真鯛〈マダイ〉|料理を愛する人のための魚図鑑
buono 編集部
- 2020年11月18日
INDEX
めでたい魚・マダイは日本の魚食文化を象徴する存在
言わずと知れた高級魚だが、味は当然天然物が良く、身が締まっていて食感も抜群。ただし、4〜6月の産卵期を終えた、通称「麦わら鯛」は身が締まってないので注意が必要。この時期のマダイだと、煮付けをすれば身が崩れてしまい、刺身もイマイチ。逆に、マダイと近似しているチダイはこの頃に味をグンと高めるので、ヘタなマダイを購入するくらいなら、天然物のチダイを使うのも良い。
おすすめの料理
刺身、塩焼き、潮汁、鯛めしなど
主なタイの種類
マダイ
日本各地に生息。古くから高級魚として親しまれてきた。タイと言えば普通このマダイを指し、縁起ものにも。
クロダイ
日本沿岸に広く生息し、チヌなど地域によって呼び方が違う。味はマダイに劣るが、洋風料理などに用いる。
チダイ
日本海域に広く分布し、姿も味もマダイに似ている。特に春になると味が良い。ハナダイとも呼ばれる。
DATA
分類
スズキ目 タイ科
学名
Pagrus major
英名
Red Seabream
産地
茨城、九州など。有名なところでは玄界灘。他に、兵庫県産のものは特に「明石のタイ」として名が知られる。
旬
旬は3・4月。夏以降の産卵後になると、身の締まりが圧倒的に悪くなるので注意が必要。特に養殖物はそれが顕著に現れる。
目利きのポイント
- 目の上が青く眉毛みたいに見えるものなら鮮度が良い。
- 軽く触って身が引き締まっているものがいい。メスは赤く、オスは黒っぽい。
- 養殖物はヒレがこすれて汚いので、ヒレの美しい天然物を選びたい。
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PROFILE
buono 編集部
使う道具や食材にこだわり、一歩進んだ料理で誰かをよろこばせたい。そんな料理ギークな男性に向けた、斬新な視点で食の楽しさを提案するフードエンターテイメントマガジン。
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