
ただのバイクメーカーじゃない。DUCATIはエンターテイメント会社だ!

藤田佳照
- 2018年12月28日
世界中のドゥカティ・ファンが同時に最新モデルに沸く!
毎年11月にイタリア・ミラノで開催されている世界最大級の二輪車ショー「EICMA(通称エイクマ)」。2018年は11月6~11日に開催され、各メーカーは翌年以降に発売する最新モデルをこの会場で世界初披露目した。地元であるドゥカティはパニガーレV4R、ディアベル1260など話題のモデルを、ドゥカティらしい演出による大々的なセレモニーで紹介した。それが、EICMA開催前に行われる「ワールド・プレミア」と名付けられたニューモデル発表会だ。
毎年、EICMA開催直前の日曜日(数年前までは月曜日だった)に、EICMAとは別会場となるミラノ市内の巨大な劇場などを利用し、翌年のニューモデルを発表する。そこではクラウディオ・ドメニカーリCEOがメインプレゼンターとなり、セールス実績やイベント報告、そしてレース報告など、その年のドゥカティの活動が次々と紹介される。その後にニューモデルの発表となるのだが、そこにはMotoGPやスーパーバイク世界選手権を戦うファクトリーチームの監督やライダー、さらにはレジェンドライダーや、ときにはドゥカティと関わりの深い有名人なども登壇し、ニューモデル発表のゲストプレゼンターとなる。そしてその様子は、数週間前からソーシャルメディアなどを使って事前告知され、インターネットのライブ配信によって世界中のドゥカティ・ファンにタイムラグ無しで届けられるのだ。
今や一般的となった、プレスカンファレンスのライブ配信だが、それに早くから着手したのがドゥカティだ。その演出の素晴らしさはもちろんのこと、事前事後のキャンペーン規模や関連コンテンツの展開は、他メーカーの追随を許していない。このライブ配信というツールを得たことで、以前はメディア向けに特別に開催されていた事前発表会は、世界中のドゥカティ・ファンにもいち早くニューモデルを紹介する場へと変貌した。これはドゥカティが、誰よりもファンを大切にしているという証拠。ドゥカティはバイクメーカーという枠を超え、人々を楽しませるエンターテイメント・カンパニーに進化しているのだ。
多彩なゲストも「ワールド・プレミア」の魅力
(↑)ワールド・プレミアで最後に登場したのがこの「パニガーレV4R」。スーパーバイク世界選手権を戦うファクトリーライダー/チャズ・デービスのライディングでお披露目となった。
(↑)EICMA直前に発表されたドゥカティブランドの電動アシストMTB/MIG-RRエンデューロも実車が登場。イタリアのe-MTB企業/Thok Ebikesとのコラボ。
(↑)ワールド・プレミア前日の土曜日に開催されたMotoGPマレーシアGP会場からイベント会場にやってきたチーム監督/ジジ・ダッリーニャも登壇。
(↑)プレゼンターを務めるのはドゥカティのCEOであるクラウディオ・ドメニカーリ氏。自身も大のバイク好きであり、ドゥカティの顔と言える存在。
ワールド・プレミア会場でのセレモニーの様子は、現在も動画配信されている。華やかなドゥカティの世界をぜひチェックして欲しい!
URL:www.ducati.co.jp
(『DUCATI Magazine』編集部)
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