飛ぶボールは“スイングが速ければ硬め、遅ければ軟らかめ”は間違い!? 「ゴルフの常識」検証してみた
FUNQ
- 2016年01月21日
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ゴルファーの中ではもはや“常識”として扱われるレベルで、言われていることがある。
「ヘッドスピードが出れば、硬いボール。出ないなら、軟らかいボール」。
これが、ゴルフにおいて飛ぶボールの条件である……と、ゴルフをやる人なら、一度は聞いたことがあるのではないだろうか。
しかし、この“常識”は本当に成立するのか? 疑問を持った『EVEN』編集部は、その実のところを検証してみた。
まずはおさらい。コンプレッションとは?
ボールにゆっくり力を加え、一定の変化が生じるのに必要な力を表した数値のこと。数値が低いほど軟らかく、高いほど硬い。
いざ検証! 結果は……
検証はプロギアに協力をいただき、同社の技術開発部が所有するスイングマシンに同社製ドライバーを装着してテスト。気候条件で結果が変化しないよう、テスト前にはボールの温度を23℃で保管した。その結果がこちら。
パターン1:ヘッドスピードが遅ければ?
1つ目の例では、遅いヘッドスピード(HS40m/s)で試した結果を見比べてみてほしい。コンプレッション「76」の左のボールに対し、小さな差ではあるが、コンプレッション「103」のボール(右)の方が飛距離が出ているのが確認できる。
パターン2:ヘッドスピードが速ければ?
2つ目の例では、速いヘッドスピード(HS48m/s)の結果にご注目。軟らかいボールの方が、硬いボールよりも飛ばせているのがわかるだろう。ここでも、“常識”は破られることに……。
もちろんこれはあくまでも一例ではある。ただ、一概に「ヘッドスピードが遅い×軟らかい、ヘッドスピードが速い×硬い」という常識が成り立つとはいえないわけだ(『EVEN2月号』本誌では、さらに多くの種類のボールで実験しているので、気になる方はそちらをご参照いただきたい)。軟らかいボールはつぶれると低スピンで打ち出しが高くなり、硬いボールは反発性が高く初速が出て、スピンがかかる。これらの性能を自分のスイングに合わせてボールを選ぶことが重要なのだ。
さらにいうなら、今回の検証はあくまでドライバーヘッドでの測定結果。ドライバーの飛距離だけがボールの性能を決めるのではない。加えて、ドライバーでの飛距離を重視するのか、パターで打ったときの感触を重視するのか……といったゴルファー個人の個性もあるし、何をもって自分にベストなボールとするのか、はゴルファー次第だ。ディスタンス系は合わない、スピン系は手を出しづらい……など、これまでの常識にはとらわれることなく、あれこれ試打してマイベストボールを見つけてほしい。
※コンプレッションの数値は、今回の企画に際して測定したものであり、各メーカー発表の数値とは異なります。
(ヨシザワ)
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