自家製ガラムマサラを作って香り高いカレーをモノにする!(プロの配合・レシピ付き)
buono 編集部
- 2020年05月23日
ガラムマサラとは?
インドで生まれた最強のミックススパイス
「スパイスとハーブの芸術」と称されるカレー。その出来を左右するといわれるのが、ミックススパイス「ガラムマサラ」だ。
家庭や店によってスパイスのチョイスや配合は千差万別。店によっては門外不出のレシピとされることもある。和食でたとえれば出汁のような、料理の全体の印象を決める重要なポジションといえるだろう。
ガラムマサラは北インドで最もポピュラー
基本のスパイスとして知られているガラムマサラは、インド全域というより実は北インドで最もポピュラーなミックススパイスだ。その味わいは、料理人の数だけあるといわれている。
ちなみに日本で名店と呼ばれているインド料理店の中にはインド北西部、パンジャブ地方の料理を供する老舗レストランも多い。北インド料理の特徴であるスパイス配合へのこだわりの象徴ともいえるガラムマサラや、パンジャブ地方が発祥のナンやタンドリーチキンなどに代表されるタンドール料理の認知度が日本では高いのは、そうした背景がある。
現地では、基本のマサラも自家製でホールスパイスを調合するところから始まる。カルダモンやクミン、コリアンダーシードなど10種類以上ものスパイスを調合したマサラは、カレーの核であり、店やそれぞれの家庭ならではの味わいを表現してくれるのだ。
ガラムマサラの使い方
ガラムマサラは、大手スパイスメーカーからそれぞれ発売されており、香辛料の専門店も独自ブレンドを販売している。手軽に手に入るものの、どう使ったらよいのか分からないという人も多いのではないだろうか?主な使い方を見ていこう。
1.カレーのベース作りに
肉や野菜など具材を入れて煮込む前のベースづくりの段階で他のスパイスとともに投入する。もちろんガラムマサラだけでカレーにはならない。玉ねぎやニンニク、ショウガを炒め、ガラムマサラのほかターメリックなど各種スパイスを加え、さらにトマトや乳製品を加えて煮込み、ベースを作っていくのが基本の流れだ。
参照:
2.カレーの仕上げに。カレーにかけるのも有効!
人によって投入のタイミングは様々だが、具材を入れて煮込む段階で投入する方法も。パウダーは香りが飛びやすいので、香りを大事にしたい場合に特に有効だ。
そして意外と知られていないのが、普段の家のカレーにプラスするという方法。ルウを使った家のカレーが激変するのでぜひ気軽に試してみてほしい。本格的なスパイスカレーも煮込んで時間が経ってしまうと香りがどんどん飛んでしまう。そこでガラムマサラを数匙投入し、風味の豊かさを取り戻すというわけだ。
市販品を超える香りと風味!ガラムマサラの作り方
基礎知識を確認したところで、さっそくガラムマサラを作ってみよう。
必要なものは、ホールの各種スパイスとフライパン、ミルのみ。
スパイスは、香りの抜けていない鮮度・保存状態の良いものが望ましいのは言うまでもない。
- BRAND :
- buono
- CREDIT :
-
文=藤谷良介/本多美也子/石渡裕美/岡村一葉
写真=深澤慎平/久保田敦/加藤文人/岡崎健志/亀谷光
取材協力=香辛堂/日沼紀子/シャンカール・ノグチ
SHARE
PROFILE
buono 編集部
使う道具や食材にこだわり、一歩進んだ料理で誰かをよろこばせたい。そんな料理ギークな男性に向けた、斬新な視点で食の楽しさを提案するフードエンターテイメントマガジン。
使う道具や食材にこだわり、一歩進んだ料理で誰かをよろこばせたい。そんな料理ギークな男性に向けた、斬新な視点で食の楽しさを提案するフードエンターテイメントマガジン。