
鋭いリーンを実現するMOTO CORSEの技術が凝縮されたパニガーレ V2カスタムに注目!

伊丹孝裕
- 2020年08月14日
DUCATI PANIGALE V2 Build by MOTO CORSE
ドゥカティのスーパーバイクにV型4気筒エンジンが採用され2年が経過した。圧倒的なそのパワーに疑問を差し挟む余地はないが、それによって今、存在感が増しているのが伝統のLツインだ。その特徴であるシャープなハンドリングを極めたカスタムマシンを紹介しよう。
Lツインの鋭いリーンをカスタムでさらに引き出す
18年にデビューしたパニガーレV4の魅力は、なんといっても最高出力が214psに達するV型4気筒エンジンのパワフルさだ。これによってモトGPマシンとの親和性も増し、主戦場である世界スーパーバイク選手権でも勝ち星を積み重ねている。
今やすべてのメーカーが4気筒を選択することになったわけだが、かつて2気筒で真っ向勝負を挑み、連戦連勝を重ねてきたドゥカティの独自性はやや薄らぐことになった。
パワーで劣っていたとしても軽さとスリムさという武器を極限まで研ぎ澄まし、どのマシンよりもシャープにコーナーへ切り込んでいく。そういう孤高感にファンは熱狂してきたからだ。
しかし、ドゥカティは2気筒を過去のものにしようとしているわけではない。スーパーミッドと呼ばれる中間排気量の959パニガーレを刷新し、名称も新たにパニガーレV2としてリリース。20年型のパニガーレV4がマッチョになったのとは対照的にタイトフィットのカウルをそこに与え、ボディラインのスリムさを誇示している。
プレミアムなパーツが走りの楽しさを高める

ドゥカティらしい、あるいはイタリアンバイクらしいスマートさが強調されたパニガーレV2は、片持ちスイングアームが採用されたことも手伝って、916系への原点回帰を思わせる。また、カウルに内包されるLツインの排気量が955㏄というのもいい。なぜならそれは95年の市販レーサー・916レーシングと同じであり、そういうヒストリーにもグッとくるものがある。
そんなパニガーレV2をベースに、モトコルセが作り上げたカスタムマシンを紹介しよう。その手法は正攻法で、スーパーミッドならでは軽さとスリムさを追求。コーナリングをピュアに突き詰めたハンドリングマシンに仕立てられている。
スポーツ性のカギを握るのが軽量高剛性なカーボンホイールとコントローラブルなブレーキディスクだ。これらが合わさった結果、とりわけ車体がバンクし始める時の反応が大きく向上。車体の鼻先が吸い込まれるようにクリッピングポイントに向かっていく。
フルバンクに達する時、頭をイン側に軽く引き込むとフロントまわりが安定し、旋回力をひと足しすることが可能だ。その流れで効果を発揮してくれるのがグリップ力とホールド性に優れたフットペグで、コーナリング中の荷重配分を自在にコントロールすることができる。
身体を積極的に動かし、マシンのツボを探るようにライディングする歓びは、やはりスーパーミッドならではの快楽だ。200?超のスーパースポーツが決して珍しくなくなった今だからこそ、ライトウェイトスポーツとしての存在価値が活きる。それを引き出すパーツが、さらに続々と開発されている。
鋭いリーンを実現するホイールと確実な制動力を生むローター

STM製スリッパークラッチが滑らかなシフトチェンジに貢献






- BRAND :
- DUCATI Magazine
- CREDIT :
-
PHOTO/K.OHTANI,S.MAYUMI TEXT/T.ITAMI
取材協力/モトコルセ TEL046 -220 -1611 https://www.motocorse.jp/
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