飛距離アップを実現! トルクパワーを活用したスイング練習法
FUNQ
- 2017年07月20日
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ゴルファーにとって1ヤードでも遠くに飛ばしたいという思いはプロもアマチュアも変わらない。飛ばし屋といわれるプロ達は、体の回転を使ったトルクと言われる力と、地面からの力を利用した反力という2つの力を効率的に使っている。今回はトルクを活用したスイング練習法を紹介しよう。(なお、反力を利用したスイング練習法についてはこちらを参照してほしい https://www.ei-publishing.co.jp/articles/detail/even-439773/)
トルク = 体の回転がパワーを生み出す
1、ダスティン・ジョンソンはトップで右足が伸びきるくらいまで重心を右足カカトに移動して体を回している。
2、切り返しからは右足を蹴るようにして重心を移動し、沈み込みながら体も一気に回転させていく。
3、反力を使ったスイングと体の回転を組み合わせることで、ダスティンは爆発的な飛距離を生み出しているのだ。
上の写真のように、バックスイングで右足が伸びるくらいに体を回して右股関節に体重をのせ、ダウンスイングでは右ヒザを突き出すようにして体を回していくのが理想となる。
それでは、練習方法を紹介しよう。
【1】前後の重心移動によって体を回転させよう
1、右足を伸ばすようにして右足カカトに重心を移すと、それにつられるように上体は右に回り、左足はつま先に重心がくる。
2、右足カカトにのった重心を、右ヒザを前に出しながらつま先へと移していくと、体は自然と左へ回転を始めるはずだ。
3、右足つま先と左足カカトに重心が移動し、体は完全に左へと回転する。これがスイング中の重心移動と体の回転だ。
【2】右股関節にしっかり体重をのせよう
【○】バックスイングでは右足カカトに重心を移動させることで体を右に回していく。トップでは右ヒザが伸び、右の腰が引けるようなイメージを意識しよう。
【×】トップで右股関節に体重を乗せるようにしてつま先体重でヒザを曲げて踏ん張ると、トルクのパワーを生み出すことができないので注意しよう。
【3】切り返しからは右ヒザを前に出そう
切り返しで体を回そうとすると体が開いてパワーをロスするばかりか、スライスの原因にもなる。左足を踏み込むのも良いが、右足つま先に体重を乗せながら、右ヒザを左足に寄せるように地面を蹴ることで自然と体は回るのだ。
ポイントは、意識的に体を回そうとするのではなく、重心の移動によってトルクのパワーを作り出すということ。この動きができるようになれば、間違いなく飛距離は伸びる。早速練習してみよう!
●吉田 洋一郎
デビッド・レッドベターら海外の一流コーチのメソッドを直接学んでいるスイングコンサルタント。自ら日本ゴルフスイング研究所を主宰する。東京・四谷のトータルゴルフフィットネスなどでアマチュアの指導も行う。
(出典:『EVEN 2017年8月号』)
(ヤマダタケシ)
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