ゴルフグローブ(手袋)の選び方と正しい使い方
EVEN 編集部
- 2018年09月01日
INDEX
ゴルフに長けた人ほどグローブ(手袋)選びや着脱の所作に一家言ある。それはゴルフグローブがプレーに与える影響がいかに大きいかの証なのだ。クラブとの唯一の接点であるグローブを極めることは、スコアにおいてもプレーヤーの佇まいにおいても重要な要素だと言える。ポテンシャルを最大限発揮させるためにも、グローブに対する正しい知識を頭に入れておこう。
グローブサイズは自分に合ったものをチョイス!
グローブで最も大切なのがサイズ選び。自分に合うものと合わないものではヘッドスピードが平均1.6m/sも違う(※キャスコ社調べ)ことも。サイズは人差し指と小指の付け根あたりを結んだ外周が基準。指の長さが過不足なく、手の平がぴったりおさまるサイズを選びたい。メーカーによって指が短めのカデットや長めのロングを用意しているところもある。
グローブの素材と特製
ゴルフグローブは天然皮革と合成皮革の大きく2種類に分かれる。素手に近いフィーリングに秀でる天然皮革と、水に強く、天候に左右されないグリップ力を備える合成皮革だ。
(写真・左)天然皮革
エチオピアシープと呼ばれる羊革が用いられることが多く、革が伸びて手に馴染み、素手に近いフィーリングが得られることからプロや上級者が使用。合皮に比べ耐久性に劣る。
(写真・右)合成皮革
天然皮革に比べ丈夫で水に強く、耐久性に優れるのが特徴。部分的に天然皮革を用いるなど、複合素材で常に安定したグリップ力を発揮するものもある。本皮よりリーズナブル。
正しいグローブの装着方法を知ろう!
グローブを付ける
繊細なタッチを出したいパッティングではグローブを外し、次のホールで再び装着する。普段何気なくしているグローブの着脱。誤った方法はグローブの寿命を縮める原因に。付ける時はまず、親指以外の指を通してから最後に親指を入れる。すべての指を通した後、指先が余らないように付け根を押して全体を馴染ませる。
グローブを外す
グローブを外す際、裾の部分や人差し指、中指の指先を強く引っ張るのもグローブの伸びや破れの原因となる。外す際は手の平側へ右手を挿しこみ、ゆっくりと手の平全体と親指を抜いた後、残りの指全体に力がかかるようにゆっくりとグローブを引き抜くと良い。
なぜベルクロテープを余らせるのか?
グローブのベルクロテープは受け側にピッタリ合わせるのではなく、やや余らせて付けるのが正しい装着方法。これはプレーにより生地が伸びてしまった際、調整できる余地を残しておくためだ。こうした工夫の積み重ねで、グローブの寿命は格段に伸ばせる。
ご理解いただけただろうか? ゴルフグローブは滑り止めや手の保護以外にも様々な効能がある。誤った選び方や着脱は、スコアへの影響はもちろん、交換時期を早めることになりかねないのだ。正しい知識を身につけてスコアアップにつなげてほしい。
(出典:『EVEN 2018年9月号』)
(ヤマダタケシ)
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EVEN 編集部
スタイリッシュでアスリートなゴルファーのためにつくられたマガジン。最旬のゴルフファッション、ギア、レッスン、海外ゴルフトリップまで、独自目線でゴルフの魅力をお届け。
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