【DUCATI】スーパースポーツのアイツの脱がせ方!  メンテ&カスタムその前に

プロが伝授する正しいドゥカティの脱がせ方 スーパースポーツ前編

メンテナンスやカスタムするには、まずはタンクや外装を外さないと始まらない……けれど、今どきのバイクはこれが難しい。それならプロに“ 脱がし方”を教えてもらおう!

今回は、ドゥカティの正しい脱がせ方、というテーマでメンテナンスやカスタムの前提となるカウルの外し方をお届けする。今どきのマシンのカウル外しは意外と難しかったりするので、今回は、目的に合わせて、外していけるようにサイドカウル編、ミラー&フロントカウル編をクローズアップ。テールカウル編、フロントフェンダー編、ガソリンタンク編を合わせて全2回で公開していく。

ドカプロからひと言、「無理せずに試してね!!」

ドゥカティ川崎 DATA 神奈川県川崎市高津区千年43-1 ☎044-798-1213 http://www.ducati-kawasaki.com/ 営業時間:10:00 ~ 19:00 定休日:火曜・第2水曜
メカニック 渡邊政和さん 笑顔が爽やかな35歳。20歳からドゥカティ川崎で働く生粋のドカプロ。愛車もドカを乗り継いで、現在はパニガーレRだ!

プロに教われば意外とカンタン……かも!?

昔のバイクは大抵ネジが見えていたから、カウルを外すくらいならそれほど難しくなかった。だけど今どきのバイクはネジが見えない! しかもパーツ同士をパズルのように組み合わせているから、無理するとパキッとツメが折れ、同時に心も折れたりする。

というわけで今号から始まったこの企画、自分でメンテナンスやカスタムをしたいドカ好きのために、プロにカウルの外し方を教わろうというもの。ホームセンターで入手可能な工具だけで作業するから、やる気さえあればメンテビギナーでも大丈夫! 栄えある第1回はスーパースポーツ、教材的にもちょうど良いレベルだろう。

今回使った工具

左から、5mmヘキサゴンレンチ、4mmヘキサゴンレンチ、T25トルクスレンチ、T10トルクスレンチ、マイナスドライバー(小型)、ラジオペンチでいずれもホームセンターなどで入手可能な工具だ。

サイドカウル編

サイドカウルを外す際は、下部で左右カウルが連結されているので、作業性を考えると左から外すのが得策。カウルのボルトをすべて外したら、カウル前側を外側に引いて3カ所のグロメットからピンを抜き、その後にカウル全体を後方に引いて取り外す。右側サイドカウルも同じ要領で外せる。

その1.左インナーカバーを外す

ガソリンタンク側の2本のボルトを、ヘキサゴンレンチで緩めて外す。ハンドルを右にフルロックしておくと作業しやすい
インナーカバーの側面に2カ所、前側にも2カ所のツメがサイドカウルと噛み合っているので、インナーカバーを車体の後方に引くようにして外す

その2.左サイドカウルを外す

先に前方3カ所のグロメットからピンを抜く(外側に引く)。次に後方のグロメット(写真)からカウルを後方に引いてピンを抜く
サイドカウル上部の後端とガソリンタンクを、真下から上方向に留めているボルトを外す
サイドカウル下部の後端(サイドスタンドの付け根辺り)を真下から上方向に留めるボルトを外す
左サイドカウルと右サイドカウルを連結する(左右が重なっている)カウル真下のボルト2本を外す
インナー(オイルクーラーの上端くらいの位置)とサイドカウルを留めるボルトを外す
フロントインナーカウルの上部前端(ライトの下)を留めているボルトを外す
フロントカウル側の2本のボルトを外す。見逃しがちな奥のボルトを忘れずに!

ボルトの種類に注意!

サイドカウルを留めているボルトの種類はさまざまで、ナイロンワッシャの有無も。組み付け時に間違えないよう、どの場所にどのボルトを使うか覚えておこう

左サイドカウルを外すとバッテリーにアクセスできる

バッテリーの充電や交換はもちろん、ナビ等の電源を取る際にも左サイドカウルを外す必要がある。メンテナンスやカスタムで、もっとも外す頻度が高い外装パーツだろう。

ミラー&フロントカウル編

ミラーはサイドカウルやインナーカバーを外さなくても、固定ボルト(各2本)を外せばステーごと抜けるが、ウインカーの配線を傷めないように注意して作業しよう。フロントカウルは左右のサイドカウルを外してからでないと取り外せない。スクリーンは完全に独立しているので、簡単に着脱できる。

ミラーの外し方

メーターの左右脇(写真は右側)のミラーステーを固定しているボルト(左右各2本、計4本)を5mm のヘキサゴンレンチで外す
ミラーステーをフロントカウルからゆっくりと引き抜く。ウインカーの配線がつながっているので要注意!
フロントカウル側のラバーのベースにはウインカーの配線が通されているので、カウルから外してミラー側に移動しておく
ウインカーの配線のコネクターを、ロックの部分を爪で押しながら引き抜く。配線部分を引っ張らないように注意

フロントカウルの外し方

アルミ製のメーターステーの両端のボルト2本(写真は右側)を、4mmのヘキサゴンレンチで外す
フロントカウル先端(□印)のグロメットから、先端部を前方に引いて抜く
上部のメーター左右(□印)もグロメットがあり、真上方向に引いて抜くと外せる

スクリーンの外し方

スクリーンはフロントカウルやミラーと完全に独立しているので、前面の3本のボルトを4mmヘキサゴンレンチで外せばOK

車載工具ではチカラ不足……

SUPERSPORTの車載工具はかなりミニマム。多用するヘキサゴンレンチは5mmが付属しないし、プラグレンチがあっても、コレだけではプラグに到達できない。あくまで非常用だ。

左からプラグレンチ、+/-ドライバー、4mm/3mm ヘキサゴンレンチ、ヒューズ外し、ヘルメットロック用のワイヤー。頑張ればサイド、フロント、シートカウルは外せるが……

六角棒レンチでもいいがソケットレンチがおススメ

カウルを留めるボルトは奥まった場所や工具を振るスペースが狭い箇所も少なくない。そのためソケットレンチとラチェットハンドルを使ったほうが断然と作業性が良い。

渡邊さんはSnap-onのソケットレンチを、コンパクトな6.3sq.のラチェットハンドルとエクステンションバーにセットして使用

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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PROFILE

DUCATI Magazine 編集部

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情熱を意味する真っ赤なボディで駆け抜ける、イタリアを代表するバイク「ドゥカティ」。世界のレースシーンで培った技術、ストーリーを凝縮した専門マガジン。

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