プロコーチ直伝の転がり、パッティングはフォローで打とう!
FUNQ
- 2017年09月22日
ヘッドをまっすぐ引いてまっすぐ出す。下半身を動かさない。頭は残す。どれもパッティングのレッスンではよく聞かれるフレーズだが、成田美寿々プロを指導するコーチの南秀樹氏によると、いずれも気にする必要がないという。大切なのは、ショットと同じように体を使ってフォローで打つことだと同氏は言う。では早速フォローで打つための練習法を紹介しよう。
小さいバックスイングで大きくフォローを出そう!
【○】腕=シャフトのイメージで振ろう
手打ちを防ぐためには体を使って打つ必要がある。そのためのポイントは色々あるが、まずは腕=シャフトの意識をもつと良い。両手首の角度を変えずに、シャフトを振って大きなフォローでしっかりとボールを押していこう。
【×】手打ちではフォローが出ないのでNGだ
多くのアマチュアは、手先でパターのヘッドを動かそうとする。これでは大きなフォローを出すことができず、ボールに力を加えることもできない。インパクトの再現性も下がるので、狙った方向や距離を打つのが難しくなってしまう。
フォローで打つためには、手でヘッドを動かすのではなく、腕=シャフトのイメージで大きくフォローを出していく必要がある。テイクバックの大きさやスピードは気にしない方が良いのだ。
三拍子のリズムでフォローポイントを把握しよう!
1.ストロークのテンポは遅すぎても速すぎてもダメで、三拍子のテンポがベスト。アドレスでピタッと静止した状態が「イチ!」となる。
2.アドレスを決めたら、時間をかけずにテイクバックを開始しよう。スッとクラブを引いてトップまで上げたところが「二ッ!」となる。
3.「サン!」はボールを打つ瞬間ではなく、インパクトしてフォローに入ってからだ。そうすることで、フォローに意識をもてるようになる。
「イチ」「二ッ」「サン!」のテンポで打つことで誰でも簡単に練習することができる。ポイントになるのは「サン!」は打つ瞬間ではなく、フォローに入ってからだ。
フォローで頭を残さない意識を持とう!
フォローでボールのあった場所を見続けようとしている人をよく見る。しかし、無理に頭を残そうとすると体を使ったパッティングができなくなり、転がりが悪くなってしまうのだ。フォローでは自然とボールの行方を見る意識を持とう。フォローをしっかり出してボールを押すことで、きれいな順回転がかかってボールの転がりが良くなり、距離感も合うようになるのだ。
なかなか練習場に行く時間がない人でも、自宅でパッティング練習を繰り返して「フォローで打つ」ことを覚えれば、プロの転がりを手にいれることができる。早速実践してみよう。
●南秀樹
1974年生まれ、香川県出身。苦手だったパッティングを徹底的に研究し、現在では多数のプロを指導している。今年、パッティングコーチとして成田美寿々プロと契約して話題に。
(出典:『EVEN 10月号』)
(ヤマダタケシ)
SHARE