BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • HATSUDO
  • Kyoto in Tokyo

STORE

  • FUNQTEN ファンクテン

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ
  • Bicycle Club BOX

明治神宮外苑で大学クリテリウム、立命館・松井が勝利、年間王者は早稲田・神村に

2月23日(日)、東京都新宿区の明治神宮外苑で「第19回 明治神宮外苑大学クリテリウム」が開催された。2024年度ロードレースカップシリーズ(RCS)最終戦となった本大会では、松井丈治(立命館大学)が男子最上位カテゴリーのグループ1で優勝。すでに年間総合優勝を決めていた神村泰輝(早稲田大学)は、不調によりリタイアを余儀なくされたものの、年間チャンピオンの座を確定させた。

伝統の舞台で繰り広げられた熱戦

今年で19回目を迎える本大会は、「寬仁親王記念ワールドグランプリ国際自転車競技大会ロードレースラウンド」としても位置づけられ、学生自転車競技の重要な一戦となっている。1週間前に開催されたJBCF東京クリテリウムと同じ会場ながら、本大会は1周1.5kmとコースが一部異なる。コース南側の風格あるいちょう並木のストレートや国立競技場近くでの鋭角コーナーなど、独自のテクニカルなコースレイアウトが特徴となった。

鹿屋体育大学が支配した女子レース

女子クリテリウムは1.5kmコース8周回の12kmで争われ、10名が出場。鹿屋体育大学が3名の選手を揃えて序盤から主導権を握る展開となった。残り4周での中間スプリントを同大学の川本莉子が獲得し、チームの強さを見せつける。終盤に新沼杏菜(順天堂大学)が仕掛けた単独アタックは実を結ばず、最終スプリントで岩元美佳(鹿屋体育大学)が優勝を飾った。

岩元は宮崎県・都城工業高校出身の21歳。トラック競技で頭角を現し、2023年インカレと2024年全日本選手権でチームスプリント優勝、昨年の学生選手権ではマディソンでも制覇するなど、多彩な才能を見せている。姉の杏奈も日本代表として活躍した実力者で、現在は日本競輪選手養成所で候補生として次のステップを目指している。

サバイバルレースとなった男子グループ1

大会のメインイベントとなった男子グループ1は、1.5kmコース20周回の30kmで争われた。JBCFの志布志クリテリウムと日程が重なったものの、RCSランキングリーダーの神村泰輝を擁する早稲田大学をはじめ、明治大学、前年度大学対抗優勝の鹿屋体育大学など強豪校が顔を揃えた。

42名でスタートしたレースは、ハイペースな展開により13名がリタイアする過酷なものとなった。5周回ごとの中間スプリントは全員Jプロツアーを経験している大仲凜功(早稲田大学)、阿部源(日本大学)、世古眞太郎(朝日大学)がそれぞれ獲得。各大学が大学対抗優勝を狙って積極的な戦いを展開し、決定的な逃げを許さない展開が続いた。

終盤、山里一心(早稲田大学)が残り2周で単独先行を試みるも、明治大学の組織的な追走により捕獲。最後のいちょう並木では慶應義塾大学が2名を前方に送り込む作戦に出たが、最終的には集団スプリント勝負となった。ホームストレートで大森虹亮(順天堂大学)が先頭に立つも、松井丈治(立命館大学)が鮮やかな追い上げで勝利を収めた。

優勝した松井は、大阪府立三島高校出身の20歳。2021年インターハイロードレース4位の実績を持ち、立命館大学進学後も着実に力をつけ、昨年は学生選手権のロードレースとクリテリウムで3位、U23全日本選手権でも3位と安定した成績を残している。今シーズンからは立命館大学のコーチを務ているめる小森亮平が監督に就任した愛三工業レーシングチームのトレーニーとしても活動を開始し、JCF強化指定選手として将来を期待されている若手だ。

作新学院大学が大学対抗制覇

大学対抗戦では、及川弘恭と阿蘓来夢の2名を上位8位以内に送り込んだ作新学院大学が12ポイントで優勝。日本大学が13ポイント、立命館大学が15ポイントでそれぞれ2位、3位に入った。

神村が貫禄の年間総合優勝

2024年度ロードレースカップシリーズは、神村泰輝(早稲田大学)が151ポイントで総合優勝を飾った。本大会優勝の松井丈治が139ポイントで2位、泉颯太(日本体育大学)が103ポイントで3位となり、シーズンを締めくくった。神村は前戦の埼玉川島町ラウンドまでに2位に72点差をつける圧倒的な強さを見せ、名実ともに今シーズンの学生ロード界を代表する選手となった。

リザルト

女子クリテリウム

1位 岩元美佳(鹿屋体育大学) 23m31s
2位 新沼杏菜(順天堂大学) s.t.
3位 沢登香里(順天堂大学)
4位 淵稟碧(鹿屋体育大学) +01s
5位 相見涼花(法政大学) +04s
6位 川本莉子(鹿屋体育大学) +05s
7位 田中杏奈(順天堂大学) +07s
8位 大関奏音(日本体育大学)
9位 針替百花(立教大学) +32s

男子大学生グループ1

1位 松井丈治(立命館大学) 50m14s
2位 大森虹亮(順天堂大学) s.t.
3位 阿部源(日本大学) +01s
4位 世古眞太郎(朝日大学) +02s
5位 及川弘恭(作新学院大学)
6位 鈴木澪(明治大学)
7位 阿蘓来夢(作新学院大学)
8位 大仲凜功(早稲田大学)
9位 中谷研斗(慶応義塾大学)
10位 新井敬太(日本大学)

大学対抗

1位 作新学院大学 12pts
2位 日本大学 13pts
3位 立命館大学 15pts

ロードレースカップシリーズ総合成績

1位 神村泰輝(早稲田大学) 151pts
2位 松井丈治(立命館大学) 139pts
3位 泉颯太(日本体育大学) 103pts
4位 阿蘓来夢(作新学院大学) 102pts
5位 大森虹亮(順天堂大学) 92pts
6位 及川弘恭(作新学院大学) 90pts
7位 児玉誠虎(早稲田大学) 82pts
8位 榊原健太(立命館大学) 75pts
9位 山里一心(早稲田大学) 68pts
10位 楢山結己(作新学院大学) 66pts

SHARE

PROFILE

せいちゃん

せいちゃん

稲城FIETSクラスアクト所属のJプロツアーレーサー。レースを走る傍ら、国内外のレースや選手情報などを追っている。愛称は「せいちゃん」のほか「セイペディア」と呼ばれている

せいちゃんの記事一覧

稲城FIETSクラスアクト所属のJプロツアーレーサー。レースを走る傍ら、国内外のレースや選手情報などを追っている。愛称は「せいちゃん」のほか「セイペディア」と呼ばれている

せいちゃんの記事一覧

No more pages to load