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インジェクションチューニングを語るスペシャリスト対談(前編)

スペシャル対談「ハーレーのEFIチューニングはなぜ必要?」

今や常識となっているハーレーのEFIチューニング。その重要性に早いうちから気づき、セッティング技術を高めてきたシャフトチューニングラボラトリーの栗原さんとセレクテッドカスタムモーターサイクルの西岡さん。このふたりのチューナーが日本のチューニング事情を語るスペシャル対談の様子をご紹介。

シャフトチューニングラボラトリー
栗原和也さん

豊富な経験から、ライダーの乗り方に合わせたチューニングを行っている

シャフトチューニングラボラトリー
TEL048-501-7893
http://shaft-labo.jp

 

セレクテッドカスタムモーターサイクル
西岡竜一朗さん

街中の走行から長距離まで、オールマイティに走れることにこだわりチューニングを行う

セレクテッドカスタムモーターサイクル
TEL03-6424-8265
https://www.selected.co.jp

 

―― ハーレーのEFIチューニングに特に力を入れているおふたりに、現在の日本におけるインジェクションチューニング事情についてお話をうかがいます。まずお二人は今回が初の顔合わせではなく、以前から交流があったんですよね?

西岡 僕にとって栗原さんはチューニングの師匠です。

栗原 そんな大げさな(笑)。ところで前に来てくれたのっていつだっけ?

西岡 あれは8年前ですね。セレクテッド東京店が品川から今の蒲田に移転する時、シャシーダイナモを導入したんです。それまではキャブ車を触ることが多かったんですが、時代はインジェクションがメインになっていたし、EFIチューニングができるようにならないと、カスタムショップとして未来がないと思ったんです。単純にやってみたかったっていうのもありますが。

栗原 ただ使い方ってわかんないんだよね。僕も初めてシャシダイを買った時、どうしたらいいのかわからなくてしばらく眺めてた。

西岡 そうなんですよ。何をどうしたらいいのかわからない。ひたすらパワーチェックをするだけで、肝心のチューニングの方法がわからなくて途方に暮れていたところ、栗原さんを紹介してもらい、ワラにもすがる思いで訪ねたんです。

栗原 そうだったんだ。シャシーダイナモってあくまで計測器だから、チューニングする時の道具でしかない。より正確にセッティングするために必要なものだけど、チューナーそれぞれが使いこなせて初めて意味のあるものになるからね。

西岡 それすらもわからない状態でした(笑)。もちろんそれ以前にもインジェクション車は触っていましたが、ほぼ手探りで、正解がわからない状態だったんです。それが栗原さんにお話を伺ったうえでセッティングしていったら、道筋が見えてきたというか。チューナーが何をすべきかがわかってきたんです。それからはどんどんチューニングをして、経験を積んでいった感じですね。

栗原 チューニングって経験がすごく大事で、いろんな引き出しを持っていないと対応できない。ノーマルをチューニングしているだけなら簡単だけど、マフラーやエアクリが変わっていたり、ハイカムが入っていたりと、バイクによっていろんなシチュエーションがある。そのバイクの状態を素早く見抜いて、適切な状態にしてやることが、チューナーの仕事だからね。それには豊富な経験と勘が絶対に必要だと思う。

西岡 確かにそうですね。自分のダイナを実験台にしてカムや排気量を変えたり、いろんなマフラーを試したりして、実際に乗る。さらにチューニングをしてまた乗る。それも街中や長距離、ワインディングなど、いろんな条件下で試していくことで、自分なりのノウハウができあがっていった感じです。

栗原 そういう経験をして、調子がいい、悪いという基準をチューナーそれぞれが持つことで、乗り手が求める乗り味を実現できる。チューニングを始めたころに陥りがちなんだけど、データ上ではきれいに数字が並んでいて調子よさそうだけど、どうも乗りづらいとか、お客さんからも「何だか違うんだよな~」って言われる時は、走りのイメージができてないんだと思う。

西岡 例えば圧縮が上がってたら点火時期を早めるのが当然だと思っていたけど、パーシャルに関しては意外とノーマルより遅くしたほうが調子よかったりとか。

栗原 そういう実際に走ってみないとわからないような感覚は、経験することでしか得られない。教科書通りではダメってことなんだよね。

西岡 ホントにそうですね。8年前、お話した時の最後に「一番大事なのはチューナーの味付けだ」っておっしゃってたんですが、その言葉がずっと残っていて。その「味付け」が何なのかわかってきてからは、理想のチューニングができるようになりました。

栗原 そういうスキルが身に付けば、バイクの性格をすぐに見抜くことができて、作業も早くなり、バイクに負担をかけなくて済む。それに調子が悪いから乗るのをやめるって人が減って、ハーレーカルチャーの発展にも役立つと思うんだ。

西岡 まさにそうですね。チューニングがこれからのハーレー業界の盛衰のカギになっていますね。間違いなく。

(後編に続く)

 

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PROFILE

沼尾哲平

沼尾哲平

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