ミスからわかる! 修正ポイントを把握してアイアンの精度アップを図ろう
FUNQ
- 2017年11月03日
INDEX
何事も上達するには練習が不可欠だ。厳しい鍛錬をこなしただけレベルアップできる。もちろんゴルフだって例外ではないが、ただ闇雲にボールを打ちまくれば良いわけではない。無意識に誤った練習を続けてしまうと、上達どころかレベルダウンすることだってある。「正しく」、「効率的に」行うことがキモなのだ。今回はよくあるアイアンのミスショットをケースごとにピックアップし修正ポイントとそれに合わせた練習法を紹介しよう。
【1】スライスはインパクト時のフェースが開く事が原因!
「原因」
インパクトでフェースが開いてボールに当たり、右回転がかかるとスライスになる。右手の使いすぎにより、バックスイングで左手首が甲側に折れてフェースが開き、ダウンスイングからインパクトを迎えるためだ。
「修正ポイントと練習法」
(自分から見て)マットの上側にボールを置いて打つ練習が効果的。アウトサイドから振り下ろしにくくなり、ボールのつかまりが良くなる。
【○】トップで左腕と左手の甲、シャフトが一直線になるのが正解。ダウンスイングからインパクトでフェースがスクエアに下りてくる。
【×】バックスイングからトップで左手首が甲側に折れるとフェースが開く。そのままアウトサイドからダウンスイングが下りるとスライスになってしまうのだ。
【2】シャンク(ヒール)は身体の開きが早い事によって起こる!
「原因」
ヘッドのヒールにボールが当たり、右へ飛び出すシャンク。インパクトで体が早く開き、手が先行しヘッドが前に出てしまうのが原因だ。
「修正ポイントと練習法」
(自分から見て)ボールの右上にボールなどの目印を置いて、それを見ながらスイングしてみよう。体が開いて手が先行するミスを抑えられる。
【3】トップはリキミや腕の使いすぎで起こる!
「原因」
リキミや腕の使いすぎによりダウンスイングで両腕が曲がり、インパクトでボールにヘッドが届かないことが原因だ。
「修正ポイントと練習法」
左手首を右手でつかんでショートスイングをするドリル。こうすると左腕が曲がらないので正しいプレーンで振れる。フォローでボール位置に目線を残して振り抜くのがポイントだ。
【4】ダフリは右足荷重でダウンスイングすると起こる!
「原因」
右足に体重が残り、軸が右に傾いたままダウンスイングするとボールの手前を叩いてダフリになる。
「修正ポイントと練習法」
アドレスで飛球線方向にボールのロゴを向け、それを見る意識でスイングする。体が右に傾かなくなるので矯正できる。切り返しのタイミングからしっかり左サイドに体重を移動することを意識することで改善できる。
効果的な練習のためのクラブローテーションを公開!
通常の練習は1時間100球、時間がある時は2時間200球と決めておこう。1時間の練習では、アプローチ35球、9Iから1Wの6本で35球、残り30球は調子の悪いクラブで打つ。2時間では全部のクラブを網羅すると良い。
アイアンの精度が上がればグッドショットの確率はアップし、スコアメイクにつながる。今回紹介した練習法を是非一度チャレンジしてみてほしい。
●谷 将貴
ツアープロコーチとして、片山晋呉ほか多数のプロをコーチング。NHKEテレ趣味どきっ!「今どきっ! ゴルフはシンプル&スタイリッシュ」に出演するなど活躍中。
(出典:『EVEN 2017年11月号』)
(ヤマダタケシ)
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