【ムルティストラーダ】巨漢のわりには、カウル外しは簡単かも?

ドゥカティの脱がせ方!? ムルティストラーダ編 サイドカウル&フロントカウル編

ドゥカティファンに大好評の全裸企画。今回のターゲットは、遂にムルティストラーダだ。あらゆる道を快適かつスポーティに走れるドカ随一のツーリング性能を持つムルティストラーダ。それだけに外装パーツの取り付けも強固だけれど構造を理解して作業すれば、思ったより簡単だ!第2回にわたってお送りする今回は、サイドカウルとフロントカウル編という形で部位にわけて詳細解説をする。

2015年以降のDVTエンジン搭載車なら作業方法は基本的に同じ

水冷ムルティは’15年にフルチェンジ。DVT以前のモデルは異なる点が多いので参考程度に。現行車も“エンデューロ”のビッグタンクは構造が異なり、難易度が高い

無理せずに試してね!! メカニック渡邊政和さん

笑顔が爽やかな35歳。20歳からドゥカティ川崎で働く生粋のドカプロ。かつての愛車はパニガーレRで、次期マシンを物色中!? DATA 神奈川県川崎市高津区千年43-1
TEL:044-798-1213 http://www.ducati-kawasaki.com/ 営業時間:10:00 ~ 19:00 定休日:火曜日・第2水曜日

慌てずに掛かれば思ったより簡単……かも

あらゆる道を制覇するべく、その名が付けられたムルティストラーダ。ドゥカティ随一のツーリング性能を誇るためナビや電装品、プロテクション系のパーツも人気が高く、装着するために“脱がせる”頻度も高い。またオフロードも走れるドカだけに、たまには外装パーツを外してシッカリ清掃したい……というケースもある。

全般的に作業の難易度はそれほど高くないが、燃料タンクにアクセスするには他の外装パーツをほぼすべて外す必要があるので、作業量の面では少々大変かも。あとは“ツメ”による組み立て箇所が多いので、壊さないように構造を理解して、無理せず作業しよう!

今回使った工具

サイドカウルのアンダーパネルを外すのに24mm のメガネレンチが必要。高価なので揃えるのを躊躇するが、無くても何とか作業可能。写真左から①6mmヘキサゴンレンチ②5mmヘキサゴンレンチ③4mmヘキサゴンレンチ④3mmヘキサゴンレンチ⑤T30トルクスレンチ⑥ニッパー⑦プライヤー 画像下⑧24mmメガネレンチ

サイドカウル編

使用工具

STEP1.アッパーパネル

最初にアッパーパネルを黒いアンダーパネルに留めているボルト2本を、4mmのヘキサゴンレンチで外す(下の画像も参照)

パネル前端でツメ(2カ所)が噛み合っているので、アッパーパネルを上方向にズラすと外れる。組み立て時は2本ともきちんとはめること

右サイドカウルを外すとラジエターキャップにアクセスできる

リザーバータンクはステアリングステム部で確認できるが、ラジエターキャップは右サイドカウルを外さないと見えない。アッパーだけ外しても何とかアクセスできるが、作業するならアンダーも外した方が確実

STEP2.アンダーパネル

24mmメガネレンチを使って外す

このボルトのみ、受けが大きなナット状(右写真)になっている。パネルの裏側に24mmのメガネを入れてナットを押さえないと、ボルトを緩めて外すことができない(目印は、ボルト、ツメ、ベルクロなどでの処理が必要となる箇所)

24mmメガネが無い場合は……

最初に他の3本のボルトやベルクロ、ツメを外す。するとパネルが少し動かせるので、隙間から矢印のボルト2本を4mmのヘキサゴンレンチで外せば、ステーごとパネルを外せる(右下はボルトの位置を示した写真で、このステーごと外れる)。このボルトはアルミ製のラジエターに留めているので、ネジ穴を傷めないよう作業すること(目印は、ボルト、ツメ、ベルクロなどでの処理が必要となる箇所)

車載工具は一見すると充実?

パンク修理セットやチェーンの張りを調整できる大きなフックレンチも入っているが、ヘキサゴンレンチは5、8、10mmで、使用頻度の高い3mmや4mmが入っていない

フロントカウル編

STEP1.下面の樹脂カバー

フロントカウルのノーズ部の下面を塞いでいる、黒い樹脂製のカバーを外す。ボルト3本を3mmのヘキサゴンレンチで外し、カバー全体を真下方向に引っ張ると外れる(オイルクーラー部にゴムのグロメットあり)

STEP2.黒い樹脂カバー

燃料タンク前端のキー部分を覆う黒いカバーを外すと、左右の樹脂カバーを留める。ボルトが見えるので(各2本、計4本)、3mmのヘキサゴンレンチですべて外す
樹脂カバーとフロントカウル本体は3カ所のツメ(△)で噛み合っているので、樹脂カバーを車体の前方向に引っ張ると外すことができる

STEP3.ノーズ部分

ボルトは左右2本ずつ留まっているので、3mmのヘキサゴンレンチで外す
ノーズ部をユックリと前方に引き出していくと、中央に配線(矢印)が見えるので、いったん止める。そこでノーズの内側(○印)の外気温センサーに繋がっているコネクターを外してから(右写真。両側のツメを開くと抜ける)ノーズを外す

スクリーンは単独で簡単に外せる

可動式のスクリーンは独立しているので、正面のボルト3本を4mmのヘキサゴンレンチで外せば、簡単に外すことができる

ボルトの種類とナイロンワッシャに注意!

ボルトには長さや径に種類があるが、とくにカウルの塗装面を留めているボルトには、必ずナイロンワッシャが挟まるので、紛失や組み忘れに注意!

組み立て時に注意!

ノーズ部内側の2本のピンを、オイルクーラー左右上部のゴムのグロメットにキチンと差し込むこと。下部のグロメットはノーズ下の樹脂カバー用だ

 

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DUCATI Magazine 編集部

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情熱を意味する真っ赤なボディで駆け抜ける、イタリアを代表するバイク「ドゥカティ」。世界のレースシーンで培った技術、ストーリーを凝縮した専門マガジン。

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