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メンタルコントロールが決め手! ゴルフIQを高めてスコアアップを目指せ

ゴルフはメンタルの部分が占める割合がとても高いスポーツだと言われる。ココロの状態を整えられなければ、練習の成果を本番で発揮することはできない。ショットレベルがほぼ同等だった場合、メンタルコントロール術を心得ているかいないかで、スコアに大きな差が表われるのだ。今回は、ツアープロコーチの森守洋氏がゴルフIQを高めるメンタル学について教えてくれたので早速紹介してみよう。

スタート前に『心の準備』をしておこう!

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ゴルフにはミスショットがつきものであり、予期しなかったハプニングも生じる。たとえば朝一番のティショットでいきなりOBを打ってしまったら、多くのゴルファーはそこでもうパニックに陥り、自分を見失ってしまいがちだ。打ち直しも大ダフリやチョロになったら、「もうダメだ〜」と、心がどん底状態になってしまうだろう。

しかし、心まで乱れてはスコアメイクできない。ミスして慌てたり、投げやりになったりするのは、「心のハンディキャップ」のレベルが低いために起こることなのだ。

重要なのは、「今日は絶対に諦めないぞ」、「ダボやトリプルを叩いても怒らないぞ」という具合に決め事を作っておくこと。スタート前に心の準備がしっかりできた人は、スタートホールでOBを打っても慌てない。「これも想定内」と気持ちの準備ができているから、心があまり乱れないし、プレーを早く立て直せるのだ。

構えたらゴルフと何も関係ないことを考えよう!

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ゴルファーの大半はいつもナイスショットを打ちたい気持ちが強いので、構えてから「こうしよう」、「ああしよう」と色々なことを考える。「テイクバックはこの方向に上げる」、「トップの形はこう」、「切り返しでは打ち急がない」など自分のチェックポイントを、脳が筋肉に指令するわけなのだ。しかし、わずか1.5秒程度の短い時間で終わってしまうスイングに対して、脳が激しく命令しても筋肉がパニック状態に陥り、体をスムーズに動かせるはずがないのだ。

こうした理由からプロゴルファーは、アドレスしたら脳思考を停止させる練習をしている。スイングのチェックポイントはアドレス前の素振りで確認し、アドレスをつくったら脳指令をストップさせて、すぐにスイングをスタートさせるのがメンタル面でプラスに働くのだ。

どんなショットも『価値は平等』と知ろう!

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いつもは74~75くらいのスコアで回るコースなのに、試合になると同じコースでも80以上も叩いてしまうことがよくあるのではないだろうか。競技ではプライベートのラウンドと違い、相手との勝負もあるし、自分も良いスコアを出さなくては勝てない。結果、コースマネジメントが普段よりもシビアになるのだ。

試合になると地力を発揮できない人に対して、「メンタルが弱いから」の一言で片付けがちですが、決してそうではないのだ。試合では精神的なプレッシャーが大きくなる。しかし、そこでスコアを崩してしまうのは、スコアを出すためのゲーム運びや謙虚な気持ちでプレーすることを忘れてしまったところに一番の原因があるといえる。

普段のラウンドと同じように、「ミスしても怒らないぞ!」と、自分に言い聞かせて、心のアップダウンを少なく抑えれば、普段の力を発揮しやすくなる。

メンタルが強くなるには『技術ありき』だ!

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メンタル的にタフなゴルファーが、必ずしも強いとは限らない。メンタルで他人よりも優位に立てたからといって、良いスコアを出せるとは言い切れないのだ。メンタルコントロールによってナイスショットの確率を上げることはできても、メンタルだけで技術をカバーしきれるものではない。調子の良くない時は、やはり自分のスイングの修正能力が高い人が早く立ち直れるし、ミスの度合いも軽減できるのだ。

スポーツは「心・技・体」とよく言うが、ゴルフの場合は「技・心・体」だと森コーチは語る。年齢を重ねて体力がなくなってきても、しっかりとした技術があればスコアはまとまる。メンタルは技術ありきなので、順番をつけるとしたら「技・心・体」となるのだ。スコアアップに悩むゴルファーは是非一度参考にしてほしい。

●森守洋
1977年生まれ、静岡県出身。高校時代にゴルフを始め、1995年に渡米。ミニツアーを転戦しながら腕を磨く。帰国後、陳清波に師事。現在は東京・三鷹市内の「東京ゴルフスタジオ」で多くのアマチュアを指導する傍ら、原江里菜らツアープロのコーチも務めている。

(出典:『読むだけで5打縮まるゴルフIQ』、取材・文:三代崇、イラスト:庄司猛)

(ヤマダタケシ)

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