“家系ラーメンのサードウェーブ”って? 吉祥寺『武蔵家』『武道家』店主対談
buono 編集部
- 2016年10月04日
“家系”なのに吉祥寺?
ラーメン好きならばご存知であろう“家系ラーメン”。モチっとした麺に甘みのあるスープ、そしてほうれん草とチャーシュー。吉村家に端を発すると言われる“家系ラーメン”は、弟子たちにより広がりをみせ、今や全国区の1ジャンルとして確立した。とはいえ、家系の本場は吉村屋が居を構える横浜。家系の名店として名を轟かせる店の多くが横浜エリアに出店し、家系ファンの聖地となっている。
この「家系=横浜」の図式に一石を投じた店がある。『武蔵家』と『武道家』の2軒だ。彼らが出店したのは、都内の「住みたい街」ランキングで上位常連である吉祥寺だ。あえて聖地を離れながら家系を謳う彼らは、ファンたちの間で「家系のサードウェイブ」と呼ばれている。
吉祥寺の両雄がサードウェイブと呼ばれるワケとは?
神奈川県横浜市で誕生した「家系ラーメン」。総本家である吉村家が開業した1974年から40年以上が経ち、今日では全国区となった家系の“今”を“吉祥寺の2人”に直撃インタビューした。
——吉祥寺に出店するお二人を“家系のサードウェイブ”と呼ぶラーメンファンがいますが、家系とはどういった進化を遂げてきたのでしょうか?
『吉祥寺 武蔵家』店主 藤崎茂也さん(以下敬称略) 吉村家を筆頭とする家系の第一世代は小難しい理論ではなく、家系の味を作り上げたという点で尊敬に値しますね。豚骨と醤油を組み合わせたら旨い、というシンプルな思いをカタチにしたところがスゴイ!
『武道家 吉祥寺』店主 菊地輝さん(以下敬称略) 第二世代の筆頭株は六角家でしょうね。第一世代が生み出した家系を、体系化したのはこの世代ですね。
藤崎 体系化されたもののなかに注文の取り方があるよね。脂の量に、スープの濃さ、麺の固さを選ばせるスタイルはいまや当たり前だけど、第二世代が体系化した家系ならではのパフォーマンスだったね。
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buono 編集部
使う道具や食材にこだわり、一歩進んだ料理で誰かをよろこばせたい。そんな料理ギークな男性に向けた、斬新な視点で食の楽しさを提案するフードエンターテイメントマガジン。
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