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【DUCATIらしさの秘密】市販化を望む声が絶えない究極のシングルレーサー SUPERMONO

『ドカだけが、なぜ違う? DUCATIらしさの秘密』と題して、ドカの個性的なモデルを紹介していく人気企画をプレイバック。今回は、ドゥカティのファクトリーチームが作り上げた2 台のレーシングマシンの試乗インプレをレポート。後編としてわずか67台しかないシングルレーサーSUPERMONOを詳細レポートする。

市販化を望む声が絶えない わずか67台の究極のシングルレーサーSUPERMONOに試乗

ヨーロッパでシングルレースが大きなムーブメントになったのが’90年代のこと。そこに送り込まれたドゥカティの超ライトウエイトスポーツがこれだ!

92年、ドイツのケルンショーでベールを脱いだマシンが「スーパーモノ」である。エンジンを設計したのは、851&888系と同じマッシモ・ボルディだ。それゆえ、両モデルには高い近似性があり、ごく簡単に言えば4バルブの水冷Lツインユニットからリヤバンクを取り払い、残されたフロントバンクのボア×ストロークをアップした仕様……と表現しても構わない。

正確に言えば、ボルディが本当に作りたかったエンジンこそがこのシングルである。なにせその構想は73年(!)から温めていたもので、その時すでに技術論文として発表していた。つまり、およそ20年の歳月を掛けてカタチにした、まさに執念のユニットなのだ。
90年代初頭から半ばにかけてヨーロッパではシングルレースが大きなブームになっていたことが追い風となり、そこに送り込むために開発されたスーパーモノは、いきなりヨーロッパSOS選手権でタイトルを獲得するなど狙い通りの性能を発揮。最初からロードレースをターゲットに開発されたことが見事に機能したのである。

というのも、当時のシングルレーサーはモトクロッサーやエンデューロバイクのエンジンを流用して作るのがセオリーだった。しかしそれでは制約が多過ぎると考えたボルディは、ロードバイクのエンジンをスケールダウンするという手法を選択。シングル最大のネガである振動を軽減するため、2気筒から1気筒取り払ってできたスペースにピストンの代わりになる小さなバランサーを組み込み、高回転までスムーズに回るビッグシングルを完成させたのだ。

デザインを手掛けたのはピエール・テルブランチ。後に登場するSS900の雰囲気がすでに表れている。ストリップにするとLツインのリヤバンクが取り払われたことがよく分かる。

スーパーモノの排気量には549㏄と572㏄があり、ここで紹介しているのは前者である。ボア×ストロークは100㎜×70㎜で、最高出力は78hpを発揮。レブリミッターは1万1000rpmに設定されているが、本当の上限はさらに上だという。

実際、チューンドシングルにありがちな荒々しさや息苦しさはなく、もちろんデスモ機構も踏襲しているため、フラットに、そして力強く回っていく。

車重は122㎏に過ぎず、低重心なことも手伝ってリーンさせた瞬間、フルバンクに到達している感覚だ。それが決して大げさではないほどレスポンスはクイックながら、車体はビクともしないため、どんどん攻め込みたくなるハンドリングである。

操る歓びを突き詰めたライトウェイトスポーツ。今の時代だからこそ、本当に必要なのはこういうマシンではないだろうか。

燃料タンクはドライカーボン。前端部に凹みがあり、直進時の空力に配慮されている。シートはサブフレームを持たないカーボンモノコックだ。
フロントにはφ280mmの小径ディスクをダブルで装備。
リヤサスはカンチレバー式ながら上部のマウントが偏芯し、装着位置を変えることが可能。
カーボンのパネルにタコメーターと水温計をマウント。フルードカップが装着されるトップブリッジはマグネシウムだ。
ステップのベースプレートはカーボン。スイングアームはクランクケースの直付けされ、エンジンを剛体メンバーとして活用。

フレームのメインパイプは同時代の916がφ28mmだったのに対し、スーパーモノはφ22mmとかなり華奢。スリムさが際立ち、さながらGP125のレーサーのようだ。

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PROFILE

伊丹孝裕

RIDERS CLUB / メインテスター

伊丹孝裕

ライダースクラブのメインテスター。アマチュアレースに熱中した後、バイク雑誌編集者に。鈴鹿8耐やマン島TTなど、国際的なレースに参戦し、近年はオフロードも本格的に。何にでも積極的に首を突っ込むスタイル

伊丹孝裕の記事一覧

ライダースクラブのメインテスター。アマチュアレースに熱中した後、バイク雑誌編集者に。鈴鹿8耐やマン島TTなど、国際的なレースに参戦し、近年はオフロードも本格的に。何にでも積極的に首を突っ込むスタイル

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