プロコーチが教えるミスジャッジ回避術! アプローチショット編
FUNQ
- 2018年07月20日
INDEX
ゴルフにおいてのジャッジは多岐に渡る。クラブ選択、スタンスの向き、フェースの開閉具合、挙げていけばキリがない。どんなミスショットでもジャッジは間違えていないかもしれないし、素晴らしいナイスショットをしても、ミスジャッジをしているケースもある。「ミスジャッジ」と「ミスショット」は全く別物なのだ。今回は特にアマチュアゴルファーがミスジャッジしやすいアプローチショットに焦点を当てて、ミスジャッジを回避する方法を紹介したい。
砲台アプローチはオーバーしても良いという考えを持とう!
きっちりフェースターンで絶対にショートしない
必ず乗せたいピン手前砲台のアプローチは、ピンに対してショートするより、オーバーした方がグリーンオンの可能性は上がる。オーバーしても良いと考えて、フェースをしっかり返してアプローチしよう。
ピンが奥の場合はフェースを返さない
ピン奥の場合は、ショートの方がグリーンに乗る可能性が上がる。この時はショートでも良しと考えて、フェースを返さず打とう。
パターが使い難い状況の速い下りの近距離アプローチはこう打とう!
ウェッジのトゥ側でパターのように打つ
写真のようにラフからのアプローチでパターが使えず、下りの強いアプローチは、ウェッジのフェースの先っぽで芯を外して打つと少しキャリーが出て距離感を合わせやすい。
トゥ側で打ちやすくするために
クラブを短く持ち、ハンドアップ気味で構える。するとヒールが浮き、フェースのトゥ側でボールを打ちやすくなる。パターのように振れば、柔らかい球でミスが少なく距離感が出しやすいアプローチができる。
左足上がりのアプローチは左足を引いてバランスよく立とう!
左足を引いてスムーズにスイング
急な左足上がりのライからのアプローチは、左足を引いて傾斜に逆らって立つ。通常のアドレスだと、傾斜によって左足がスイングの妨げになってしまう。また、左足を引くことで、バランス良く立つことができる。
フェースを返せばランの出るアプローチに、フェースを返さなければ、キャリーの出るアプローチになる。状況に応じて使い分けよう。
ディボットや埋土などの悪ライからのアプローチはパターを使え!
パターをウェッジのように振る
グリーン近くのフェアウェイなどパターが使える場面で、かなりの悪ライからアプローチをする時はパターを使うのが安全策。チャックリやトップなど致命的なミスを回避し、グリーンを確実に狙っていくことができる。
ウェッジの感覚でパターをスイング
パターをアプローチで使う際は、ウェッジと同じ握り、同じスイングで。距離感もウェッジと同じ感覚で問題ない。
芝の薄い、固い地面でのアプローチは払い打つイメージを持とう!
なるべくレベルに払い打ち
芝が薄く、固い地面でのアプローチは非常に難しい。ボールを上げる必要があれば尚更。そんな場面では、なるべくヘッドを低い位置でレベルにスイングする。クリーンにボールを打つ必要があるため、クラブは短く持とう。
いつもより低い位置からヘッドを入れて、その位置を保ったまま打つのが理想。大きい開閉を行わず、ボールの側面から払い打つようなイメージを持つと良い。
いかがだろうか? アプローチショットの様々なシチュエーションに対して模範解答を知っておけばミスジャッジをする回数も減り、結果的にスコアアップにつながるのだ。是非取り入れてみてほしい。
●堀尾 研仁
1997年よりデイビッド・レッドベターに師事し、ゴルフティーチングの世界に入る。現在まで多くのツアープロの帯同コーチを務めた実績を持つ。
(出典:『EVEN 2018年8月号』、写真:藤井 孝太郎)
(ヤマダタケシ)
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