
世界で500台! 史上最強の“超軽量”がついに進撃開始! DUCATI SUPERLEGGERA V4

DUCATI Magazine 編集部
- 2020年08月03日
レギュレーションやホモロゲーションの“縛り”から解き放たれた究極のスーパースポーツ『スーパーレッジェーラ=超軽量』。これ以上ふさわしいネーミングが存在するだろうか。車体を構成するパーツはほとんどがドライカーボンで、エンジンを除けばアルミ製パーツすら極小。世界中で500人だけが味わえる超絶マシンは、眺めるだけでも幸福だ……。
史上最強の“超軽量”がついに進撃開始! DUCATI SUPERLEGGERA V4
ドゥカティが工場を構えるボルゴパニガーレから、さる6月26日にスーパーレッジェーラV4の第1号車がロールアウトした。
このマシンは開発から販売エクスペリエンスまで含め〝プロジェクト1708〞と呼ばれる。その由来は2017年の8月にプロジェクトがスタートしたからだが、じつは17年は2気筒の1299スーパーレッジェーラの発売年であり、まだパニガーレⅤ4すら登場していない。それほど深く練られたコンセプトであり、ドゥカティがこのマシンにかける想いをうかがい知ることができる。
ちなみに車名も、今モデルから「スーパーレッジェーラ」がV4の前にきている。これはドゥカティが今後、スーパーレッジェーラというファミリーの構築を示唆するのかもしれない……。

それはさておき〝超軽量〞というド直球なネーミングだけあり、その軽さは空前絶後。カウリングはもちろんメイン/サブフレームからスイングアームまでドライカーボン化した乾燥重量は159㎏で、レーシングフルエキゾーストを装着すると152.2㎏。レギュレーションで最低重量が157㎏に定められた現行モトGPマシンより軽いのだ(もっと身近な比較だと国産250ccスポーツの車両重量が、おおむね165㎏)。
DUCATI SUPERLEGGERA V4 ワークスマシンに迫るスペックが手に入るという幸運
そして搭載するエンジンもスペシャル。パニガーレⅤ4Rの998㏄〝デスモセディチ・ストラダーレR〞をベースに、さらにチューニング。超小型化したタングステン圧入のクランクシャフトや専用カムシャフトにはじまり、クランクケースとシリンダーを締結するボルトやカムキャップのスクリューにチタン製のボルトを奢るなどして、パニガーレⅤ4Sのエンジンより2.8㎏も軽量化。そして最高出力は、レーシングフルエキゾースト装着で234㎰を発揮。この状態でのパワーウエイトレシオは0.65㎏/㎰という、もはや異常ともいえる領域だ。
そして電子デバイスのライディングモードも〝レースA、レースB、スポーツ〞の専用マップが組まれ、TFT液晶メーターも最新ワークスマシンのデスモセディチGP20から反映された視認性に優れる「レースGPディススプレイ」で表示する。
そしてこのマシンのオーナーは、ワークスSBKマシン、さらにモトGPマシンの試乗機会も与えられる……と、とことんスペシャル。1195万円のプライスがリーズナブルに思えるほど、感覚を麻痺させるバイクなのは間違いない。
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PHOTO/K.MASUKAWA TEXT/T.ITOH
取材協力/ドゥカティ・ジャパン TEL0120-030-292 https://www.ducati.com/
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