新潟発!地域の食文化とスパイスが織りなすコラボ 『三条スパイス研究所」
buono 編集部
- 2016年10月06日
一期一会のスペシャルな一皿を食べたい!
新潟県のほぼ中心部にある三条市。ここに、スパイスをテーマとした、レストランとちいさな研究所がある。その名も『三条スパイス研究所』。東京・押上にあるスパイス料理店「スパイスカフェ」のオーナーシェフである伊藤一城さんが監修役となり、地域で作られる旬の素材と三条産ウコン(ターメリック)を含めた世界中のスパイスを組み合わせ、スパイス料理を研究しているのだ。
三条市は、雪深い土地であるため、昔から保存食が盛んに作られてきた。伊藤さんはそれらを柔軟にアレンジし、干し野菜を使ったカレーやビリヤニなど、わざわざ新幹線に乗って食べに行きたい特別な「一皿」を提供する。その時だけの新しい組み合わせで、想像できない香りや味わいを楽しむことができるのだ。
繊細かつ大胆な仕掛けや演出は、なんだか実験をしているようで胸がときめく。使うスパイスは、既成概念にとらわれず、世界中から集められる。ウコンの葉や八角など、インド料理では珍しいものもミックス。「ここしかない」一皿が驚きと感動を与えてくれる。
五感を惹きつけるテクニック
新潟産コシヒカリを好きなだけ盛りつけたら、カレーやスパイスおかずを、おのおの好きなようにプレート上で混ぜ、味のミックスを楽しみながらいただく。
前菜は、スパイスの香りをより感じやすいように、ひとつの食材に対して、ひとつのスパイスを使っている。この日の魚カレーはノドグロ。 鉄鍋でグツグツと煮込まれたカレーに、ターメリックとジンジャーガーリック、レモンを塗って焼いたノドグロが投入された。
デザートまでもちろんスパイシー。バニラに似た香りのトンカ豆をすりおろしふりかけるガトーショコラや、ブラックソルトを効かせたスイカのソルベ。最後の一口まで五感が刺激され、スパイスに対する見方がガラリと変わりそうだ。
伊藤さんの知識と経験に、加藤さんや地元出身スタッフのアイディアが化学反応を起こし、日々新しいメニュ ーが生まれている。
※「モダンターリーコース」は、ごはん、スパイスと野菜のおかず5種 、ビリヤニ、デザート、カレー、ドリンク、鉄鍋カレーという組み合わせ。モダンなお重のようなボックスで楽しむ。要予約。
DATA
三条スパイス研究所
住所/新潟県三条市元町11-63
電話/0256-47-0086
営業/10:00〜20:00(L.O.19:00)、2と7のつく日7:00〜
休み/水曜、第 1 火曜(詳細はwebにて)
http://spicelabo.net/
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PROFILE
buono 編集部
使う道具や食材にこだわり、一歩進んだ料理で誰かをよろこばせたい。そんな料理ギークな男性に向けた、斬新な視点で食の楽しさを提案するフードエンターテイメントマガジン。
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