【959 PANIGALE】メンテ&カスタムに役立つ、カウルの脱がせ方

ドゥカティの脱がせ方!?教えます。959 PANIGALE編

外装パーツや燃料タンクを外さないとメンテナンスやカスタムできないことも多いけれどストリップにすればスーパーバイクならではのメカニズムや機能美を存分に見て楽しめる!!

今回は、好評だったドゥカティ・SSモデルの外装の外し方を「脱がし方」と称してお届けする第2弾の後編。パニガーレを参考モデルとして基本的な外装の外し方をテールカウル編、フロントフェンダー編、そして難易度の高めのガソリンタンク編としてお届けいていこう。基本的な知識と細心技術も理解できるのでトライしてみるのもよいだろう。

プロショップにポイントを聞いてみた

ドゥカティ川崎 メカニック 渡邊政和さん。笑顔が爽やかな34歳。20歳からドゥカティ川崎で働く生粋のドカプロ。愛車もドカを乗り継いで、現在はパニガーレRだ!

ドゥカティ川崎 神奈川県川崎市高津区千年43-1 TEL:044-798-1213 http://www.ducati-kawasaki.com/ 営業時間:10:00 ~ 19:00 定休日:火曜日・第2 水曜日

昔のフルカウル車と比べてなにが大変かといえば、隠されたツメやグロメットと、とにかくボルトが多いこと。最高速度もグンと飛躍しているので、空気抵抗でカウルがバタついたりしないように、というのも理由のひとつだ。

ボルトの種類が多いので、取り付け時に間違えないよう注意は必要だけど、プロの教えに従って手順を追えば意外と簡単!? 脱がして隅々まで眺めると楽しいぞ!

1299 PANIGALEも基本的に同じ

外装パーツ類は基本的に同じだが、マフラーが違うためサイドカウル下部の形状が異なる。またカーボン製インナーカウルを採用するモデルは、着脱が若干困難かも……

今回使用した工具

8mmのボルトおよびナットが数カ所あるが、いずれもスパナでは回せないためソケットレンチが必用。コンパクトな6.3.sq.がオススメだ。

画像左から:①ラジオペンチ ②ニッパー ③-ドライバー ④ T10トルクスレンチ ⑤ 5mmヘキサゴンレンチ ⑥ 4mmヘキサゴンレンチ ⑦ 3mmヘキサゴンレンチ ⑧2.5mmヘキサゴンレンチ ⑨ 8mmソケットレンチ (およびハンドル&エクステンション)

テールカウル編

シートカウルを外す上でのポイントは、カウル下面の固定がボルト&ナット(前側)になっていること。このボルトはタンデムステップのステーが邪魔して回しにくいが、そもそも内側(シート側)のナットを緩めないと外すことができないのだ。それさえ分かれば、少々面倒だが取り外しは難しくない。
最初にキーを使ってタンデムシートを外しておく。次にシート前端のボルト(3mm)を外して、ライダー側のシートを外す
テールカウルの前端を留めているクイックファスナー(左右1本ずつ)を外す。ベースの凹部からマイナスドライバーでコジれば簡単に抜ける
テールカウル下面の後ろ側のボルト(3mm)を、左右とも外す

BBSのケースを移動

まずシート下のBBSのケースのボルト(8mm)をソケットレンチで外し、ケースを前方向に持ち上げる。次にカウル下面のボルト(4mm)をレンチで押さえ、ソケットレンチでナット(8mm)を緩めて外す
タンデムシート側の、テールカウルを内側から留めているボルト(左右カウル各2本。3mm)を外す。これで左側テールカウルが外せる

右側のテールカウルのみ

シートロックのケーブルのアウターの先端を、指でつまんで引っ張ってホルダーから外す。次にインナーワイヤーのタイコをキーシリンダーから外す

組み立て時に注意!

真っ先に右テールカウルのシートロックのケーブルをセットしてから組み立てを始めよう。そしてタンデムシートを装着する前に、キーを回してロック機構が動作するか必ずチェック!

フロントフェンダー編

【左:T10トルクレンチ、右:4mmヘキサゴンレンチ】ブレーキホース&ケーブルのクランプを締めているトルクスのボルトは非常に小さいので失くさないよう注意。取り付け時は内側留め具にケーブルを挟むのを忘れないように!
フェンダー後端のブレーキホース&ケーブルのクランプのボルト(T10)をトルクスレンチで外す
フロントフォークにフェンダーを固定しているボルト(左右各2本、計4本。4mm)を外す
フェンダーを完全に外す前に、フェンダー左側の内側の留め具からケーブルを外す。無理に引っ張らないよう注意

難易度高!! ガソリンタンク編

ガソリンタンクを外す作業で難しいのが、ブリーザーホースの取り外し。
バンドを緩めるのは、やり方とコツを掴めば比較的簡単だが、ホースがキ
ツく刺さっているので抜くのが大変。ホースや周囲を傷めないように気をつけて、ホースを少し回したりコジったりしながら慎重に抜こう。

STEP1.ブリーザーホースを外す

ブリーザーホースにアクセスするため、車体左側の電装品ホルダーをズラす。まずECUを固定するフックを留めているボルト(3mm)を外す
ECUを外すと(配線は繋いだまま)、ボルト(4mm)が3本見えるので外す。電装品ホルダーを下方向に引っ張って、タンク下縁と隙間を開ける
タンク前端、左側の下面からブリーザーホースが2本出ている。前のホースは差してあるだけなので引っ張って抜く。後ろのホースは細い-ドライバーを使って、下に記した要領でバンドを開いてから引き抜く。ホースは硬くて抜けにくいのでケガや破損に注意!
●バンドが閉じた状態 ⇒ ドライバーでコジると開く●バンドが開いた状態 ⇒ ラジオペンチで挟んで閉じる

STEP2.ボルトやコネクター類を外す

タンク後端のタンクとシートを固定する金属ステーを外す(8mm のナット2個、4mmボルト1本)
タンク後端の左側にあるアース線を、端子部分をつまんで引き抜く。配線を引っ張らないように注意
タンク後端をリフトした状態で、タンク底面の右側(前後の中ほど)の燃料ホースのカプラーを外す(金属のロックを押しながら引き抜く)
タンクの後端を掴んで、上方向に10cmくらい引き上げる。すると燃料ポンプの配線のコネクターが見えるので、ロックを開いて引き抜く
いったんタンクを元の位置に下げる。タンク前端を固定しているボルト(左右1本ずつ。5mm)を外す。ボルトを抜いた後の金属カラーをラジオペンチで引き抜く(左右とも)。タンクの前後を持って、真っすぐに持ち上げて外す

タンクを外すとエアフィルターやプラグが見えるが……

モノコックフレームの中にエアフィルターが見えるが、手前のインジェクター類を外さないと取り出せない。また後シリンダーの点火プラグを交換できるが、じつは前シリンダーのプラグ交換の難易度が高い(ラジエターをズラさないと外せない)。

組み立ては分解と逆の手順だが……

グロメットにピンを差し込む時、むやみに押し込むとグロメットが外れて落ちるので、ラバーグリスやシリコン系グリスなどを薄く塗布するのがおススメだ。また“ツメ”がきちんと嵌っていなくても組付けできてしまうので(もちろんNG)注意しよう。

SHARE

PROFILE

DUCATI Magazine 編集部

DUCATI Magazine 編集部

情熱を意味する真っ赤なボディで駆け抜ける、イタリアを代表するバイク「ドゥカティ」。世界のレースシーンで培った技術、ストーリーを凝縮した専門マガジン。

DUCATI Magazine 編集部の記事一覧

情熱を意味する真っ赤なボディで駆け抜ける、イタリアを代表するバイク「ドゥカティ」。世界のレースシーンで培った技術、ストーリーを凝縮した専門マガジン。

DUCATI Magazine 編集部の記事一覧

DUCATI Magazine TOPへ

No more pages to load