
女子ゴルフ開幕戦で見えた新時代の主役たち|2025年も女子ツアーが面白い

フクダトモオ
- 2025年04月30日
岩井千怜が逆転で開幕戦連覇を達成!

3月6日~9日に沖縄県の琉球ゴルフ倶楽部で行われた
「ダイキンオーキッドレディス」で2025年の女子ツアーが開幕!
今季のツアー観戦が10倍楽しくなる現地取材リポートをお届け。
RESULT
順位 | 選手名 | スコア |
---|---|---|
1位 | 岩井 千怜 | −10 |
2位 | 木村 彩子 | −6 |
2位 | 申 ジエ | −6 |
2位 | 菅 楓華 | −6 |
5位 | 小林 夢果 | −5 |
6位 | 神谷 そら | −4 |
7位 | ウー チャイエン | −3 |
7位 | 荒木 優奈 | −3 |
7位 | 柏原 明日架 | −3 |
7位 | 岩井 明愛 | −3 |
7位 | 桑木 志帆 | −3 |

エントリーミスから気持ちを切り替えて
当初の予定では、この国内開幕戦に出場する予定はなかった。本来は、今年の主戦場である米女子ツアーの「ブルーベイLPGA」に出場するはずだったからだ。ところが痛恨のエントリーミスにより、急遽、ディフェンディングチャンピオンとして沖縄へ向かうことになった。
「やっぱり悔しいですよね。出られたのに出られないのは。この大会に出る前はどういうマインドで行こうかという気持ちになりましたけど、出るからには気持ち切り替えていかないといけないなと。(姉の明愛と)2人で頑張ろうねという話はちょっとだけしました」
終わってみれば、その強さが際立つ結果となった。1打差の2位からスタートした最終日。1番ホールでバーディを奪っていきなり首位に並ぶと、バックナインで5バーディを奪って後続を突き放し、通算10アンダーで大会連覇を達成した。
「プレー中は連覇のことは考えていなくて、1打1打に集中した結果です。今までの優勝とは違った感じで、バックナインまで競っていたので、新しい経験をしているなと思いながらプレーしていて、その面ではすごく勉強になりました」
成長が見られたので今後につなげたい

今シーズンの国内女子ツアーは、岩井千怜と明愛の姉妹に加えて、昨シーズンのメルセデス・ランキング1位の竹田麗央と2位の山下美夢有も米女子ツアーに参戦する。それもあって混戦を予想する声は多い。
ランキング上位だった小祝さくらや桑木志帆、河本結はもちろん、開幕戦で2位タイに入った申ジエらベテラン勢も、年間女王のタイトル獲得の有力候補だろう。そんな中、ぜひ注目してほしいのがツアー2年目の菅楓華だ。
「なかなかバーディが来ない中、折れずに最後まであきらめずにできたのは良かったと思います。チャンスホールも4、5回あったんですけど、それを外してしまったのがパターなので、そこが反省点です。泣いている場合じゃないですし、自分の成長が見られたので、そこは今後につなげいたいです」

そう大会を振り返った菅は、翌週の「Vポイント×SMBCレディス」でも単独2位となった。優勝した吉田優利には9打差をつけられたが、3位タイに河本、岩井千怜、勝みなみら実力者がいる中での結果は大きな自信になったはずだ。
菅は昨年も「アンパスィ」のウェアを着用していたのだが、今シーズンからは契約選手として正式にチームアンパスィの一員になった。遊び心のあるウェアを上手に着こなすお洒落な一面も見せており、そのコーディネートにも注目したい。


「パッティングを打ちきれなかった。次戦からはもうちょっと強い気持ちでいきたい」と話した。
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PROFILE

EVEN / EVEN編集長
フクダトモオ
1973年生まれ。業界紙記者、フリーライター、ゴルフ週刊誌編集を経て『EVEN』編集部へ。186センチの長身で、自称“青山のビッグイージー”。スイング理論からPGAツアー、ギア、コース、さらにはゴルフ女子に至るまで守備範囲は広い。2025年4月に『EVEN』編集長に就任。
1973年生まれ。業界紙記者、フリーライター、ゴルフ週刊誌編集を経て『EVEN』編集部へ。186センチの長身で、自称“青山のビッグイージー”。スイング理論からPGAツアー、ギア、コース、さらにはゴルフ女子に至るまで守備範囲は広い。2025年4月に『EVEN』編集長に就任。