
ドゥカティ パニガーレ V4 衝撃のデビュー その➂デザイン編
- 2019年08月04日
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ドゥカティ パニガーレ V4 衝撃のデビュー その➂デザイン編
DUCATI SPECIAL ISSUE : PANIGALE V4 第3回/全4回シリーズ
ドゥカティの歴史を語る上で、2018年は後世まで語り継がれることになるだろう。新生パニガーレに搭載されたV 4エンジンには、それほど強烈なインパクトがあった。そこで改めて、パニガーレV4の「凄さ」を紐解いていく。
第3回となる今回はデザイン編。ドゥカティならではのイタリアンスタイルを踏襲しつつもV4となりデザインは「ドゥカティらしさ」をどこまで維持できれるか、ではなく、さらに進化していたのだ。当時の最新技術をスペイン・ヴァレンシアサーキットで開催されたワールドローンチ試乗で『ドゥカティマガジン』誌編集長の小川とライターの伊丹とで交わされたマシン・インプレッションの最終談話とともに振り返っていこう。
『パニガーレV4 インプレッション・トーク第3回』
小川:電子制御だけじゃなく、パーツ単体にもいろいろなチャレンジが見られますね。既存のどのモデルにも似ていないフロントフレームは独創的ですし、エンジンにボルトマウントされているリヤサスペンションの設計にも驚かされました。こうした部分はハンドリングにかなり影響を及ぼしそうですが、乗っていてまったく気にならないどころか、むしろしなやか印象でした。このモデルのためにピレリと共同開発した200 /60サイズのリヤタイヤもいいですね。ギャップの吸収性が高いことはすぐに体感できましたし、そのしなやかさがグリップ感とコントロール性の高さに繋がっています。
伊丹:そう、フル加速の凶暴さ以外はなにからなにまで「しなやか」なんだよね。V4Sの低速トルクは「ドゥルルルル」と穏やかで、場合によってはやや薄いんだけど、1299の「ダンダンッ」っていうトゲはない。車体もV4Sは「グゥゥゥ」とゆっくりとしなるような手応えがある一方、1299は「カツンカツン」と硬質。好みや相性は人それぞれだけど、V4Sの方が優しいのは間違いない。
小川:でも、それでドゥカティらしさがなくなったかと言えばそんなことはないんですよね。自分たちがやりたいことやる、作りたいモノを作るという姿勢はこれまでのドゥカティそのものですし、例えばサウンドはどこか2気筒的。ひと口にV4エンジンと言っても、アプリリアやホンダのそれとはまったく違う印象です。
伊丹:正直スタイリングの印象は1299とそれほど変わらなかったから保守的だな、なんて思っていた。でも知れば知るほど作り込まれていて、感心することばかり。一刻も早く、日本でも体感したい。
『デザイン編』複雑なようで無駄がない グラフィックに頼らない美学がある
ドゥカティには他メーカーにはない魅力がいくつもあるがバイクに詳しい人じゃなくても伝わるのがデザイン力だ。若きデザイナーが作り上げた新しいスーパーバイク像とは?
衝撃!スリムに見せるダブルパネル

衝撃!デザイナーは若干29歳!

衝撃!イメージソースは往年の名車「916」

衝撃!EICMAで「もっとも美しいバイク」を受賞

衝撃!美しさはテールの先まで抜かりない!

衝撃!捕えられると目が離せなくなる魅力はもはや魔力

- BRAND :
- DUCATI Magazine
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PROFILE

編集長
小川 勤
ライダースクラブ編集長。18歳からSRを所有し続け、カスタムと走りを探求。世界各地で行われる試乗会に参加し、最新モデルの進化を熟知する。現代のバイクに合ったライテクや最新パーツにも精通する
ライダースクラブ編集長。18歳からSRを所有し続け、カスタムと走りを探求。世界各地で行われる試乗会に参加し、最新モデルの進化を熟知する。現代のバイクに合ったライテクや最新パーツにも精通する