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SUPボードは多種多様!自分のスタイルに合わせて選ぼう

スタンドアップパドルボードは主に4種類

ひと言でSUP(スタンドアップパドルボード)といっても、さまざまな種類が存在する。あらゆるシーンをカバーできるいいとこ取りのタイプから、明確な目的を持ったデザインまで、その長さや形も多種多様。

もちろん、乗った感触は全く違うものになる。これらを、どんな楽しみ方をするかや、パドラーの体格・技術のレベルによって選ぶことが必要だ。ここではSUPの代表的な4つのタイプを紹介しつつ、それぞれを掘り下げてみよう。

レースモデル

アスリート志向の強い人達の間に広く浸透してきたのがレースボード。細くシャープなアウトラインを持ち、スピードは出るが乗りこなすにはある程度の慣れが必要だ。

ウェーブ

波に乗るためのデザインが施されており、波乗り性能を求めた浮力の少ないボードから、幅広で厚さもありSUP入門用としても十分使えるボードもある。

オールラウンド

さまざまな使い方ができる汎用性のあるボード。入門用にオススメで、水上トレッキングからエクササイズ、波に乗るなどSUPの魅力をこの1本で味わえる。

インフレータブル

普段は折り畳んでおき、使う際にポンプで空気を入れて膨らますことができるのが特長。ボード置き場に困ったり、飛行機などでトリップに出かけるときに重宝する。

レースモデル

SUPブームが世界的な広がりを見せている現在、特にレース志向の高いパドラー人口が増加している。そんなパドラー達に共通していえることは、アスリート志向が強いことはもちろん、道具への人一倍強いこだわりを持っている点だろう。

人と競い合い、順位がつくということに喜びを見出す、あるいは達成感を味わうには、技術と体力、メンタリティなど、競技者としての要素が当然求められる。それに加え、競技の世界だからこそギアの性能も非常に重要な要素になる。

F1しかり、スキーのワールドカップしかり、ドライバーやスキーヤーのランキングの他にコンストラクターのランキングがあることも、レースの世界におけるギアの重要性を物語っている。同様にSUPの世界でもレースが盛んになった現在、ギアの進化はめざましく次々と新しい技術が盛り込まれたボードが登場している。

ただ、最新の技術と優れた推進力を持つという特性を考えた場合、幅広タイプなら安定感もあり、レースボードは一般のユーザーにも快適なSUPライフを与えてくれるだろう。ボードの上に立って水面を切り裂いて進む快感は、上級者だけのものではないはずだ。

特徴① 水を切り裂いて進む鋭いノーズ

水の抵抗はスピードにとって最大の敵。ノーズを尖らせて水の抵抗を減らすことで、レース艇に必要なスピードという命を生み出す。

特徴② 大きな浮力を生むボリューミーな厚さ

他の性能を犠牲にしてでもスピードを追求するレースモデル。浮力を引き出し水の上を滑るためにボードは分厚くなる。

特徴③ 最小限の安定性を得るために掘られたデッキコンケーブ

デッキに深いコンケーブを掘ることで身体を水面に近づけ、正確なストロークを生むための高次元の安定性が確保されている。

特徴④ 水流の抜けを考慮した細いテールデザイン

テールを細くすればするほど水流の抜けがスムーズになり、スピードが出る。ブイを回るための最低限の回転性も確保されている。

ダウンウィンドタイプは荒れた外洋にも対応できる安定性とうねりに乗ることができるデザイン

外洋など荒れた水面に対応できるのがダウンウインドタイプ。ダウンウインドとは、風上から風下に向かって漕いでいく競技のこと。うねりに乗せて走らせることもあるため、フラットウォータータイプと比べてロッカーがあり、レールにもエッジが施されていることが多い。12.6ft、14ft、無制限のアンリミテッドに競技が分けられるため、各ブランドともレギュレーションに合わせたモデルがそろっている。

特徴

  • 荒れた外洋でもある程度は安定性が得られる
  • うねりに乗せてグライド感が味わえる
  • ロッカーがあり、波に乗れるようエッジが立っている

フラットウォータータイプは平水面での直進性に特化した最速スペシャリティボード

湖や湾内といったフラットウォーター(平水面)での使用を目的に考えられたボード。回転性はほとんどないが優れた直進性を持っている。推進力が得られるようロッカーは極力抑えられ、水の抵抗を減らし水面を切り裂けるデザインのノーズを持つ。フラットウォーターでは威力を発揮するものの、横からのうねりなどに弱い。また波に乗ることを想定してないため、レールにエッジが入っていないことが多い。

特徴

  • 湖、湾内、環礁内など平水面で使用するデザイン
  • 直進性に優れる反面、回転性はなくうねりに弱い
  • フラットボトムに幅が狭いデザイン

ウェーブ

サーフボードと基本的な考え方は同じだが、大きく異なる点は波に乗るためにデザインされたウェイブ用ボードは、ボードが動いていなくても立っていられるよう十分な浮力とサイズが与えられているということ。その浮力は早いテイクオフを可能にし、サイズの大きさはダイナミックなライディングを味わわせてくれる。

デザインは多彩で、ロングボードのようなクルージング系からホローウェイブにアタックするハイパフォーマンス系までさまざまなタイプが用意されている。

波の上でのパフォーマンスには、浮力と操作性という相反するテーマがつきものだが、最近はどんどん薄く小さくというのがトレンド。そこにはケブラーなどの新素材をさまざまな方法で使うという、素材とボード作りの進化が大きく寄与している。

ウェイブ用ボードはサーフィンの経験がある人が選ぶことが多い。しかし、サーファーのように波に慣れていなくても、SUPのウェイブボードは小波でも十分に楽しめるので、初心者でも試す価値はあるといえよう。混雑を避け、事故やトラブルを起こさないよう注意してチャレンジしてみるのもいいかもしれない。

特徴① テイクオフと回転性を左右するノーズ&ロッカー

ハイパフォーマンスを求めるほどにノーズは尖ってくる。回転性能確保のためボード全体のロッカーもSUPの中ではいちばんきつい。

特徴② ボードのワイズと厚みが安定性を左右する

ワイデストポイントが広いほど安定し、狭いほど回転性が高まる。厚みは浮力を左右するので、体格とレベルに合ったバランスが重要。

特徴③ 操作性をコントロールするボトムコンケーブ

ボトムコンケーブの溝の深さや形状によって、直進性に優れるのか、回転性に優れるのかという操作性が変わってくる。

特徴④ 波に合わせてテールの形状を選択する

浮力が得やすいスカッシュ、レールを入れやすいラウンド、小波向きのフィッシュの3タイプを軸に、ターゲットの波に合わせて選択。

ラディカルに波を攻めるためのショートボードデザイン

かつてサーフボードが辿った歴史のように、SUPもショートボード化が著しい。長さ7″(約213㎝)のボードも当たり前になってきた。鋭いターンやよりラディカルに波を攻めたい人に向くが、その分安定性を犠牲にしているため、極端に短いボードは上級者向きといえる。

特徴

  • アウトラインはまるでショートボードそのもの
  • SUPとしては小さい分、安定感が低い
  • 上級者ならエアなどのテクニックも可能

新しいコンセプトのデザインが次々に登場している

最近各ブランドでちらほらと見られるようになったのが、ノーズとテールをスパンと切り落したようなタイプ。この形状でセンターにボリュームを持たせることで、短くても安定感が増している。小さい波でもクイックなサーフィンをしたい人にオススメ。

特徴

  • ケブラーを編み込むなどの軽量化技術が加速
  • 短い長さでも安定感を犠牲にしない
  • ウェーブならではのまったく新しいカタチ

総合力の高さが際立つロングボードタイプ

見た目は大きめのロングボードといったところ。決して取り回しが良い方ではないが、安定性が高くクルージングやフィッシングなど、サーフィン以外の遊びにも応用しやすいのがうれしい。もっとも楽しみやすいモデルであり、ウェイブボードの中でも総合力はピカイチだ。

特徴

  • SUPサーフィンのエントリーモデルに最適
  • サーフィン以外にも応用しやすい安定感
  • ロングカインドな乗り心地

オールラウンド

十分な浮力と幅を持ち、ボードの上に立ち上がってパドルを推進力として進むSUPのベースとなるカテゴリーがオールラウンドボード。どんなスタイルにもそつなく応えてくれるので、SUPとのファーストコンタクトには絶対にオススメのボードだ。

まさにオールラウンドで、カヌーやボートのような水上トレッキングからコアマッスルをトレーニングしたい向きまで、必ず目的に合ったボードが選べる。もちろん、サーフィンと同じく波に乗ることもできる。

欲張りな人にはもってこいだが、なんでもこなす優等生だけにこれといった特徴もない、というのがこれまでのオールラウンドボードだった。しかし最近は、同じオールランドボードでも種類が細分化されてきている。もちろんそれに従ってデザインのコンセプトも明確になってきており、選びやすくなったことはユーザーとしてもありがたい限りだ。

ロングボードが厚く長くなったような形だが、SUPの急速な普及によって使う人が増えれば増えるだけ新しい使い方も増えるというもの。新しいウォーターアクティビティとして、最も可能性を秘めているカテゴリーかもしれない。

特徴① 浮力優先かスピード優先かで形状が大きく違うノーズ

浮力優先のボードはラウンド形状になっていて、より安定したストロークが可能。スピード優先のノーズはやや尖っている。

特徴② かなり広めのワイズが安定性を生み出す

どのタイプのボードもかなり広めの幅で安定感を求めている。接水面を大きくすることで安定したパドルワークが可能になる。

特徴③ ボリューミーな厚みが浮力を決定づける

安定性を重視したモデルが多いため、浮力を左右する厚みはセンター部で10㎝以上あったり、レールにかけても厚みが続くものが多い。

特徴④ テールの形状でボードの性格がわかる

一概にはいえないがスカッシュの変形型はツーリング向き、スクエアかラウンド、フィッシュはターン重視の場合が多い。

クルージングタイプ

海や川、湖とさまざまなシチュエーションで無難な対応を発揮する。中でもその呼び方の通り、フラットウォーターでゆったりとクルージングをするのに最適だ。ボードの長さも比較的あり、立って漕いでいても十分な安心感を得られるだろう。

特徴

  • どんなシーンでも無難な対応力
  • 波に乗ることはオススメしない
  • 安心感のある長さと幅

リバータイプ

川下り用のボードだが、意外にもオールラウンドの中ではピカイチの総合力。回転性なども高く、ハードな使用にも耐えられる、頼もしい1本だ。フィッシングと並び、ここ最近のSUPトレンドのひとつといえるかもしれない。

特徴

  • 限定的なモデルに見えて高めの総合力
  • インフレータブルでもハード素材のボトムで岩などへ対応
  • 回転性などが意外にも高め

フィットネス

最近注目度が高いSUPヨガなど、水に浮かべたボードの上でさまざまなポーズをとりやすいよう工夫されている。一番のウリは安定感だが、キャリーハンドルや水中の覗き窓など、ブランドごとに趣向を凝らしたモデルがラインナップしている。

特徴

  • フィットネス専用SUP
  • 安定感は抜きんでている
  • ちょっとした遊び心も豊富

フィッシング

SUPをしながら釣りをすることに特化したモデル。クーラーや道具類も搭載しやすいように工夫されており、釣り竿を置くステーなどが装備される場合もある。その目的のために安定感は抜群になるよう設計。クルージングもストレスなく行える。

特徴

  • モノを搭載しやすい設計
  • ハリがかりも対策ずみ
  • ヨーロッパでも人気の最旬トレンドボード

ウェーブ

レールやボトム、テール形状などにウェイブボード寄りの要素を加えることで、波に乗ることも可能。ただし、ウェイブボードよりは取り回しにくかったりもするので、ブランドによっては少々変わったスタビライザーを装着したりして工夫している。

特徴

  • 波にも乗れちゃうオールラウンド
  • テイクオフの安定感が抜群
  • 考えられたフィンで操作性向上

インフレータブル

SUPを始めようという時に、最大のネックになるのがその保管場所や持ち運びの問題。自宅に置く場所はないけれど、かといって艇庫に置きっ放しというのも…。そんな悩みを解決してくれるのがインフレータブルタイプのボードだ。これは、簡単に言えば、使うときだけ空気を入れて膨らませることができるボード。

専用のポンプで空気を入れれば、5分ほどで固くて丈夫、しかも体格のいい男性でもしっかり受け止めてくれる浮力のあるボードが完成する。反対に、空気を抜けばキャリーバッグに収まるサイズになり、小型車はもちろん、電車や、背負って自転車でだって持ち運べるという優れもの。

レースやツーリングなど、目的別のモデルも続々登場してきていて自由に選べる時代になったが、最初は汎用性のあるオールラウンドタイプがオススメだ。

コンパクトになるのが魅力

本体だけでなく、専用のポンプやキャリーバッグもセットになったものが続々と登場している。機動力を生かし、トリップ用としてもオススメだ。

SUPボード選び方のヒント

SUPを楽しむために必須の道具といえば、やはりボードである。まずはレンタルから始めようという人も、さっそく購入してみようと考えている人も、選び方のポイントを押さえておくといいだろう。

まずはSUPで何を楽しみたいのかを考えてみる

オールラウンドをベースに、自分はスピードを楽しみたいのかクルージングしたいのか、近い将来は波に乗りたいのか、まずは自分の方向性を考えてボードのタイプを絞り込もう。

オールラウンドでクルージングならサイズ感やデザインを具体的に考える

まずは安全に、SUPの魅力を感じたいというのであれば、入り口としてオススメなのがクルージングという楽しみ方。その際も、自分の体格や体力を考慮して浮力や操作感に関わるボードのサイズやデザインを具体的にイメージしてみよう。

シチュエーションに合わせてボードを使いわけるという選択もアリ

近い将来2、3本と、シチュエーションによってボードを使い分けることも視野に入れて選ぶのもいい。どういったラインナップで揃えるのか、最初はレンタルボードや試乗会に参加して自分に合った志向を見つけよう。

それぞれのボードの個性はスペックに現れる

それぞれのカテゴリーはもちろん、ここまでに解説してきたように同じカテゴリーでもタイプが枝分かれしているもの。浮力、操作性、直進性などなどスペックの違いを知っておきボード選びに役立てよう。

出典

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BLADES(ブレード) 編集部

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『NALU』の連載から単独発行となった、 SUP専門の定期刊行マガジン。フィールドを選ばないSUPの楽しみ方から、カルチャーにいたるまで、充実したコンテンツを発信する。

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