スポーツスターファミリーってどんなハーレー? 最新モデルや特徴、カスタム、トリビアなど徹底紹介

高性能な欧州車に対抗するため、スポーツモデルとしてデビューした「スポーツスター」。現在ハーレーにはスポーツスターの他に、「ソフテイル」「ツーリング」「H-Dストリート」「CVO」「トライク」と全6種類のファミリーがあり、ラインアップ全体から見ればスポーツ性が高いとは言えないが、ヒラヒラと軽快な操縦性に惚れるベテランライダーも多い。また、カスタムで幅広いスタイルが楽しめることも特徴で、若年層にも支持されている人気のファミリーだ。

エンジンはビッグツインに搭載されている「ミルウォーキーエイト」とは異なり、ミッションが一体式でコンパクトな作りの「エボリューション」。さらに4つのカムシャフトを備え、高回転まで回せることが特徴だ。排気量は883㏄と1202㏄の2種類があり、パワー感こそ異なるものの、どちらも回して楽しめるフィーリングだ。

スポーツスター(SPORTSTER)ファミリーの特徴

初代XLが登場したのは今から60年以上前の1957年。現行ラインアップでは最も古くから存在するシリーズで、その歴史を振り返ると、数々の進化の過程が見て取れる。

Kモデルのフレームを受け継ぎ、新エンジンを搭載して登場

スポーツスターのルーツといえるモデルは、ハーレーで初めてリアサスペンションを備えたフレームに、サイドバルブの742㏄ Vツインエンジンを搭載して1952年に登場したモデルKだ。その車体はそのままに、エンジンをOHV方式の883㏄としたのが、1957 年に登場したXLスポーツスター。エンジンは後のビッグツインエンジンの元となったショベルヘッドだ。

<1952 K>

<1957 XL>

ハイパワーな“XLCH”が登場

オンロードだけでなく、オフロードのレース参戦も視野に入れて開発され、1958年型として発売されたのがXLCH(CHはコンペティション・ホットの意味)だ。エンジンの排気量は865ccで、7.5対1の高圧縮比から40ps/5500rpmを発揮。1.3ガロン(約5リットル)の小型燃料タンクや、未舗装路にも対応したノビータイヤを装備した、スクランブラー風スタイルを採用していた。
<1958 XLCH>

通称“CRフレーム”がデビュー

1977年登場のXLCRのために新設計され、翌年からスポーツスター全車に採用された“CRフレーム”は、それまでの“Kフレーム”より剛性が向上。特に、メインフレームと一体化したシートレールは大幅に強化された。スイングアームは角断面となり、ショック下のマウント位置も現行モデルに近い。
<1977 XLCR1000>

走りを変えた“エボフレーム”

1984年に登場したXLX61に採用された新型フレームは、すべてのパイプを大径化するとともにスイングアームピボットの幅を拡大。それまでのCRフレームと比べて6.8kgほど軽量にもかかわらず、剛性は高まってハンドリングも一新された。ちなみに、XLX61のエンジンは、ショベルヘッドが搭載されていたが、1986年にエボリューションがデビューしてからもフレームはそのまま採用された。そのため、“エボフレーム”と呼ばれている。
<1984 XLX61>

快適性を求めてラバーマウントフレームを採用

より快適な乗り心地を求め、2004年からエンジンの搭載方法を変更し、エンジンとフレームの締結箇所に振動吸収用のラバーを挟んだラバーマウントフレームに進化した。剛性を高めるスタビラーザーも3本加わり、新フレームはソリッドマウントのエボフレームより26%も剛性がアップ。快適性だけでなく、コーナリング性能も高まってより安定した走りを実現した。

<2003 XL883>
<2004 XL883>

現在はさまざまなバリエーションモデルが充実

スポーティなモデルからスタートしたスポーツスターだが、現代のカスタムの流行に合わせ、フォーティーエイトのようなローダウンシルエットのモデルもリリースされている。また、2017年登場のロードスターは、近年のカフェレーサーブームを受けて設計されたモデルだ。さらに昨年からクラシカルなレインボーラインが入ったタンクを備えたアイアン1200やフォーティエイトスペシャルなども登場し、よりラインアップが充実した。

<フォーティエイトスペシャル>
<アイアン1200>
<ロードスター>

スポーツスター(SPORTSTER)ファミリー2019年モデルカタログ

スポーツスターの2019年モデルラインアップは、883と1200を合わせて全7機種。低さにこだわったモデルから、これぞアメリカンスポーツといえるモデルまで、まさに多種多様だ。目指すカスタムの方向性やファッションとのマッチングなど、自分の好みにピッタリの一台がきっと見つかるはず。

アイアン1200(IRON1200)~トルクフル&軽快な走りが楽しい都会派チョッパー~

ボバースタイルで人気の高い“アイアン883”をベースに排気量1202㏄のトルクフルなエンジンを搭載。さらにミニエイプハンドルを装備して、アップライトなポジションに仕上げた。チョッパーのようなシルエットでありながら、走りの性能をさらに磨き上げるという“スピードクルーザー”カスタムが都市部を中心に流行しているが、そのエッセンスを巧みに落とし込んだデザインといえる。また、1200㏄エンジン搭載モデルの中で唯一、伝統のナローフォークを採用していることも注目すべきポイントだろう。

アイアン1200(IRON1200)のディテール紹介

グラフィックは1976年に採用された純正のデザインを復刻したもの。

ハンドルはミニエイプ。アップライトなポジションになる。

小ぶりなビキニカウルを装備。スピードクルーザー系カスタムでカウルの装着は必須。そんな流行りを採り入れている。

シートはミニガンファイターともいうべきストッパー部がそそり立った形状。ダイヤステッチの座面も今風でクール。

リアフェンダーは短くカットしたようなデザインのショートタイプを採用。ウインカーもテールランプ一体型だ。

エンジンはトルクも十分な1202㏄。プッシュロッド以外の部分が真っ黒という仕様は、アイアン1200だけの装備。

1200モデルの中で唯一のナローフォークを採用。スリムさが際立つフロントまわりは、スポーツスターならではの部分。

<ライディングポジション&足つき>※ライダー身長:171cm
ミニエイプハンドルとミッドステップが織りなすライディングポジションは、日本人の平均的な体格のライダーならベスト。足つきもベッタリで何の不安もなく取り回しできる。

<Engine>
エボリューション

<新車価格帯>
136万9200円~139万8200円

フォーティーエイト スペシャル(FORTY-EIGHT SPECIAL)~人気のフォーティーエイトを乗りやすくアレンジ~

前後の16インチホイールや極限まで車高を下げたローダウンスタイルで人気の“フォーティーエイト”をベースに、トールボーイハンドルを装着し、復刻した’70年代のグラフィックを採用したカスタムモデル。通常のフォーティーエイトとは異なり、低い車体はそのままにアップライトなハンドルを採用したことで独特なチョッパースタイルにアレンジ。「フォーティーエイトを買ったらこうしたい」というユーザーの理想をカタチにしたモデルといえる。ブラックとクロムパーツのコントラストが美しいエンジンも特徴だ。

フォーティーエイト スペシャル(FORTY-EIGHT SPECIAL)のディテール紹介

エンジンは腰下にクロムをあしらってメリハリある見た目に。

タンクは1974年に純正採用されたグラフィックを復刻。カスタムペイントでもモチーフにされる人気のパターンだ。

高さのあるトールボーイハンドルを採用。

薄いサドル風のソロシートは、座面にリブを入れたデザインが特徴。長時間のライディングでも疲れにくい。

ショートタイプのフェンダーを採用。テールランプ一体型のウインカーと相まって非常にシンプルなリアまわりだ。

マッチョで力強いシルエットを生み出す16インチホイールとファットタイヤ。独自のルックスと操縦性を実現。

フォワードコントロールのステップによりチョッパー的な、前方に足を投げ出すような、おおらかなポジション。

<ライディングポジション&足つき>※ライダー身長:171cm
前進したフォワードステップとアップライトなハンドルによって、窮屈さをまったく感じないので、大きな体格のライダーにもオススメだ。薄いシートにより足つきも問題なし。

<Engine>
エボリューション

<新車価格帯>
152万7400円~155万6400円

フォーティーエイト(FORTY-EIGHT)~低さと骨太さを極めた個性派スポーツスター~

1948年の“モデルS”に採用されていたピーナッツタンクのデザインを現代に蘇らせ、それを搭載したことが車名の由来。その特徴的なタンクをはじめ、前後に16インチホイールを採用。さらに車高を極限まで落とした、他に類を見ないカスタム車のようなローダウンスタイルで人気を博している。スポーツスターとしては異例の16インチホイール、そして太いタイヤをフロントに装備しているため、フロントフォークの幅もワイド化。これによってスポーツスターらしからぬ、骨太で力強いスタイリングを実現した。

フォーティーエイト(FORTY-EIGHT)のディテール紹介

モデルSに採用されていたタンク形状を復刻。このスリムでコンパクトなタンクこそが往年のスポーツスターらしさ。

幅広なピッチで装備されたフロントフォークは径49mmと極太。

マッチョな印象の16インチホイールとファットなタイヤを採用。

スリムなシートは肉薄だが、ホールド感も高く、クッション性も考慮された逸品。薄くても腰が痛くなりにくい。

リアフェンダーは“アイアン883”と同じ、ボバー風の短いデザインを採用。テールランプはウインカーと一体式だ。

低めのハンドルを装備。通常とは逆の下側にミラーを取り付けて、車体の低さを演出。視認性もまったく問題なし。

ブラックとクロムのコントラストが美しいマフラー。ヒートガードにスリットを設け、スポーティな雰囲気を強調。

<ライディングポジション&足つき>※ライダー身長:171cm
低いハンドルにフォワードステップを採用しているので、少し前傾が強いポジション。しかしハンドルが遠すぎないので、キツすぎることはない。車体もスリムで足つきもグッド。

<Engine>
エボリューション

<新車価格帯>
149万3000円~155万円

アイアン883(IRON883)~低くコンパクトなシルエットのボバースタイルを採用~

ボバーとは、第2次世界大戦後に流行したカスタムのスタイル。当時のハーレー乗りは、レーシングマシンを真似て、市販車の前後フェンダーを短くカットしたという。これが今、世界的に注目を集めているのだ。このモデルはそんな流行を受けて、ハーレー社が現代流のボバーとして作り上げたもの。コンパクトな車格、そして短くカットしたようなリアフェンダーが特徴だ。また、ナローフォークやフロント19、リア16インチというホイールサイズなど、昔ながらのスポーツスターの面影を残すモデルでもある。

アイアン883(IRON883)のディテール紹介

ドリルド加工によって軽量化されたフロントフェンダー、そしてベルトガードが旧きよき時代のレーシングマシンを彷彿とさせる。

排気量は伝統の883㏄。持て余すことがなく、“使い切る気持ちよさ”を堪能できる。最もベーシックなモデルといえる。

シンプルなソロシートを採用。小ぶりながら肉厚で、腰をしっかりホールドするのでツーリングでも疲れにくい。

これぞスポーツスターな形状のタンクは、12.5リットルの容量を確保。小ぶりな見た目に反し、ガソリンはそこそこ入る。

ショートタイプのサスは無段階でプリロード調整が可能。衝撃吸収性、そしてダンピング性能に優れ、軽快な走りを実現。

フォークブーツを備えたオーソドックスなフロントフォークだが、中身は最新式のカートリッジ式。快適な走りに貢献。

<ライディングポジション&足つき>※ライダー身長:171cm
ボバーというからには前傾姿勢なのかと思ってしまうが、またがると意外と普通。腕や足にゆとりのある絶妙なポジションといえる。また、足つき性が抜群にいいこともポイント。

<Engine>
エボリューション

<新車価格帯>
134万8500円~137万6500円

1200カスタム(1200 CUSTOM)~ファットなフロントまわりがカスタム感を主張する~

フロントにファットな16インチタイヤを履かせた個性派モデル。カスタムの名の通り、マッチョなフロントまわりをはじめ、クロムフィニッシュのエンジンなどでスペシャル感を強調している。ライザー部分にメーターを装備したハンドルのほか、伝統のハーレーらしさを守りつつ、モダンにアレンジしたテールランプなど、このモデルだけの専用パーツが用いられていることも特徴。加えて、程よい高さのハンドルやミッドステップを採用して、自然なポジションも実現。質感の高さと乗りやすさが光る一台だ。

<Engine>
エボリューション

<新車価格帯>
152万2000円~155万円

ロードスター(ROADSTER)~コーナリングが楽しめる、本格カフェレーサー~

倒立式のフロントフォークに18インチのリアホイールを採用するなど、走りのパフォーマンスを向上。世界的に注目が集まっているカフェレーサーに照準を合わせて開発されたモデルが、この“ロードスター”だ。セパレートタイプのハンドルこそ装備していないが、高めのシートと低いハンドルによって、前傾姿勢の強いシルエットを構築し、これぞカフェレーサーといえる一台に仕上げた。これはスポーツスターをスポーティに走らせたいというユーザーの要望にもマッチ。ハーレーの純スポーツモデルといえるだろう。

<Engine>
エボリューション

<新車価格帯>
155万9000円~158万8000円

スーパーロー(SUPERLOW)~足つき性に優れた、扱いやすいモデル~

小柄な体格の人や女性、そしてビギナーにも扱いやすいモデルとして支持されているのが“スーパーロー”だ。車名の通りに足つき性が優れていることが特徴で、最低地上高はスポーツスターの中で最も低いうえに、専用設計のシートによって抜群の足つき性を実現。また、単なるローダウンモデルではなく、運転のしやすさなどを考慮して、フロントに18インチ、リアに17インチの専用ホイールを採用している。加えて、ライダーの手元にグッと寄せたハンドルを装備するなど、乗りやすさを特化させたモデルだ。

<Engine>
エボリューション

<新車価格帯>
131万9500円~137万3500円

1200と800の違いを徹底比較!

あなたが欲しいのはパワー? フィーリング?

現行エンジンは883と1200の2種類で、その違いはもちろん排気量。かつてはプライマリーとファイナルドライブのギア比が異なっていた時代もあったけど、今はコンピューターのマップと圧縮比以外はほぼ同じになっている。

この2種類のエンジンの違いが最も顕著に表れるのがパワーとトルクだ。当然1200のほうが性能は上なのだけど、あえて883を選ぶベテランライダーは少なくない。その理由は、883はハーレーらしいゆったりとした鼓動感が楽しめる排気量だからだ。また、ストップ&ゴーが多い市街地や渋滞の中をトロトロ走っていると、1200だとトルクがありすぎてギクシャクするうえ、低速走行にちょうどいいギヤ選びが難しいから、ギヤチェンジの回数が多くなってせわしない印象。一方883は2速でも3速でもそれなりにタラタラ走れる鷹揚さがある。そういう意味では883のほうがビギナーにとって扱いやすいとも言える。

高速道路やワインディングで余裕が生まれる「パワーの1200」と、ベテランも納得する「フィーリングの883」。どちらがいいかは……アナタ次第です!

1200 VS 883を走行シーン別に比較

【1】高速道路

<1200>
パワーがあるから巡航も追い越しもラク!
<833>
加速力に物足りなさを感じる場面も。
パワーのある1200は余裕を持って走れる。特に追い越し車線にレーンチェンジする時は、5速のままスロットルを開けても加速するので操作がラク。重い荷物を積んでいてもストレスなく走れる。

【2】ワインディング

<1200>
ピックアップがいいからスポーティ!
<833>
スロットルを開ける醍醐味がある!
1200はスロットルを開けた瞬間からドン! とアグレッシブに加速する。一方883は急にはパワーが出ないから、大胆にスロットルを開けて鼓動を楽しむ余裕がある。これこそがハーレーらしいフィーリングなのだ。

【3】街乗り

<1200>
ギヤチェンジが頻繁でちょっと忙しい。
<833>
穏やかなフィーリングで低速走行しやすい。
1200は低速走行時のギヤ選びがシビアでギクシャクしがちなので、ツーリングの帰りに渋滞にハマったら疲れるかも。883はどのギヤでもそれなりに走れるから街乗りは遙かにラク。交差点もスムーズに曲がれる。

1200と883の気になるトコロを数字で比較

Q.燃費は?
A.「どちらも約20km/リットルでほぼ同じ」
<1200>19.23km
<883>20.83km
※1リットルあたり
メーカー発表スペック(’17年の北米仕様)によると、1200も883も1リットルのガソリンで約20km走れるとのこと。実際はライダーの乗り方や交通状況によって大きく変わるが、理論上の燃費は互角だ。

Q.エンジンのサイズは?
A.「違うのはシリンダーのボアだけ!」
<1200>88.9mm
<883>76.2mm
※ボアの大きさ
ボアとはシリンダーの直径のこと。スポーツスターはボアだけで排気量を変えているのだ。883のほうが相対的にロングストロークになっていて、これがハーレーらしい鼓動感に繋がっているのかも知れない。

Q.モデルの数は?
A.「現行車は1200のほうが多彩!」
<1200>5車種
<883>2車種
以前はどちらもほぼ同じモデル数をラインアップすることが多かったが、近年は883が減って、2019年に至っては2車種のみ。一方1200は2018年2車種が追加されるなど、どんどんバリエーションが増えてきている。

Q.パワーとトルクは?
A.「もちろん1200のほうが上!」
<1200>60馬力、9.79kgf・m
<883>45馬力、7.04kgf・m
※馬力は実測値、トルクはメーカー発表値
排気量が大きいぶん、パワーもトルクも1200に大きなアドバンテージがある。とはいえ883も普段よく使う低回転域から最大トルクが出て、高回転まで強いトルクをずっと維持するから、街乗りならそんなに非力に感じることはないぞ。

Q.車体の重量は?
A.「どっちもほぼ同じ」
現行モデルで一番軽いのはローダウンスタイルで人気の1200のフォーティエイト(252kg)。一方、重いのはクロムパーツ満載の1200カスタム(268kg)で、その差は16㎏。アイアン883は256kgなので、883のほうが軽いというわけではないのだ。

スポーツスター(SPORTSTER)ファミリーカスタムファイル

カスタムの自由度は6つのハーレーファミリーの中でも随一と言えるスポーツスター。ボバーやカフェレーサーなど、多くのライダーが自分のライフスタイルに合うカスタムを楽しんでいる。さらにスポーツスターはベースとなる車両自体の値段が控えめなのもうれしいポイントだ。街ゆくカスタム車を見て、「かっこいいな、自分もやってみたいな……」と思ったらまずはどんなスタイルにしたいのかをイメージすることが大切。そこで、お手本にしたくなるカスタムスポーツスターをご紹介しよう。

ボルトオンで往年のスタイルを現代にリバイバル(ベース:1993 XLH1200)

BULL ORIGINAL(ブルオリジナル)がアパレルブランドO.C Crewとのコラボによって製作した一台。オリジナルのボートテールを使って’70年代頃のスポーツスターのフォルムをイメージしたスタイリングで、クロムメッキの外装がクラシカルな雰囲気に拍車をかけている。
>>カスタムストーリ、各ディテールやビルダーなど詳しくはこちら

視覚的な重心の集中化がコンパクトに見せる秘訣(ベース:2008 XL883L アイアン883)

SELECTED CUSTOM MOTORCYCLE(セレクテッド)が手掛けた一台。オーナーである小島健斗さんは、「全体的にコンパクトで、クラシカルなスタイルにしたい」という希望を伝え、長い年月をかけて完成させた。車両を手に入れて8年経つが「いつまでも未完成です!」と笑う小島さんの姿から、長く楽しめるスポーツスターというバイクの本質が垣間見える。
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タンクに隠れたプロの技がキラリ!(ベース:2010 883R)

ヒデ・モーターサイクルが手掛けた一台。「ボバー系のスタイルで、コンパクトに」とオーダーしたオーナーの白椿さんは、さらに「そこそこ走れるように」という希望も付け加えた。「かなり苦労したけど、なかなか人に気付いてもらえない(笑)」とビルダーの渡さんが言うように、説明されなければわからないほど、さりげなくカバーされている。
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スタンダードなスタイルで飽きない一台(ベース:2001 XL1200S)

テーマはシンプルで飽きることのないデザインで、大人が乗るのにふさわしいスポーツスター。往年のボバーレーサーを思わせるシルエットに、旧車風のタンクデカールやライザーなどを加え、ヴィンテージ感あふれるシックなカスタムに仕上げている。
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クロムパーツで華やかに仕上げた上質チョッパー(ベース:2009 XL883L 883ロー)

ハーレーというと、黒光りするボディとキラキラと輝くクロムというイメージがあったが、下品にならないようになるべく純正パーツを使ってカスタム。フォークをちょっと長めにして、チョッパーっぽいスタイルにしたというのも注目ポイントだ。
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スポーツスターカスタム車29台を一挙紹介!

スポーツスターカスタム車29台を一挙紹介!

2019年06月24日

歴史からメカニズムまで!スポーツスタートリビア

115年以上の歴史を持つハーレーダビッドソン。後述するが、スポーツスターは1957年から長きにわたり継承されてきた名称で、それだけに歴史やメカニズム、雑学などエピソードに事欠かない。そこで、スポーツスターにまつわるトリビアをご紹介。これを知れば、もっともっとスポーツスターに愛着がわくこと間違いなしだ。

【その1】「スポーツスター」という愛称はハーレー史上最も長く使われている

スポーツスターという名称が誕生して今年(2019年)で62年目。日本が世界に誇るホンダのカブが61年目だから、バイク界全体を見渡しても現存する最古級の車名と言える。ハーレーには他にも30年以上使われているファミリー名やモデル名が数多く存在しており、長い歴史の一端を感じることができる。

【その2】初代スポーツスターのタンクロゴはウィリーGの初仕事

’57~’58年に採用されたタンクエンブレムは、ウィリーGが初めてデザインしたパーツ。この時彼はまだデザインスクールを出たばかりの20代前半だった。アメリカンクルーザーの歴史を変える名車を生み出した偉大な人物の初仕事は、以外にも小さなエンブレムだったのだ。
「ウィリーG」とは?
創業メンバーの孫で、長らくデザイン部門のトップを務め、ローライダーなどの名車を数多く手がけてきた偉大な人物。

【その3】883㏄の登場はスポーツスターより早い

883㏄というなんとも中途半端な排気量がどこから来たのかというと、スポスタの前身であるモデルKHから。KHはフラットヘッドをベースに、エンジンとミッションを一体化したモデルKの750㏄エンジンの排気量アップ版。ボアはそのままでストロークだけ伸ばして883㏄に拡大している。この排気量は、当時レースで活躍していた高性能な英国製650㏄と互角に渡り合うために必要なサイズだった。その伝統が今に続いている。

【その4】車名のスペルは「SPORTST“A”R」じゃない!

スポーツスターのスペルを「SPORTSTAR」と勘違いしている人もいるだろうが、正しい綴りは「SPORTSTER」。英語の一般動詞に“er”を付けると「~をする人」「~をする機械」という意味の名詞になる。つまり、「スポーツをするバイク」ということ。確かにスポスタはSTAR(星)のように輝く存在だが、お間違いなく!

【その5】「アイアン」は車名じゃない!?

「アイアン」とはショベルエンジンを搭載したスポーツスターのことを意味する。これはビッグツインのショベルがアルミ製のヘッドを採用していたのに対し、スポスタは鉄製を使っていたことからこう呼ばれるようになった。会話の中に「アイアンがさ~」というワードが出てきたら、現行のアイアン883/1200のことかショベルのことかちゃんと見極めるべし。

【その6】「フォーティーエイト(48)」と「セブンティーツー(72)」の由来は?

フォーティーエイトという名称は、初めてピーナッツタンクを採用した小排気量シングルの125S がデビューした年式である’48年が由来。一方、チョッパースタイルが特徴的なセブンティーツーは、ローライダーカルチャーの発祥の地であるロサンゼルスの州道72号からきている。

ハーレーダビッドソン&スポーツスター専門用語集

奥の深いハーレーダビッドソンの世界だからこそ、独特な専門用語がある。そこで今回ご紹介してきた内容から、知っているとためになる専門用語をチョイスして解説。ハーレーにはこれ以外にも知っておきたい専門用語がたくさんあるので、もっと知りたくなったら「ハーレー専門誌『クラブハーレー』編集部がお届けするハーレーダビッドソン専門用語集」を見てみよう。きっと発見がいっぱいだ!

<ミルウォーキーエイト>

ツインカムに代わるビッグツインエンジンとして2017年のツーリングファミリーに採用。2018年モデルでは、ソフテイルファミリーにも搭載された新世代Vツインエンジン。カムを2本から1本とし、1気筒につきバルブを4本、プラグを2本にすることで効率がよく、より加速感を味わえるようになっている。また新型のバランサーにより振動が減ったり、冷却性能が高くなっているなど、現代の道路事情に合った性質のエンジンになっている。

<クロムメッキ>

銀白色の光沢のある金属クロムを使ったメッキ。美しい金属の発色と防錆効果を得られるため、エンジンやフォーク、カバー類などあらゆるパーツに用いられる。いまも昔もクロムの輝きはハーレー乗りには変わらず人気がある。

<チョッパー>

チョッパーは’50年代に頭角を現し、’60年代にはカリフォルニアを筆頭に拡大し、すっかり市場に定着した。’69年公開の「イージー☆ライダー」で主人公のキャプテン・アメリカが乗っていたようなロングフォークを装着したものから、現代的なコンパクトなシルエットのものまでそのスタイルはさまざま。起源には諸説あれど、有力なのは、当時のアウトローバイカーが盗んだマシンを元の持ち主にわからない形にするために余分なものをぶった切って、異なる見てくれに変えたという説がある。いまとなってはルーツを特定することはできないが、チョッパーの基本概念となる何者にも縛られない自由な精神は現代のカスタムにも生き続けているのだ。

<トルク>

トルクとはバイクのリアタイヤを回転させようとする瞬間的な力のこと。トルク性能に優れるエンジンは前に出る力が強いので加速性能に優れ、上り坂でもグイグイと進むことができる。ハーレーのエンジンはトルク型。

<馬力>

トルクが瞬間的に回す力であることに対して馬力とはその力を持続させて発生する仕事量。

<ヒートガード>

エンジンをかけているとかなりの高温になるエキゾーストパイプ。バイクに跨るライダーの身体に触れやすい部分の火傷を防止するために取り付けるカバー。

<プッシュロッド>

カムの動きをロッカーアームを介してバルブに伝える役割を担う。外観上からもハーレーのOHVエンジンの特徴のひとつである。

<プライマリー>

エンジンの回転をミッションに伝える(一次駆動)部分。 ハーレーでは一次駆動は基本的にチェーンドライブを採用している。そしてミッションからリアホイールに動力を伝える部分は二次駆動と呼ばれ、現行ハーレーでは二次駆動は基本的にベルトドライブを採用している。

<プリロード>

プリロードとは、スプリングの初期荷重のことで、最初にどれだけバネが縮められた状態かを示し、ライダーの体重や荷物の有無などによって調節できるサスペンションもある。

<ボバー>

’30~’40年代頃のレーシングスタイルで、豪華な装備やフェンダーを取り外しレース仕様にしていた当時のカスタムが基本形とされる。

<ライザー>

ハンドルを固定している部分のこと。さまざまな形状のアイテムがリリースされているので自分のポジションに合った位置にハンドルを固定することができる。

『クラブハーレー』編集部がお届けするハーレーダビッドソン専門用語集

『クラブハーレー』編集部がお届けするハーレーダビッドソン専門用語集

2019年07月17日

(出典:『I LOVE SPORTSTER 2019』>

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CLUB HARLEY 編集部

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「フツーのヒトが乗るちょっと特別なバイク、ハーレーダビッドソン」をテーマに、新車情報からカスタム、ファッションまで、ハーレーのあるライフスタイルを提案するNo.1マガジン。

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