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ライ角を合わせれば上達への近道! アイアンショットはインパクト時のライ角がカギ!

ビギナー、アベレージゴルファーがアイアンショットを打つ時、なぜかボールが曲がってしまう。このような経験がないだろうか? これにはアイアンの『ライ角』が関係していることが多いのだ。クラブアナリストであるマーク金井氏が正しいライ角の合わせ方を教えてくれたのでここに紹介しよう。

うまくいかない原因はトウ側が下がっているから

ライ角1jpg

ビギナー、アベレージゴルファーの約8割はインパクト時にアイアンのトウ側が下がっている。上の写真は、トウ側が下がってしまっている悪い例だ。インパクト時、多くのゴルファーが上の状態になり、ライ角が合っていない。

失敗例jpg

【アドレス時】
ソール全体を地面に着けてセット完了。後はセットしている所にヘッドを戻す。自分でイメージして打ってみてもなかなかうまくいかない事が多い。

【インパクト時】
遠心力によって、手の位置が高くなる。またシャフトのしなりによって、トウダウンするのでロボットでも元の位置には戻らないのだ。

こうすると上手くいく! アドレス時はアップライトで

打ち方jpg

【アドレス時】
手の位置が上がったり、トウダウンする事を差し引いて、アップライトに構えるのが正解だ。目安は100円玉3枚ほどトウを浮かすのだ。

【インパクト時】
意識せず打っても、アドレス時にアップライトに構えていた分トウが下がり、ソール全面に接地するようになり、正しいライ角でコンタクトできるのだ。

ライ角を知れば打ち出し方向、打点位置もわかる

ライ角合わせjpg

ライ角が適正よりフラットだと右に行き、アップライトだと左に行く。だからライ角を合せるというのは正しいが、一番重要なポイントは方向性ではない。アップライトだと真ん中よりヒール側に当たり、トウダウンするとトウ側に当たる。適正なライ角に合わせる事で、ボールを捉えやすくなるのだ。

自分の使っているアイアンのライ角をチェックできる!

練習ショットjpg

【1】ショットマークという市販されている計測シール。これを使えば、ゴルフ練習場などで、一人でもライ角を調べることができるのだ。

【2】自分のアイアンのソールにショットマークを貼り付け準備完了。この時にソールの中心にシールの中心線を合せるようにする。

【3】いつも通りのスイングで打ってみよう。打ったあと、ソールに貼ったシールを見ればライ角が合っているかどうか分かる。

シールチェックjpg

【○】センターに当たる
トウ側にもヒール側にも色がついており、ソール全面が地面とコンタクトしていることが分かる。この状態になるのがベストだ。

【×】ヒールに当たる(上記写真左)
ソールと地面との摩擦で、シールに色が付く。写真はヘッドがアップライトで地面と接地していることが判明する。

【×】トウに当たる(上記写真右)
写真はトウ側で地面と当たっている。

センターに当たることが正解だが、あえて打ち分けることで、体の使い方を知る事ができ、効率的な練習にも繋がるのだ。

自分に合ったライ角のアイアンを選び、その状態で球をまっすぐ飛ばす練習をする事がアプローチショットを上達させる大切な要素だとマーク金井氏は語る。是非ライ角を意識して練習に取り組んで欲しい。

●マーク金井
ゴルフ専門誌、TVやラジオへの出演だけでなく、クラブデザインなど幅広く活躍している。東京・神田にスタジオ「アナライズ」を主催。ほぼ毎日更新されるブログは必見。

(出典:『EVEN 2017年7月号』

(ヤマダタケシ)

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