ゴルフ上級者が実践! ラウンド後のパッティング練習法
FUNQ
- 2017年12月06日
パッティングはちょっとしたきっかけで急激にレベルアップすることもあるが、やはり普段からの練習は欠かせない。上手い人ほどラウンド後の練習を重要視しているのだ。今回は練習グリーンで行う効果的な練習法を紹介しよう。
【レッスン1】シールを利用してスパットの上を通過させてカップに入れる練習法
100円ショップなどで販売している小さな丸いシールを活用したパット練習法。自分が練習したいラインを見つけて、まずボールを置く場所にシールを貼る。そして、シールの後方からカップを見てラインをイメージし、ボールの先の30~50センチ付近のライン上にシールをもう一枚貼ろう。
カップ側からボールへとラインを逆になぞってスパットの位置を決めよう。
2枚目のシールがボールを打ち出す方向を示すスパットになる。ボールの線をスパットに対してまっすぐセットする練習を積んでおくことが重要だ。
シールを貼ってプレーすることはできないが、この練習で「スパット感覚」を養っておくとターゲットへの意識が高まり、ストロークの正確性がアップする。
【レッスン2】2本のティペグでゲートを作って芯に当てる練習法
フェースの芯になかなか当たらず、ボールの転がりが安定しない人にお勧めの練習法がこれだ。フェースがまっすぐ通過する動きを視覚的にマスターすることができる。
パターヘッドのトゥ側とヒール側にティペグを差してゲートを作る。ゲートの幅はヘッドが辛うじて通過できるくらいがベストだが、難しければもう少し幅を広げてもよい。
2本のティペグを結ぶラインに対してフェース面が平行となるようにセットし、インパクトでヘッドがティペグに当たらないようにボールを打とう。これを繰り返して、フェースの芯で確実にヒットできるようになるよう練習しよう。
ヘッドがティペグに当たらなければOKだ。トゥ側やヒール側がティペグに当たる場合は、自分のミスの傾向や癖を発見できるのもこの練習法の利点だ。
【レッスン3】タッチ合わせの感覚を磨くルックアップ練習法
ロングパットやミドルパットの距離感を合わせる練習法。距離感とは頭で計算するものではなく、目で見た感覚でコントロールするもの。打つ前にボールを見て頭で考えながら素振りするのと、カップを見ながら素振りするのとでは、どちらが距離感をイメージしやすいかといったら後者なのは間違いない。
ストロークの振り幅は頭で計算するものではない。目からの情報で体が自然に反応するものだと知ろう。目で見た感覚がタッチ合わせの決め手なのだ。
ボールを打つ前にカップを見ながら素振りを繰り返し、距離感の感覚をつかんでおこう。
目で見た感覚を強調するためにも、カップを見たままでストロークする練習が大きく役立つ、スタート前の練習としても効果的だ。実戦ではボールをしっかり見つめるというよりは、ボールはボンヤリと見て頭の中は素振りで把握した距離感に意識を集中させよう。
今回紹介した3つの練習法は、どれも簡単に行うことができるものばかりだ。パッティング技術を上達させてスコアップにつなげてほしい。
●石井忍
1974年8月27日生まれ、千葉県出身。日本大学ゴルフ部を経て1998年にプロ転向。その後、プロコーチとして手腕を発揮。現在は薗田峻輔らツアープロの指導のほか、自ら主宰するエースゴルフクラブ(千葉県)で多くのアマチュアを指導している。
(出典:『驚くほど入るパッティングのコツ』、取材・文:三代崇)
(ヤマダタケシ)
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