【NEW MODEL】フルモデルチェンジしたディアベル1260Sに乗った!

クルーザースタイルが与えられた異色のドゥカティ「ディアベル」がついにフルモデルチェンジ。エンジンも車体も刷新され、これまでも定評があったハンドリングがさらに引き上げられた。果たしてその乗り味とは?

2011年以来のフルモデルチェンジ

10年のEICMAで発表され、翌11年に発売が開始されたドゥカティの新たなチャレンジがディアベルだ。以来、年次改良と派生モデルの追加が繰り返されてきたわけが、このほどついにフルモデルチェンジを敢行。名称も新たにディアベル1260/Sとなり、第2世代へと進化を果たした。

クルーザースタイルでも攻めの姿勢は崩さない!

多くのユーザーはディアベルのことをクルーザーにカテゴライズしている。そこにあるのは悠々と巡航するイメージだが、ドゥカティはこの新型の発表に際し、「ディアベルのコンセプトは当初からメガモンスターであり、今回もそれは変わらない」と明言。つまり、ハイスペックなスポーツネイキッドというポジショニングをあらためて打ち出してきた。

さらに噛み砕いて言うなら、新型ディアベルが本領を発揮するステージは高速道路よりもワインディングだ。そこでいかに軽やかにコーナーをクリアするか。そういうハンドリングマシンとして仕立て直されているのが特徴である。

エンジン搭載位置までも刷新

それを実現するため、トレリスフレーム、片持ちスイングアーム、サスペンションのすべては完全に別モノになった。当然ディメンションも大きく変わり、その象徴が初代モデル比で40mmも後退したエンジン搭載位置にある。

この効果は相当に大きい。従来のハンドリングも、その巨躯をものともしないスポーティさにあふれていたが、新型に試乗した後ではフロントまわりの重さと舵角がつき過ぎる領域が存在していたことが分かった。

それ単体で乗っていた時は特に気にならなかったものの、新型からはその症状がきれいに消え去り、ナチュラルはライントレース性が与えられていたのだ。

ただし、真のポテンシャルはその一歩先にある。バイクに身を任せて流すのも充分楽しいが、車体を意図的に素早くバンクさせてみてほしい。その時のレスポンスはまさに圧巻の俊敏さ。コーナーからコーナーへ切り返す時の挙動は「グラリ」でも「ユラリ」でもなく、「スパッ」や「ビュッ」といった類のもので、目線が低いことも手伝って、猛烈な勢いで路面が迫ってくるのだ。

もちろん、エンジン搭載位置の改良だけでなく、56mm短縮されたスイングアーム、1度立てられてキャスター角、最適化されたトレール量、10mm伸びたリヤホイールのトラベル量、専用プロファイルのピレリ製タイヤ・・・・・・といったすべての要素がそのスポーツ性に貢献。メガモンスターというコンセプトにいつわりはない。

スムーズさを増したDVTエンジン

そんな風にコーナリングに醍醐味を見出せるのは、よく調教されたエンジンのおかげでもある。ムルティストラーダなどでも実績のあるDVTユニット(いわゆる可変バルブタイミング)の最高出力は、スーパーバイクシリーズを除くモデルの中で最もパワフルな159psに到達。とはいえ、パワーデリバリーはスムーズの極みにあり、もしも破綻しそうな気配を見せれば6軸のIMUとそれと連動した各種電子デバイスがライダーのスキルをサポートしてくれる。

デザイン、ハンドリング、パワー、フレキシビリティ。それらをすべて併せ持つこのディアベルは、新たなオールラウンダーとして高い資質を備えたモデルだ。

 

この記事はDUCATI Magazine 2019年8月号を再編集したものです

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