“伝統ルール”に従えば豪華に仕上がる! 失敗しない!【おせちの詰め方】

黒豆に伊達巻き、昆布巻きに栗きんとんetc.。さあ、具材の準備は揃いました。あとは重箱に詰めるだけで華麗にフィニッシュ……と行きたいところだが、実はこの詰めるというところでいつも手こずってしまう、という人、意外と多いのではないだろうか?

普段料理をお皿に盛るのとは違い、正方形の箱に形もサイズもバラバラの料理を詰めるのは、案外難しいもの。でも、せっかく一品ひとしなを美しく仕上げても、詰め方がばらついていると、重箱の蓋をあけたときの感動も半減……。そこでオススメしたいのが、日本古来の「伝統ルール」。昔からおせちの入れ方として使われてきた方法に従って入れるだけで、仕上がりを簡単に格上げすることができるのだ。

日本の伝統ルール【1】9種をきっちり見せる「市松」

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重箱には二段から五段まである。ここでは一般的な二段重と三段重を基準に、どの段数でも共通する伝統的な3種類の詰め方を紹介する。

一般的に、一番上の重箱には、黒豆、数の子、田作りなど、お屠蘇といただく祝い肴に加え、口取りと呼ばれるごちそうや前菜風のものが入る。重箱のスペースを9等分の正方形に分けて、料理を市松模様に配置。この「市松」という方法なら、色のバランスだけに気を配って盛りつければ、迷いなく多種の料理をきっちりとおさめることができる。

1.黒豆などの小鉢に入った料理を並べる

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2.かまぼこや寒天寄せなど、形のしっかりしたものを詰める

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3.残りの料理を詰める

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ポイントは隣り合う色味が似た色調にならないようにすること、形がしっかりしたものから順番に入れていくこと、の2点だけ。簡単に何種類もおさめることができる、トライしやすい方法だ。

 

日本の伝統ルール【2】主役級のごちそうを映えさせるなら「手綱」

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二の重には、焼き物などの主菜のごちそうを詰める。食べごたえのあるおせちが中心のこの段は、斜め平行に詰める「手綱」という詰め方で。真ん中に位置するおかずが映えるという点に加え、とりわけやすい、というのもこの詰め方の特徴だ。

1.左奥から斜めに詰める

1200_DSC_2058 重箱のサイズに合わせて葉らんを切って敷き、食べやすい大きさに切った一品目の料理(写真では焼き豚)を入れる。

2.立てかけるように並べる

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先に入れた料理に立てかけるようにして次の品を入れる。

3.残りの料理を詰める

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空いたところにたてかつらなどの飾り葉を敷き、残りの料理を詰める

 

日本の伝統ルール【3】たっぷり一品を入れる段は「乱盛り」

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三の重には、炒り鶏や煮しめなど、煮ものを入れる。ここで採用するのは、一品をアトランダムにたっぷり入れる「乱盛り」という方法。四方から箸でいろんな具材が取れるようにまんべんなく盛っていき、絹さややにんじんなどのアクセントとなる彩り具材を最後にバランスよく散らす。

【アレンジ】重箱がない場合、おせちの品目が少ない場合は

重箱がない、もしくはそこまで品数がない、というときは、お皿に盛ってもOK。たとえば、大きな皿におせちをランダムに盛りつけてみたり、

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シンプルな皿に色紙や飾り葉で華やかさをプラスしつつ盛り付ければ、お皿でも十分お正月感は演出できる。気取らずにおせち料理を楽しみたい、という人にもおすすめだ。

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おせちには日本人が長い時代を経て、よりおいしく、より華やかに、より手間なく、そしてより思いがこもるように、積み重ねてきた工夫がたくさん詰まっている。詰め方もそのひとつ。おせちの完成度を段違いに変える伝統ルールを、活用しないのはもったいない。せっかく新年の初めの食事だから、最後のひと手間をきっちりキメて、家族の感動を倍増させましょう!

(ヨシザワ)

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