【LA】一見ふつうのバーバー。その奥に足を踏み入れてみると……クラフトマンシップ溢れる店がありました。

ロサンゼルスの中心部から車で東へ約1時間。エンジェルス国立森林公園の山々が間近に見える、自然豊かな静かな街に店を構えるののが今回ご紹介する「Railcar Fine Goods」です。

店の扉を開くと、そこにはバーバーショップが……。

中に入るとまずはバーバーがあるのですが、今回のお目当てはその奥のリテールショップ。アメリカではバーバーショップにバーやカフェ、タトゥーショップが併設されているお店が結構あるんですよね。このお店はバーバーさんがひとりで切り盛りしていました。

待合も、光が差し込んで待っている間も気持ちよさそう。

グルーミング用品なども販売。

インテリアもちょっと参考にしたくなる、おしゃれな雰囲気です。

日本でも見かけるスプレイヤーを発見!

ミシン台をリメイク?したテーブルにディスプレイされたグルーミングアイテム。こちらも参考にしたくなりますね。このミシンが置かれているわけは、この奥にある店が関係しているのです。

バーバーの奥に、ワーカーウエアが並ぶショップ発見。

デニムを始め、ジャケット、シャツ、小物など、ワーカーウェアが揃うこの店。他ブランドにはなかなか無い、プロダクトの丈夫さとディテールが評判だと聞き訪れたたのですが、陳列からして洒落てます。

ずらりと並ぶデニムの数々。ジャケットやTシャツなどアイテムは幅広く展開しています。

ロサンゼルスのメトロでメカニックとして働いていたオーナー。

オーナーのSteven Dang

もともとLos Angeles Metroでリードメカニックとして働いていた Dangさんは、上質なワーカーウェアがなかなかないことに気が付き、ないのなら自分で作ろうとで決心。

2010年に「Raincar Fine Goods」を立ち上げ、それからブランドが軌道に乗るまでの8年間は、夜はリードメカニックの夜勤をし、昼間に「Railcar Fine Goods」の仕事をするというに足の草鞋生活を続けたのだそうです。実際に会って話していても、人柄の良さ、本物を極める真っ直ぐな心意気が滲み出てきて、実直な製品作りに生かされているんだろうな、と納得しました。

この「Raincar Fine Goods」の一番の特徴は、デザインから洋服が出来上がるまでの工程を全てここで行っているということ。ショップの裏に小さな工場があり、生地にハサミを入れるところから、スクリーンプリント、ポケット等各パーツの製作、ボタンの縫い付け、仕上げ、タグ付け、梱包まで、プロダクトが完成するまで、この工場で働くたった数人以外の手に渡ることは一切無いんです。

このやり方はもちろん時間や手間がかかるし、大きな工場に比べて生産性が良くないかもしれない。けれど、自分たち以外の大きな工場に頼んで製作すると、どうしても品質に問題が起きるとStevenは考え、全て自分の目で実際に確認しながら製作でき、品質を保てるこのやり方を貫いているのだそう。

旧いミシンでしか作れない、味わい深いデニム。

古いミシンがずらりと並ぶ作業場。現行のミシンでは出来ない縫い付けも、旧いミシンだと可能となり、より丈夫でより長持ちする物作りを目指しています。ここからは、その旧いミシンたちを見ていきましょう。

vintage Union Special 3 needle machine

古い工場から見つけてきたという、ベルトループを作るミシン。動くように直して、ベルトループ作成用に改良したもの。

vintage Singer bar tacking machine

ベルトループを付けたり、補強するときに使うミシン。ロースティッチでヴィンテージルックに仕上げることができるとことがいい。

vintage Singer button hole machine

シャツのボタンホールを作るミシン。定番のチェーンスティッチではなく、”lock stitch” ができるところがいい。現行のミシンより動きが遅いし扱うのが難しいが、ほつれにくく作ることができる。

Singer button installer machine

ボタンダウンシャツにボタンを縫い付けるのに使うミシン。こちらも、lock stitchでの縫い付けが可能。 縫い目がほつれてきても、ボタンが取れないようになっている。

vintage Union Special chain stitch machine circa 1907

デニムの外側を縫うのに使う、太くて丈夫な糸でチェーンスティッチをするミシン。デニム生地そのものの丈夫さを更に強化できるのが特徴。

靴職人もいる。これは、靴本体とソールの部分をくっ付けるShoe pressという機械と、靴修理用の道具たち。

以上のように、作業場はまさにミシン博物館。こだわりのあるデニムを作っているブランドの中には、世界中を旅してヴィンテージデニムが作られたころのミシンを探し出し、メンテナンスをして再現したり、新たな商品を生み出しているとは聞いたことがあったが、実際に見てみると圧巻。

そんなヴィンテージミシンによって生み出された、こだわりのデニムがこちら!

「Raincar Fine Goods」のラインナップをチェック!

1.FLIGHT TROUSERS DENIM

FLIGHT TROUSERS DENIM $198

日本のKuroki nep denimを使っている「FLIGHT TROUSERS DENIM」。折伏せ縫いで、耐久性を強化している。

2.JOURNEYMAN X034

JOURNEYMAN X034 $220

アールアメリカンメイドで、モダンクラシックフィット。ミディアムライズ。履けば履くほどいい色合いになる。バックポケットは、耐久性を考えて中にびょうが打ってある。

3.CHORE COAT DUCK CANVAS

CHORE COAT DUCK CANVAS $220

オールアメリカンメイド。トリプルスティッチで塗ってあり丈夫で、ボタンとびょうは手縫い。

4.デニム用の、洗濯用洗剤(右)と、スプレー(右)

洗濯用洗剤 $16 スプレー$16

スプレーは、デニムにひとかけするだけで爽やかな香りになるという優れもの。男臭さもクールだが、やっぱり清潔感も大事にしたいところですね。

Tシャツ $34

オリジナルのTシャツもデザインがカッコよく、おすすめです。

バッグやエプロンも丈夫そうでした!

クラフトマンシップ溢れるプロダクトが揃う「Railcar Fine Goods」、ロサンゼルスを訪れたら、ちょっと足を延ばしてチェックしてみてはいかがでしょうか。

【DATA】
Railcar Fine Goods
802 S Primrose, Monrovia, CA 91016
Monday – Friday 9am – 5pm
Saturday 10am – 5pm
Sunday 10am – 4pm

https://www.railcarfinegoods.com/default.asp

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PROFILE

内藤真依子

フォトグラファー

内藤真依子

静岡県出身。都内の大学を卒業後、マスコミ関係の仕事に携わる。退社後、心機一転しフォトグラファーとしてハワイへ移住。仕事を通じて技術と語学力を身につけ、2015年に以前から憧れていたロサンジェルスへ。クリエイター集団Seven Bros. Picture所属(http://seven-bros.com)

静岡県出身。都内の大学を卒業後、マスコミ関係の仕事に携わる。退社後、心機一転しフォトグラファーとしてハワイへ移住。仕事を通じて技術と語学力を身につけ、2015年に以前から憧れていたロサンジェルスへ。クリエイター集団Seven Bros. Picture所属(http://seven-bros.com)

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