トライクファミリーってどんなハーレー? 最新モデルや特徴、カスタムなど徹底紹介

トライク(TRIKE)ファミリーの特徴

大型自動二輪免許を持っていなくとも、普通自動車MT免許で運転できる三輪モデル、それがトライクだ。ツーリングファミリー同様、エンジンはミルウォーキーエイトを採用し、力強い走りを実現。バイクともクルマとも違った乗り味が楽しめるモデルになっている。

前はバイク、後ろはクルマ!?

三輪バイクを意味するトライク。これまで日本で三輪バイクというと、バイクの横に乗車スペースを取り付けたサイドカーが主流で、ハーレーでも2010年までラインアップされていた。しかし、左右非対称の構造から右に曲がる時と左に曲がる時の運転感覚が異なることや、車幅が四輪以上に広くサイドカー側の車幅感覚がつかみにくい、といった欠点があった。それに対し、後輪を2本にしたトライクはサイドカーよりも運転がしやすいことから、ハーレーは2011年からトライクのラインアップを開始した。ちなみに、日本ではクルマの免許で運転できて、有料道路ではバイクと同じ軽自動車料金で通行できる、車庫証明がいらないなどのメリットも見逃せない。

堂々としたフォルムで人気を誇ったサイドカー

2010年までラインアップしていたサイドカー。基本的にツーリングファミリーのウルトラに、側車を取り付けたもので、その堂々としたフォルムから高い人気を誇った。

実は長いトライクの歴史

ハーレーが最初に発売したトライクは商用モデルのサービカーで、1932年に登場した。サービカーは1974年に生産を終了したが、その後、カスタムメーカーの手によって乗用モデルのトライクが登場。ハーレーも乗用のトライクを発売するようになった。

世界恐慌のさなか、小型トラックの代用として発売された三輪モデル「1932 G サービカー」。商品の配達のほか、故障したクルマの修理などに活躍。また、警察では駐車違反の取り締まりにも使われた。

バイクとトライクの違いは?

二輪モデルのリア側を変えただけ、という風に見えるかもしれないが、実はトライクは二輪にはない特別な仕様になっているのだ。その主なものを紹介していこう。

曲がる時はハンドルを切る

バイクはカーブを曲がる際に車体を傾けて曲がるが、トライクはハンドル操作だけで曲がる。さらに、油圧式のステアリングダンパーを装備し、荒れた道でもハンドルが振られることなく、スイスイ走ることができる。

サイドスタンドはナシ

トライクは止まった状態でも倒れることがないので、バイクのようなサイドスタンドは装備されていない。その代わり、車体が簡単に動いてしまわないように、足踏み式のパーキングブレーキが備えられている。

乗ったままでバックできる

トライクはセルモーターに電動式のセルスイッチと共有のリバースを標準装備している。操作方法は、ボタンを押すだけ。これでバックすることが可能。傾斜した車庫からの出し入れなども楽にできる。

クルマのようなマフラー

ツーリングファミリーと同じエンジンからマフラーが2本出しされて、エンドはトランク部分の下に設置。まるでクルマのようなリアビューになっている。テールランプは各ホイールのフェンダーに設けられている。

バイクとトライクではこんなに違う!

<トライク>
運転免許区分:普通免許(MT)
高速道路料金の車両区分:軽自動車
ヘルメットの着用義務:なし
ETC車載器セットアップ:二輪車

<バイク>

運転免許区分:大型自動二輪免許(MT)
高速道路料金の車両区分:軽自動車
ヘルメットの着用義務:あり
ETC車載器セットアップ:二輪車

トライク(TRIKE)ファミリー2019年モデルカタログ

トライグライド ウルトラ(TRI GLIDE ULTRA)~長距離クルーズも快適なフル装備のトライク~

普通自動車MT免許で運転できる気軽さが魅力のトライク。この車両はいわば三輪仕様の“ウルトラリミテッド”的な位置づけのモデルだ。フェアリングによって、長時間のライディングでも疲れにくいことはもちろん、パッセンジャー用シートの快適さや、多くの荷物を積載できるツアーパックなど、ロングライドに適した装備が特徴。クルマでは味わうことのできない開放感と、三輪ならではの安定感ある走り、そしてインパクトある外観は、トライクだけがもつ魅力。普通のハーレーに満足できないならオススメだ。

トライグライド ウルトラ(TRI GLIDE ULTRA)のディテール紹介

腰をしっかりと包み込む肉厚なシートは長距離でも快適。パッセンジャーもゆったり乗れるゴージャスな作り。

十分な容量を確保するトランクに加えて、ツアーパックを装備。この2つを合わせた容量は100リットルもあるので、二人分の荷物も収納できる。

ハンドルまわりの作りや装備は基本的にウルトラリミテッドと同じもの。ヒーテッドグリップは装備されていない。

ハーレーの伝統ある“バットウイングフェアリング”を装備。走行風を防いで、ロングライド時の疲労を軽減する。

車重があるので、フロントブレーキには専用設計の6ポッドキャリパーを採用。前後連動式で強力な制動力を発揮。

まるでクルマのようなリアホイールを装備。フェンダーに配されたテールランプはウインカー機能をもたせたもの。

<ライディングポジション&足つき>※ライダー身長:171cm
停車しても足をつく必要のないトライクは、足つき性を心配する必要はない。ポジションも自然でハンドル操作もしやすく、フェアリングにより疲れにくいのでロングライドも余裕。

<Engine>
ツインクールド ミルウォーキーエイト114

<新車価格帯>
460万1400円~477万5400円

フリーウィーラー(FREEWHEELER)~フェアリングのないチョッパーのようなトライク~

フル装備の“トライグライドウルトラ”に対し、装備を削ぎ落とすことで、ストリートを気軽に走れるスタイルに仕上げた。短く、後端が跳ね上がった形状のボブテイルフェンダーや、ミニエイプハンドルを採用して、カスタムテイストを強調しているのも特徴だ。それに伴って、オリジナルデザインのホイールを採用。アメリカの往年のスポーツカーを彷彿させる深いリムなど、好きモノを唸らせるディテールも秀逸。フロントホイールを19インチに大径化したことで、軽快なハンドリングに仕上げられている。

フリーウィーラー(FREEWHEELER)のディテール紹介

ハーレーの伝統的な装備といえるヘッドライトナセルを装備。

ボブテイルフェンダーとスポーティなデザインのホイールによって、リアの足まわりは往年のマッスルカーのようだ。

トランクは、フルフェイスヘルメットを2個収納できる容量を確保。

ミニエイプハンドルによってチョッパー的な雰囲気。メーターをタンクのコンソールに収めて、見た目もスッキリ。

十分な肉厚を確保しつつも、シンプルにデザインされたシート。座り心地もよく、長時間のライディングにも対応。

フロントホイールは軽快な19インチを採用。ブレーキは、強力な制動力を発揮するトライク用の6ポッドキャリパーをダブルで装備する。

フットブレーキを踏むとフレームのネック部に配したマスターシリンダーが作動し、前後のブレーキが連動する。

<ライディングポジション&足つき>※ライダー身長:171cm
ミニエイプハンドルを採用しているため、ポジションはチョッパー風。フェアリングのないシンプルなフロントまわりなので、またがってみるとバイクっぽい印象。爽快感を堪能できる。

<Engine>
ミルウォーキーエイト114

<新車価格帯>
372万600円~389万4600円

トライク(TRIKE)ファミリーカスタムファイル

純正CVO再現からのVIP系トライク!


タンクは純正と同じパターンで塗り、テールまわりはオリジナルでデザイン。後輪には265mm幅の18インチタイヤを装着し、フェンダーをカットしてオーバーフェンダーに変更した。ステップ下の巨大なランニングボードと合わせて、VIPカー系のドレスアップマシンへと大きくモディファイ。

<トライク カスタムファイル>純正CVO再現からのVIP系トライク!

<トライク カスタムファイル>純正CVO再現からのVIP系トライク!

2019年08月02日

ハーレーダビッドソン&トライク専門用語集

奥の深いハーレーダビッドソンの世界だからこそ、独特な専門用語がある。そこで今回ご紹介してきた内容から、知っているとためになる専門用語をチョイスして解説。ハーレーにはこれ以外にも知っておきたい専門用語がたくさんあるので、もっと知りたくなったら「ハーレー専門誌『クラブハーレー』編集部がお届けするハーレーダビッドソン専門用語集」を見てみよう。きっと発見がいっぱいだ!

<バットウイングフェアリング>

1969年にオプションパーツとして登場。’71年より標準装備された。コウモリの翼のような形状から「バットウイング」と名付けられた。日本ではヤッコ凧に似ていることから「ヤッコカウル」とも呼ばれる。2014年モデルからデザインが変更され、空力性能が向上。

<ヘッドライトナセル>

ヘッドライトと周辺をカバーするドレスアップパーツ。現行モデルでは、フォーク部分をカバーするタイプと、ヘッドライトが埋め込まれた一体式の2タイプがある。

<チョッパー>

チョッパーは1950年代に頭角を現し、1960年代にはカリフォルニアを筆頭に拡大し、すっかり市場に定着した。1969年公開の「イージー☆ライダー」で主人公のキャプテン・アメリカが乗っていたようなロングフォークを装着したものから、現代的なコンパクトなシルエットのものまでそのスタイルはさまざま。起源には諸説あれど、有力なのは、当時のアウトローバイカーが盗んだマシンを元の持ち主にわからない形にするために余分なものをぶった切って、異なる見てくれに変えたという説がある。いまとなってはルーツを特定することはできないが、チョッパーの基本概念となる何者にも縛られない自由な精神は現代のカスタムにも生き続けているのだ。

『クラブハーレー』編集部がお届けするハーレーダビッドソン専門用語集

『クラブハーレー』編集部がお届けするハーレーダビッドソン専門用語集

2019年07月17日

(出典:『ハーレーダビッドソン 2019年モデルのすべて』

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