低温調理、最終案内。|短時間で熟成効果のある最新メソッドを徹底解剖
buono 編集部
- 2020年10月07日
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豚肉部位別で比べてみれば……
部位による火入れはコラーゲン量で変わる。例えばコラーゲン量の少ない豚肩ロースの場合、高い温度は必要ない。逆にコラーゲン量の多い豚バラ肉は高い温度と時間が必要。
「60°Cを目安に部位に応じて温度を使い分けると良いでしょう。コラーゲンは68°Cで分解を始めますが、それより低い温度でも長い時間をかければやわらかくなります」
【60°C×1時間加熱】豚ロース×ポークチョップ
材料(4人分)
豚ロース肉……950g
塩……10g
ニンニク……1片
ローズマリー……2枝
バター……15g
オリーブ油……大さじ2
水(もしくは白ワイン)……適量
作り方
1
ANOVAを60°Cに予熱する。
2
肉に塩を振る。表と裏も全体にまんべんなく。
3
袋に移してローズマリー1枝、皮ごと潰したニンニク、オリーブ油を加える。
4
ANOVAで1時間加熱する。
5
袋から肉を取り出し、予熱したフライパンで脂の面から焼いていく。
6
バターを溶かし、全面に焼き色が付いたらフライパンから取り出す。
7
低温調理後の袋に残った肉汁をフライパンに入れて加熱し、鍋肌で焦がしてから水もしくは白ワインを加えて溶き伸ばす。
8
皿に肉を盛り付け、7を濾しながらかけてローズマリー1枝を添える。
【60°C×8時間】豚肩ロース×チャーシュー
低温で加熱してオーブンで焼くだけで至福のしっとり感。
材料(4人分)
豚肩ロース肉……600g
塩……6g
チャーシュー醤……55g
辛いマスタード……適量
炒りごま……適量
作り方
1
ANOVAを60°Cに予熱する。
2
肉を4cmの厚さにスライスし、塩を振って20〜30分間置く。
3
キッチンペーパーで肉の表面を拭き、袋に肉を入れチャーシュー醤を加えて軽く揉み込む。
4
ANOVAで8時間加熱する。
5
袋から肉を取り出し、全体にチャーシュー醤を薄く塗って、220°Cで余熱したオーブンで焼き色が付くまで加熱する(約5分)。
6
肉を一口大にスライスし、皿に盛り付けて完成。好みでマスタードと炒りごまを付けていただく。
【80°C×7時間加熱】豚バラ×豚肉キャラメリゼ
ほろほろの赤身とジューシーな脂が口の中でとろける。
材料(4人分)
豚バラ肉……600〜650g
塩……肉に対して0.5%
《キャラメリゼソース》
ニンニク(薄切り)……3g
醤油……100cc
はちみつ……60g
オリーブ油……大さじ1
粒マスタード……小さじ2
作り方
1
ANOVAを80°Cに予熱する。
2
ボウルにソースの材料を入れ、よく混ぜる。
3
肉に塩を振って20〜30分間置いておく。
4
キッチンペーパーで肉の表面を拭き、袋に入れてキャラメリゼソース大さじ3を加え軽く揉み込み、ANOVAで7時間加熱する。
5
袋から肉を取り出し、カットして皿に盛り付ける。
6
低温調理後の袋に残った肉汁と残りのソースをフライパンで煮詰める。
7
皿に好みでサラダや茹で野菜(分量外)を添え、肉に6をかける。
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写真=深澤慎平/加藤史人/久保田敦/西島渚
文=藤谷良介/本多美也子/河西みのり/和谷尚美/岡村一葉
監修・調理=樋口直哉
参考文献=「マギーキッチンサイエンス」(共立出版)
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PROFILE
buono 編集部
使う道具や食材にこだわり、一歩進んだ料理で誰かをよろこばせたい。そんな料理ギークな男性に向けた、斬新な視点で食の楽しさを提案するフードエンターテイメントマガジン。
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