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電動アシストマウンテンバイク”eMTB”の楽しさは、かつてのMTBライダーにもおすすめ!30年ぶりのMTBライドで昔と比較してみる

90年代MTB全盛期の思い出からeMTBへ

1990年代、MTB(マウンテンバイク)が全盛期だった頃に夢中でライディングを楽しんだ人たちも、今では40代、50代になり、当時の思い出が遠い昔のことに感じられるかもしれません。(僕ものその一人…)しかし、最新の電動アシストマウンテンバイク(以下、eMTB)なら、あの頃の興奮を再び味わうことができます。eMTBは、かつてMTBに熱中した世代のライダーにおすすめのアクティビティスポーツです。

今回、筆者(1975年生まれ、元MTBライダー)が30年ぶりにMTBライディングに挑戦し、eMTBの性能や楽しさを体感しました。市川公園MTBフィールドでの試乗レビューを通じて、その魅力をお届けします。

初めて見るeMTBは時代の進化に驚き

eMTBを目の当たりにした第一印象は、「デカい!ゴツい!タイヤ太っ!」。

かつて乗っていた1990年代のMTBとは、以下のような違いが際立っていました。

  • ホイールサイズ: 26インチが主流だった時代から、29インチや27.5インチへ。前後でタイヤサイズが違う車体も。
  • タイヤ幅: 1.9インチ前後だった頃に比べ、現代はより太く、安定感が向上。
  • 車体重量: 当時軽量と謳われたKLEINで10kgを切るくらい。一般的には12kg程度だったMTBと異なり、eMTBは20kg超え

正直、「こんな大きくて重いバイクで山道を走れるのか?」と半信半疑でした。しかし、これがeMTBの真価を知るきっかけとなります。

▲試乗のために会社に一時保管されていたeMTBを見た最初の印象は「デカっ!」。90年代のMTBとの違いに驚愕。

今回試乗したeMTBは3モデル

今回試乗した3台はいずれも乗りやすく、初めてeMTBに乗る方にもおすすめです。

1:MERIDA eONE-SIXTY 500

オールラウンドに使えるモデルで、初心者から中級者まで幅広く対応。市川公園の中級コースもスムーズに走れました。

車体の詳細はこちら

2:YAMAHA YPJ-MT Pro

モーターのパワフルさが際立つモデル。長時間のライディングでも疲れにくく、タフなコースにも対応可能。
※こちらは市川公園MTBフィールドでレンタル可能な車体

車体の詳細はこちら

3:BESV TRX 1.3

デザイン性が高く、乗り心地も快適。スタイリッシュな外観が目を引きますが、性能も本格派。

車体の詳細はこちら

市川公園MTBフィールドはeMTBの性能を試す最高の場

今回試乗したフィールドは、山梨県の市川公園MTBフィールド。

初めてeMTBに乗る方や、コースを走るのが初めての方向けに、初心者講習を受けられるので安心。

コースは、初級から上級まであり、スキルに応じて存分に楽しめます。

市川公園の特長

  • 多彩なコース: 初級から中級、一部上級コースまで幅広く用意
  • 初心者でも満足: 初級コースでも基礎スキルが求められる設計
  • チャレンジングな中級コース: フォームやブレーキングが鍵

さらに、公園内にはキャンプサイトも併設。ライディングを満喫しつつ、アウトドアでのんびりと過ごすことも可能です。

▲よく整備されたコース。都市公園という環境にMTBコースが作られた、奇跡とも言える場所。

実際に乗ってわかったeMTBの魅力

eMTBで実際にコースを走ってみると、優れた性能や魅力がよくわかります。

1.電動アシストが生み出す快適な上り坂体験

eMTB最大の強みは、急な上り坂でも楽に登れる点。例えば、市川公園の中級コースの急勾配もモーターアシストでスイスイ進めます。それも座ったままのポジションで。とはいえ、まったく疲れないわけではなく、程よい運動負荷がかかるため達成感もしっかり味わえます。

▲急勾配の上り専用コースでも、電動アシストのおかげてシートに座ったまま登り切ることができた。

2.ダウンヒルの安定感とコントロール性

20kgを超える車体重量ながらも、ダウンヒルではその重量が気にならない設計になっていました。特にサスペンションとフレームのバランスが優れていて、車体重量のおかげで逆に安定感が増しているのではないかと思うほど。30年前のMTBでは考えられません。

▲写真はハードテールモデルの「BESV TRX-1.3」。今回試乗したマシン3台ともに、ダウンヒルでも20kg超の車体の重さを感じさせなかった。サスペンションの設定と車体のバランスがとても優れていると思われる。

3.太いタイヤの恩恵

太いタイヤのおかげで、電動アシストのパワーをしっかり地面に伝えられるため、滑りやすい路面でも安心感があります。特にヒルクライムで、その恩恵を感じることができました。電動アシストの力が加わってもタイヤが空転することなく、シートに座ったままでしっかりと登り切ることに成功。この設計は、昔の細いタイヤでは味わえなかった安心感を提供してくれます。

▲最初に見たときのタイヤの印象は「太っ!」。しかし、走ってみるとその印象は、安心感に変わった。特にヒルクライムで感じた。

4.コースを何本でも走りたくなる楽しさ

eMTBの最大の特徴は、上りも下りも楽しく、何度でも挑戦したくなる点です。かつてのMTBでは上りと下りを1本走っただけでちょっと休憩が必要だったのに対し、eMTBなら「さあ、続けてもう1本行くぞ!」という気持ちにさせられます。

▲楽しすぎて、コースを1周して戻ってきてもずっと乗りっぱなし。eMTBなら、連続で3~4本はコースを走れる体力が残っている。

まとめ:eMTBは新しいMTBの可能性を広げる

30年ぶりにMTBに挑戦した筆者が感じたのは、eMTBはMTBを再び始めるための最適な相棒であるということです。

  • 電動アシストで上り坂が楽になることで、年齢や体力に関係なく楽しめる
  • 安定感や操作性が向上し、初心者でも安心して乗れる
  • 何本でも走りたくなる楽しさがある

40代、50代のかつてのMTBライダーや、アクティブな20代、30代の方々にとって、eMTBは新しい冒険への扉を開いてくれる存在です。また、eMTBなら体力の差をカバーしてくれるので、親子でも夫婦でも仲間同士でも皆で楽しめるスポーツです。

ひとつだけ注意は、eMTBに乗ってみてその魅力を知ってしまうと、もう昔のMTBには戻れないかも知れません…。

著者プロフィール

90年代MTBオールドライダー/奥田 康弘

1990年代のMTB全盛時代に10代を過ごした1975年生まれ。当時はバイト代のすべてがMTBのパーツと化し、週末は自転車屋に集まる社会人のお兄さんお姉さんたちと山を走ったり、レースに出場したり。今回、30年ぶりにMTBに跨った。年齢的にも体力に自信はないが、eMTBならヘトヘトになることもなく、かつてのようにMTBを楽しめると感じた。

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PROFILE

奥田 康弘

奥田 康弘

1980年代後半~90年代前半のMTB全盛時代に10代を過ごした1975年生まれ。当時はバイト代のすべてをMTBのパーツに捧げていた。ダウンヒルを得意としていたが、当時のままなのは気持ちだけのオールドライダー。

1980年代後半~90年代前半のMTB全盛時代に10代を過ごした1975年生まれ。当時はバイト代のすべてをMTBのパーツに捧げていた。ダウンヒルを得意としていたが、当時のままなのは気持ちだけのオールドライダー。

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