【ディアベル】ネイキッドをさらに脱がせて裸に!?正しいタンクのメンテ術

ドゥカティの脱がせ方!? ディアベル後編

ドゥカティの概念を打ち破るマッシブなディアベルは ツーリングからカスタムまで楽しみ方もさまざま それだけに“脱がせたい”オーナーも多いはず 意外と行程が多いから、無理せずにチャレンジ!

今回は2回にわたり、ディアベルのオーナーにとくに興味深い外装のメンテ作業におけるポイントをお届けする後編だ。今回はタンクカバー編、ガソリンタンク編をお届けするディアベルの個性をあふれるスタイルを象徴する部位なだけに、無理をせず、できる範囲での作業を推奨する。どちらかというと、タンク周りの構造や理解をするコンテンツとしておオススメしたい。

今回脱がしたのは 限定車のDIESEL(※初期型も基本的に同じ)

2011年に登場したディアベルは’15年にマイナーチェンジ。ライト周り の形状が異なるが、外装 パーツ類の脱着作業は初期型から現行モデルまで基本的に同じだ

ネイキッドなのに バラすのは意外と大変 !?

マッシブなスタイルながら、ド カならではのハンドリングで、足着きの良さやツーリングの快適性も同時に味わえるマシンとして人 気ディアベルは、ナビやETCなど電装パーツを装着する人が多い。 というワケで、外装パーツを脱着したいオーナーも少なくない。と はいえ、タンクのカバーを外すには相応に行程が多い。なので今回は、“そこに至るまで”も含めて 詳細に解説。
2011年の初代誕生から現在 まで、ディアベルにはさまざまな仕様や限定モデルが登場しているが(ボルトのサイズが異なる個 所などは若干ある)基本的に構造 は同じ。参考にしてほしい。

無理せずに試してね

メカニック 渡邊政和さん 笑顔が爽やかな34歳。20歳から ドゥカティ川崎で働く生粋のドカ プロ。愛車もドカを乗り継いで、 現在はパニガーレRだ!ドゥカティ川崎:神奈川県川崎市高津区千年43-1 TEL:044-798-1213 http://www.ducati-kawasaki.com/ 営業時間:10:00~19:00 定休日:火曜日・第2水曜日

タンクカバー編

今回使った工具:メーターが8mmナットで固定さ れているが、スパナでは回せない のでソケットレンチが必用。コン パクトな6.3.sq.がオススメだ。左から①ラジオペンチ ②ニッパー ③5mmヘキサゴンレンチ ④4 mmヘキサゴンレンチ ⑤3 mmヘキサゴンレンチ ⑥2.5 mmヘキサゴンレンチ ⑦8mmソケットレンチ (およびハンドル&エクステンション) ⑧10mmスパナ

STDモデルの場合

燃料タンクのカバーは、左右の側面 と中央部の3分割構造なので、作業は最初に側面を、次に中央を外す。 DIESELのみカバーが一体構造だ が、ボルトの位置や数は変わらない
キーを使って、最初にシートを取り外してから作業開始

側面のカバー

カバー側面のボルト2本(3mm)と、 シートを外すと現れるボルト(4mm)を緩めて外す(左 右どちらも同じ)。 DIESELは中央部のボルトも緩める

中央のカバー

メーターを外すと現れるボルト2本 とシートを外す 現れるボルト(す べて4mm)を緩めて外す。DIESELはすべてのボルトを緩め一気に外す
燃料タンクのカバーを外すと樹脂製のインナータンクが現れる。ココまでは一人で作業できるが、タンク本体を外すには2人で作業するがオススメ
左右分割のラジエターは、右側にラジエターキャップがあり、タンクカバーを外せば開け閉め可能に。リザーバータンクのクーラントの量のチェックや補充は、なにも外さなくてできる。

ガソリンタンク編

使用工具:使用する工具も少なく、タンク自体の固定は簡単に外すことができる。しかしコネクターや燃料ホースを外すのはタンクをリフトした状態を維持して行うので一人では大変、誰かに手伝って貰おう。また、できるだけガソリン残量が少ない状態で行うこと(タンクが重い&リフトした際にこぼれる)。

STEP1.ブリーザーホースとキャニスターを外す

写真上:取り外すブリーザーホースは2本。燃料キャップ左側のホースは手で引き 抜けばOK。右側はクリップをラジオペンチで挟んで広げながら引き抜く 写真下:インナータンクの右側面 に内蔵されるキャニスターは、ボルト2本(4mm)を緩めて引き出す。ウエスや緩衝材で包んで車体の右側にぶら下げておく
インナータンクの右側面に内蔵されるキャニスターは、ボルト2本(4mm)を緩めて引き出す。ウエスや緩衝材で包んで車体の右側にぶら下げておく

STEP2.タンクをリフトアップしてコネクターやホースを外す

インナータンクの前側の左右にある取付ボルト(4mm)を外す。金属のカラーとゴムのダンパー上下で挟んでいるが、下側ダンパーを落として無くさないよう、タンク前端を少し持ち上げて外して保管しておく
タンクの前端を少し持ち上げながら、車体の左側(タンクの下の左側のフレームの内側)の配線を束ねている結束バンド(右の矢印)をニッパーで切り、燃料計のセンサーのコネクターを抜く(左の矢印)
タンクの後端がフレームを咥える形状なので、その部分を支点にして、配線やホースを無理に 引っ張っていないか確認しながらゆっくりとリフトアップ。で きるだけガソリン残量が少ない状態で作業しよう
リフトアップしたタンクの後端部を、車体右側の前方から見たところ。燃料ホースが2本と燃料ポンプ用の配線コネクターが接続されているので、この状態ですべて外す
燃料ホースのワンタッチカプラー。リングの ギザギザの部分を指で強く摘まむとロックが 外れるので、その状態でタンクから引き抜く
写真上:タンクをリフトアップする際に、キャップ周囲のゴム部分(の 裏側)の差し込み口から、ドレンホースが自然に抜けてしまうので、組み付け時は忘れずにホースを接続しよう 写真下:外した燃料タンクの後端底面。燃料ホースのカプラーを差し込む箇所(2カ所)と、燃料ポンプのコネクターの受け部分が見える。タンクを置く際に汚したり傷めないように注意

組み立て時に注意!

タンクをリフトアップする際に、キャップ周囲のゴム部分(の裏側)の差し込み口から、ドレンホースが自然に抜けてしまうので、組み付け時は忘れずにホースを接続しよう。

タンクを外すとリヤシリンダーの点火プラグが見える

燃料タンクを外せば、後シリンダーの点火プラグにアクセスできるが、プラグキャップがかなりキツく嵌っているので、 プラグ交換は相応に大変。前シリンダーのプラグ交換の難易度が高いのも他モデル同様だ。

 

 

 

SHARE

PROFILE

DUCATI Magazine 編集部

DUCATI Magazine 編集部

情熱を意味する真っ赤なボディで駆け抜ける、イタリアを代表するバイク「ドゥカティ」。世界のレースシーンで培った技術、ストーリーを凝縮した専門マガジン。

DUCATI Magazine 編集部の記事一覧

情熱を意味する真っ赤なボディで駆け抜ける、イタリアを代表するバイク「ドゥカティ」。世界のレースシーンで培った技術、ストーリーを凝縮した専門マガジン。

DUCATI Magazine 編集部の記事一覧

DUCATI Magazine TOPへ

No more pages to load