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入りすぎて禁止された伝説のパターが今蘇る

ヒッコリーゴルフのアジアパシフィック選手権で発見!

ヒッコリーゴルフの「第3回アジアパシフィック選手権」が5月14日~16日に、太平洋クラブの成田コース、市原コース、八千代コースで行われた。

100年以上前のクラブでも200ヤード以上飛ぶんです!

参加者の中に、なんと100年以上前のヒッコリークラブでプレーする人が!

今回、太平洋クラブ八千代コースで行われた大会に参加したヒッコリーゴルファーたち。日本はもちろん、中国やオーストラリア、ニュージーランドなどからも参加者が集まった。
ヒッコリーゴルフはニッカボッカーズスタイルでプレーするのが基本。普段とは違ったファッションも楽しみの一つだ。
バンカー内ももちろんヒッコリークラブを使う。この当時はまだサンドウェッジはなかったので、苦戦するゴルファーも少なくなかった。
クラウンに帯状になっている部分は、単に名前を入れるためではなく、方向性をアップするため。このラインをボールに合わせてアドレスする。

糸をまくことでキックポイントを調整 !?

ここ最近、ヒッコリーゴルフの愛好者が増えている。その名の通り、ヒッコリーシャフトを装着したパーシモンヘッドのウッドに、アイアン、パターを加えたセットでラウンドする。ゴルフショップやゴルフ場のクラブハウスなどで、展示されているあのクラブを使用するのだ。「昔はこんなクラブを使ってゴルフをしていたのか」と驚く人も多いだろうが、通常のゴルフと同じティーイングエリアから18ホールを回る。

クラブにスチールシャフトが装着されるようになったのは1930年代というから、実に100年以上前のクラブになる。当時の日本にはまだゴルフブームが訪れていないため、現存するクラブはかなり希少だ。そのため、ヒッコリーゴルフを楽しむ人は、当時のスペックで新たに作られたクラブを使用している。

一方で、日本よりもゴルフの歴史が古い北米には100年以上前のクラブが数多くあるという。

「昨年のクリスマスにカナダで16本買ってきました。そのショップには何百本のヒッコリークラブがありましたね。もちろん、レプリカではなく、すべてアンティークです」

そう話すのは、本大会に出場した日本在住のカナダ人ゴルファー、スコット・バウアー氏。価格は1本当たり4000円弱だという。

日本在住のカナダ人ゴルファー、スコット・バウアー氏。手にしたバターナイフのようなドライビングアイアンで200ヤード飛ばす。

「今回使用しているクラブで珍しいのはこのパター。当時、このパターを使った選手ばかりが優勝すると、使用禁止になったそうです」

当時はマレットに近い形は珍しく、パットが入り過ぎるという理由で禁止になったとのこと。

こちらのパターが「入りすぎて」使用禁止になったというもの。当時では珍しいマレットタイプだ。現在の日本ではガラスケースに入って展示されていることが多い。

また、ウッドを見ると、ヘッドとシャフトの結合部分以外にも何か所か糸で巻かれたポイントがあった。

「それは私が自分で巻きました。なぜなら、そこがキックポイントとなり、シャフトがしなるからです」

3番ウッドのヘッドとシャフトの接合部分に巻いた糸でキックポイントを調整しているというから驚きだ。しなりでボールを飛ばすのは今も昔も変わらない。

シャフトがしなることによって、ヘッドスピードが上がり、飛距離が出る。このウッドはスプーンだが、それでも200ヤード以上飛ぶというから驚きだ。

「アンティークは同じメーカーのクラブでも1本、1本、性質が異なります。自分に合うクラブを探すと、すべて違うメーカーになりました」

そう話すバウアー氏。ボールを打つ以前に、クラブ選びからひと苦労しそうなヒッコリーゴルフだが、最初はレンタルクラブでも構わないという。最新のテクノロジーが搭載されたクラブを使う現代ゴルフも良いが、たまには意のままにならないクラブでゴルフを楽しんでみてはいかがだろうか。

太平洋クラブ八千代コースでは、クラブハウスの一角にヒッコリークラブを販売するコーナーを設けている。また、ヒッコリーゴルフの月例も行っており、初心者にはレンタルクラブもあるという。参加したい人は同コース(047-488-3159)まで問い合わせを。

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EVEN 編集部

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スタイリッシュでアスリートなゴルファーのためにつくられたマガジン。最旬のゴルフファッション、ギア、レッスン、海外ゴルフトリップまで、独自目線でゴルフの魅力をお届け。

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