得した。

明日の最終戦に向けて
大会最終日となる9日(日)は、午前中にキッズレースとエンデューロが開催され、お昼には「弱虫ペダルファンサイクリング~渡辺航先生と一緒にコースを走ろう~」などのイベントが予定されている。そして13時からは女子エリート、14時からは男子エリートTOP35による今シーズン最後の決戦が行われる。
リザルト
男子エリート
1位 竹内遼 58m18s
2位 比護任(イナーメ信濃山形) +10s
3位 ジョン・タイサム(MIVRO、イギリス) +15s
4位 辻本青矢(信州大学自転車競技部) +34s
5位 小森亮平(K’s Coaching Service) +1m02s
6位 和田拓海(APEIRON)+1m03s
7位 牧野崇(COGS) +1m19s
8位 箭内秀平(日本ろう自転車競技協会) +2m05s
9位 向山浩司(A-CAP CYCLOCROSS TEAM)+2m11s
10位 河野成寿(DESTRA cx Team) +2m15s
- BRAND :
- Bicycle Club
- CREDIT :
- 編集:バイシクルクラブ編集部 文:相原晴一朗 写真:三井至
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PROFILE

稲城FIETSクラスアクト所属のJプロツアーレーサー。レースを走る傍ら、国内外のレースや選手情報などを追っている。愛称は「せいちゃん」のほか「セイペディア」と呼ばれている