アゴ高・目玉、難易度の高いバンカーからはこう出そう!
FUNQ
- 2018年11月09日
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ゴルファーにとって、バンカーに打ち込んだ時は誰もがしまったと考えるはずだ。それほどバンカーショットは難易度が高く、リカバリーすることが難しい。特にアゴ高や目玉になるとバンカーから出すのに何打もかかる、そんな経験はないだろうか? 今回はそんなゴルファーの悩みを一気に解決する、バンカーショットの方法を紹介しよう。
どうしてアゴの高いバンカーから出せないのか?
ボールを右に置きすぎたy字の構えでは、ロフトが立つためボールが上がりにくい。
アゴの高いバンカーショットで注意したいのは、ボールを右に置きすぎないようにすること。ボールを右足の前の近くに置くと、フェースを立てたハンドファーストの構えになる。結果的にインパクトでフェースの刃から砂の深くまでもぐり、クラブがスムーズに振り抜けず、高さを出すことができない。
アゴの高いバンカーからはこうして出そう!
高さを出したい時はボールを左カカト内側の前に置き、フェースを軽く開こう。両腕とクラブがY字に見えるアドレスとなる。
両手を返してヘッドスピードを上げる感覚をつかんでおくと脱出成功率がアップする。
打つ前に素振りを繰り返して感覚を掴もう!
高さを出すにはヘッドスピードを上げてスイングする感覚も必要なので、打つ前に両手を少し離して素振りを繰り返し、両手を返しながら振り抜く動きをチェックしておくことが有効だ。ただし、この素振りは両手を離しすぎないようにしよう。
どうして目玉のバンカーからうまく出せないのか?
1、目玉は砂に潜っているため、フェースをかぶせてボールの下までヘッドを深く入れなければならない。
2、通常のバンカーショットのようにフェースを開いて構えるのはNGだ。
3、すくい上げるとフェースの刃がボールの上半分に当たるだけでボールは出ない。
ボールが砂にもぐって、いわゆる「目玉」の状態になった時は、通常のバンカーショットのようにフェースを開いて構えるのは逆効果だ。クラブヘッドがボールの下まで入らず、フェースの刃がボールに直接当たって低い角度で飛び出してしまい失敗することが多い。そのため、バンカーのアゴの高さが腰よりも上だと、脱出できなくなるのだ。
目玉のバンカーからはこう出そう!
1、ボールをスタンスの中央よりもやや右に置く。
2、インパクトで力を出さなくてはならないため、バックスイングを大きくとる。
3、上から鋭角に打ち込んで終わりのイメージを持つ。
4、インパクトでパワーを出し切り、砂の爆発力でボールを出す。
目玉の場合は、クラブヘッドをいつもよりも砂の深い所まで入れなくてはならない。そこでボールを右寄りに置き、ハンドファーストに構えよう。これでフェースの刃から入れることができるが、インパクトの砂の抵抗が相当強いためクラブを短く持ち、バックスイングを大きく取ろう。砂の爆発力によってボールを上手く出せたとしても飛距離は出ないが、これでOKだ。
いかがだろうか? 難易度の高いバンカーは無理にグリーンに届かせることを考えるのではなく、バンカーから1回で出せればOKだという感覚を持てば、大叩きが減り結果的にスコアがまとまるようになるのだ。ぜひ実践してみてほしい。
●高橋 友希子プロ
埼玉県出身。関東ジュニア優勝、世界ジュニア2位などの実績をもつ。レッスンを受けたい方は、千葉県の市川駅前ゴルフスクールや東京・日比谷のドライビングレンジ日比谷へ。
(出典:『ミスに効くゴルフ処方箋』、写真/山上忠 取材・文/三代崇)
(ヤマダタケシ)
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