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【いま最注目の“ちょい旧ハーレー”】ツインカムは何が違う!? その2

「ツインカム」エンジン搭載の“ちょい旧ハーレー”は、いまや型遅れとなってしまったせいか、中古車もリーズナブルな価格のモノが多かったため、これでハーレーデビューする人も少なくなかった。しかし、コロナ禍で状況は一変しつつある。最新の2021年モデルがディーラーに入荷し始めているものの、製造に遅れが生じ、いまだ新車の入荷が安定していない状況。さらにはソーシャルディスタンスへの関心の高まりからバイクそのものに注目が集まっているため、自然とちょい旧ハーレーの需要が高まり、それを受けてここ1年ぐらいで値段が全体的に上昇しているのだ。それを考えると決してお買い得とはいえなくなってきているのだが、それでもなお注目度は高い。これは単に価格の安いからということではなく、ちょい旧ハーレーだけがもっている魅力があるからにほかならない。というワケで、ちょい旧モデルの代表格、ツインカムは何が違うのかに迫っていこう。

歴代ビッグツインエンジンの中でバリエーションが最も多い!!

ツインカム(以下、TC)は、歴代のビッグツインモデルに搭載された空冷OHVエンジンの中でも最も多くのバリエーションが存在することが特徴。当初は「TC88」としてデビューしたが、2007年に「TC96」にバトンタッチ。末尾の数字はキュービックインチで示した排気量であり、88から96と変わった通り排気量を拡大したほかにも、燃料供給方式をキャブレターから全モデルインジェクションに統一。さらにはミッションも5速から6速になるなど、大変更が加えられた。さらに2010年には「TC103」が登場。2014年からロワーフェアリング装着車にはヘッドを水冷化した専用エンジンを搭載。ほかにも“CVOファミリー”や“Sシリーズ”に搭載された「TC110」、そして“FLSTFファットボーイ”誕生15周年モデルだけに採用された1550ccエンジンがある。ツインカムの中古車を選ぶ際には、エンジンは何が搭載されているのかをしっかり把握しておくべきだろう。

■1999~2006 TC88(排気量:1449cc)

エアクリーナーがノーマルの車両に関しては、カバー部分に“88CUBIC INCHES”と示されているので判別できる。交換されている場合はモデルや年式などから搭載エンジンは何なのかを探るといいだろう

搭載モデル

◎1999~2006 ダイナファミリー ◎2000~2006 ソフテイルファミリー ◎1999~2006 ツーリングファミリー

■2007~2016 TC96(排気量:1584cc)

TC88と同じようにエアクリーナーに“96CUBIC INCHES”と示されるようになった。また、トランスミッションにも“SIX SPEED”と刻まれている

搭載モデル

◎2007~2016 ダイナファミリー ◎2007~2015 ソフテイルファミリー ◎2007~2011 ツーリングファミリー

■2010~2017 TC103(排気量:1689cc)

ほかのエンジンと同じくエアクリーナーにキュービックインチを示す103という数字が入る。2010年に“FLHTKウルトラリミテッド”に初めて搭載され、以降徐々に搭載されていった。ツーリングファミリーに限っては、採用された年式がバラバラなため、車両を選ぶ際には注意が必要だ

搭載モデル

◎2017 ダイナファミリー ◎2016~2017 ソフテイルファミリー ◎2010~2016 ツーリングファミリー

■2011~2017 TC110(排気量:1801cc)

SシリーズやCVOなど、特別なモデルにのみ搭載されたツインカム最大排気量のエンジン。吸気効率に優れたエアクリーナーを採用しているため、シリンダーヘッド部分にキュービックインチを示すプレートが備えられている

搭載モデル

◎2011~2017 CVOファミリー ◎2016~2017 Sシリーズ

キャブレターがほしいなら2006年モデル以前を!

ハーレーのカスタムシーンでは依然として人気の高いキャブレター車。始動時にチョークをひくなど、インジェクションより気を使う必要があるものの、それもひとつの味と、あえてキャブ車を探している人も多いだろう。ハーレーは2007年から全モデルインジェクション化されたため、2006年以前のモデルがいわゆるキャブレター仕様となる。ハーレー最後のキャブ車はツインカムというワケだ。2006年以前とはいえ、一部にはすでにインジェクション化されたモデルもあるほか、キャブレターとインジェクションの2種をラインアップしていたモデルもあるので注意。また、ダイナファミリーはツーリング&ソフテイルファミリーに先立って2006年から全モデルインジェクション化(※ミッションも6速化されたが排気量はTC88のまま)されているので注意が必要だ。

TCソフテイルはバランサー装備で乗り心地がいい!

ソフテイルに搭されているエンジンは、バランサーを備えた専用のもの。上の写真で矢印で示している部分にバランサーを仕込んでいる
赤い矢印の部分にあるバランサーを取り外したもの。フライホイールの前後にバランサーと呼ばれるオモリを配し、フライホイールが生み出す慣性力を相殺させるように前後のバランサーが回転する仕組み
バランサーの拡大写真。要するに回転するオモリだ

1999年にデビューしたツインカムエンジンは、最初にツーリングとダイナファミリーに搭載された。そして1年遅れてソフテイルに採用されたのだが、これはそれまでの「エボリューション」エンジンよりも高回転型に進化したことが原因。エンジンとフレームの間にゴムを介することでライダーに振動が伝わりにくくする「ラバーマウントフレーム」を採用しているツーリングとダイナファミリーにはそのまま搭載できたのだが、フレームにエンジンをダイレクトに搭載するリジッドマウントのソフテイルにそのまま載せたとしても、高回転域で真価を発揮するツインカムの場合、多くの人はそのメリットを傍受できないからだ。そのためバランサーを備えた専用の「Bエンジン」を新たに開発。理論上は100%振動を打ち消すものだが、あくまでも不快な振動を抑えることが狙い。これによってソフテイルフレームでも快適な走りが可能になったのだ。

ツインカム以前のエボリューションは振動が強烈!?

1999年以前のソフテイルファミリーはバランサーがないぶん振動は大きい。しかし、そもそも高回転まで使えるツインカムとはエンジンそのものの特性が異なっているため、それでもよかったのだろう。エボリューション時代のソフテイルは厚いシートのモデルが多いのだが、それは振動によるライダーの負担を軽減させるためと考えられる

で、結局ツインカムってどうなのよ!?

エンジンはもちろん、フレームや足まわりなどすべてが異なっているわけだが、ほかの時代のハーレーとツインカムは何が一番違うのかといえば、それは“気持ちよく走れる速度域”である。その時代の高速道路の制限速度に合わせて、その付近の速度域を快適に走れるように、ハーレーはギアレシオまで吟味して開発されてきた。ヴィンテージを購入し、期待していたより走らずがっかり……という話も少なくないが、それは誕生した時代がそもそも違うから。その点、ツインカムは現代の道路事情にもマッチするので、気持ちよくガンガン走れるというワケである。

ローライダーで見るそれぞれの違い

■1966~1984年 ショベルヘッド

■制限速度:55mph(約88km/h) ■トランスミッション:4速 ■振動:大きい

ビッグツイン共通のフレームにスポーツスターのフロントまわりを採用した“FX”モデルに、通常より2インチ長いフロントフォークやドラッグバーハンドル、集合タイプのマフラーや、当時は目新しかったキャストホイールを採用してカスタム感を強調したモデル。いまだ根強い人気を誇る名車といえるだろう

■1984~1999年 エボリューション

■制限速度:65mph(約104km/h) ■トランスミッション:5速 ■振動:ショベルよりは抑え目

ショベルヘッド時代に似たシルエットを実現できるダイナ専用のラバーマウントフレームが特徴。フロントまわりはスポーツスターと共通なので、初代ローライダーの雰囲気に似ているが、走りは格段に進化している

■1999~2017年 ツインカム

■制限速度:75mph(約120km/h) ■トランスミッション:6速(※2005年以前は5速) ■振動:小さい

2005年まではエボリューション時代と車体は変わらなかったが、2006年に足まわりとフレームを見直し、よりスポーティな走りが可能に。また同年、ダイナはいち早く全モデルインジェクション化したほか、ミッションも6速となった

■2017年~ ミルウォーキーエイト

■制限速度:75mph(約120km/h) ■トランスミッション:6速 ■振動:小さい

従来のダイナとソフテイルを統合し、2018年に誕生した新型ソフテイルフレームを採用。エンジンはリジッドマウントになるなど大きく進化を遂げた。ちなみにミルウォーキーエイトは巡行速度よりも環境に配慮して誕生した新世代エンジン。そのため4バルブやツインプラグ化など、新しい技術が盛り込まれている

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PROFILE

編集アメミヤ

編集アメミヤ

得意分野は歴史やカスタム系というガチオタ。初ハーレーはFLSTFだが、納車直後に盗難されるという憂き目に合う。めげずにXLH883を購入してカスタムに開眼。現在の愛車はXR1000

編集アメミヤの記事一覧

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