
BMCのグラベルバイク「KAIUS 01」のフロントフォークにリコール実施|BMC

Bicycle Club編集部
- 2025年02月26日
INDEX
フタバは、BMCの2023年・2024年モデルのグラベルバイク「Kaius 01」について、フロントフォークの安全性に関する問題を発見したとして自主回収を開始した。BMCの社内調査により、初期型「V5フォーク」の一部に製造許容誤差の範囲内ながら、特定条件下で使用した際にひび割れや破損の可能性があることが判明したためだ。
Kaius 01のフロントフォークの一部でひび割れや破損の可能性
BMCの内部調査において、2023年度および2024年度に生産された「Kaius 01」のフロントフォークの一部が安全基準を満たしていないことが発覚した。これらは製造許容誤差の範囲内ではあるものの、特定の条件下で使用した場合にひび割れや破損が発生する可能性があり、それが転倒事故につながる恐れがあるという。
一部のユーザーからフォークのコラム破損の報告を受け、社内でテストを実施した結果、基本的には強度の基準を満たしていたが、特定条件下では初期型フォークのコラムにひび割れや破損が起こる可能性が判明した。これを受けて、より頑丈なバージョンへの交換を決定した。
今回のリコール対象となるのは以下のモデルである
- 2023年モデル Kaius 01 THREE 完成車(Rival AXS Wide、サフラン&ブラック)
- 2024年モデル Kaius 01 THREE 完成車(Rival eTap 2×12、パープル&ホワイト)
同じグラベルシリーズの「URS」モデルは今回のリコール対象外となっている。また、店頭在庫も含め、すべての対象モデルは安全確認が終了するまで使用を一時中止するよう呼びかけている。
まずは販売店での点検を推奨
対応済みの「V10フォーク」は初期型の「V5フォーク」と比較して、製造誤差をより厳しく管理し、剛性が向上している。V5フォークとV10フォークの判別については、正規販売店が点検を通じて確認する体制となっている。オーナー自身による判断は推奨されておらず、必ず販売店での点検を受けるよう案内されている。
対応方法はV10フォークへの無償交換
対象車両のオーナーは、購入した正規販売店または最寄りのBMC正規販売店に持ち込み、点検を受けることが推奨されている。点検の結果、交換が必要と判断された場合は、改良された「V10フォーク」への無償交換が行われる。
すでにV10フォークが装着されている場合は継続して使用可能だが、V5フォークと判明した場合は交換が完了するまで使用を禁止するよう求めている。
交換部品は3月中旬頃から入荷予定
フタバによると、交換用フォークは3月中旬頃から入荷予定で、点検を行った販売店から順次配布される見込みだ。フォーク交換にかかる費用はBMCの規定に準じ、一定額まで負担するとしている。点検および交換にかかる費用はユーザーの負担はなく、すべて無償で実施される。
安全確保に関する注意点
フタバは「安全確認が終了するまでは対象モデルの使用を一時中止してほしい」と呼びかけている。対象年式でも対応済みのV10フォークが装着されている、または交換が完了した車両は安全に使用可能だとしている。
ユーザーが安全確認を拒否した場合でも、リコール対象車両には絶対に乗らないよう強く推奨している。販売店での安全確認や結果登録がないまま乗車中に発生した怪我や事故については、BMC Switzerlandおよびフタバは一切の責任を負わないとしている。
また、ユーザー自身による点検についても、作業自体は簡単であるが、誤った方法で組み直された場合に大きな事故につながる可能性があるため、最終的なチェックおよび組み立ては販売店で行うよう求めている。
その他の対応
今回のリコールによる自転車の交換や返金は一切受け付けていない。安全確認の結果、問題がなければ安全に乗ることができ、問題がある場合もフォーク交換など安全に乗るための対応を行うとしている。
既に対象車両を譲渡した場合については、様々なメディアを通じて公式にリコール情報を告知するほか、譲渡先に連絡が取れる場合はリコール情報を転送するよう呼びかけている。
問い合わせ先
リコールに関する問い合わせは、BMC正規販売店または株式会社フタバまで連絡するよう案内されている。問い合わせに対しては翌営業日または翌々営業日までに返信するとのことだ
問:フタバ info@e-ftb.co.jp
- BRAND :
- Bicycle Club
SHARE
PROFILE

Bicycle Club編集部
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。