ゴルフIQをフル活用! スコアロスを抑えるマネジメント術とは?

ゴルフIQ(ゴルフの知能指数)の高い人は、『スコアのロスをいかに抑えるか』という思考に長けている。どんなに技術が高くても、攻め方を間違えればスコアメイクするのは難しい。上級者は池やOB、バンカーなどのハザードを避けるためにはどうするかを考え、安全確実な攻め方を実践していると言えるのだ。今回はスコアロスを防ぐマネジメント術を紹介しよう。

【1】フェアウェイの本当の真ん中を見極めよう!

マネジメント1jpg

ティショットを成功させる第一条件は、最悪の状況を回避することにある。フェアウェイ中央に向かってナイスショットを打つことよりも、OBや池など絶対に行ってはいけない場所を避けることを最優先にしよう。その目的を達成できれば、60点くらいのショットでも大成功といえるのだ。まず、『フェアウェイの本当の真ん中はどこか?』をしっかり観察しよう。

右サイドがOBのホールで、単純にフェアウェイ中央を狙って打ち、右にスライスしたらOBにつかまってしまう。この場合はフェアウェイ中央から右半分を消して、フェアウェイ左サイドのスペースを利用する。左のラフに行っても安全なので、フェアウェイの左端あたりが本当の真ん中と考えるのが正解なのだ。

【2】ナイスショットをクラブ選びの基準にしよう!

マネジメント2jpg

日本のゴルフ場のグリーンはほとんどが奥から手前にかけて傾斜している。そのため、グリーン奥からのアプローチやパッティングは寄せるのが難しく、ピンの手前側から攻めるのがコースマネジメントの鉄則となる。グリーンの奥に行ってしまうのを恥と考えているツアープロも多いのだ。

クラブ選択の話になるが、多くのゴルファーはきちんと当たる回数が少ないからといって、大きめのクラブを持つ傾向がある。ピンまで130ヤードで、良い当たりをすれば8番アイアンでピッタリなのに、何とか届かせようとして6~7番アイアンでフルショットしがちだ。その結果、まともに当たったらグリーンオーバーになってしまう。大事なのはナイスショットした時にピンまでぴったりのクラブを選択すること。当たりが薄くてグリーンの手前の花道で止まってしまってもOK。奥側に比べればアプローチをやさしく打つことができる。

【3】グリーン周りからは3打で上がればOKと考えよう!

マネジメント3jpg

グリーン周りとはピンまで20~30ヤード以内、長くても50ヤードのアプローチ圏内を言う。その場所から3打以内で上がることを目標にしよう。アプローチを打つ時は、できるだけピンの近くに寄せたいと思いがちだが、3打以内で上がればOKという条件なら、ピンを無理に狙う必要はなくなる。ボールの芝が薄くてザックリしそうで怖い時や、バンカー越えでプレッシャーを感じる時などは、グリーンにのせやすい場所を狙い、そこから2パットで上がる作戦でも良いのだ。

最高のアプローチショットを打つことよりも、アプローチとパットをどうつなげて3打以内で上がるかを考える習慣をつけると、スコアメイクのコツをつかみやすい。

【4】ロングパットはカップの手前に止めよう!

マネジメント4jpg

パッティングの最終目的はカップに入れることだが、カップまでの距離が長くなるほど入る確率は低下しがちだ。『ネバーアップ・ネバーイン』という言葉があるように、カップに届かない限り、入る確率はゼロなのだ。しかし、距離の長いパットを入れることばかり考えているとタッチがまったく合わなくなることが多い。カップを大オーバーして返しのパットも外して3パット、という残念な結果も招きやすいのだ。

タッチを合わせるには、カップのすぐ手前で止めるか、またはカップの近くで止める意識を持とう。スタート前の練習グリーンでも、ロングパットを打つ時は10メートル先のカップの近くで止める練習をしておくと、その日のグリーンの速さに応じた距離感を把握できる。ロングパットがカップ周り1メートル圏内に寄る回数が増えればスコアが大幅にアップするのだ。

【5】ショートパットは絶対にカップの右に外さない意識を持とう!

18ホール中、ショートパットを打つ機会が9~10回あったとして、100パーセント近い確率で入れることができれば、90を切る確率はグッと高まる。100近いスコアを叩いてしまう一番の原因は、ショートパットのミスにあるといっても過言ではない。ショートパットが苦手な人は、大半はカップの右に外している。インパクトで上体がカップ側に流れるためにフェースがかぶって当たり、カップの左にはずしてしまうパターンもあるが、フェース面をボールにまっすぐ当てようとしすぎるあまりインパクトでフェースが開いている人が圧倒的多数と言える。特に、ドライバーショットを打つ時にダウンスイングで体が早く開く人は、パッティングでもフェースが開きやすい傾向がある。つまり、体を開かずにボールをしっかりつかまえる意識をもてば、ドライバー同様、パットもフェースの芯でしっかりヒットでき、カップインの確率が上がるのだ。

今回紹介したコースマネジメントは、危険を回避する「リスクマネジメント」と言える。安全確実な攻め方を覚えてスコアアップにつなげてほしい。

●森 守洋(解説)
1977年生まれ、静岡県出身。高校時代にゴルフを始め、1995年に渡米。サンディエゴにてミニツアーを転戦しながら腕を磨く。帰国後、陳清波に師事。現在は東京都三鷹市内の「東京ゴルフスタジオ」で多くのアマチュアを指導する傍ら、原江里菜らツアープロのコーチも務めている。

(出典:『EVEN 2018年3月号』、文:三代崇、イラスト:庄司猛)

(ヤマダタケシ)

SHARE

PROFILE

FUNQ

FUNQ

趣味の専門誌を届けてきた私たちが世界中の人に向けて、趣味の世界への入り口をつくりました。彩りに満ちた人生の新たな1ページが、ここから始まります。

EVEN TOPへ

No more pages to load