1年間で50ヤードも飛距離アップした女子プロが教える腰の『瞬間横移動』とは?
FUNQ
- 2018年11月18日
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ゴルフ業界で密かに話題になっている女子プロがいる。小澤美奈瀬プロがその人だ。なんとこの1年間で50ヤードもの飛距離アップに成功したというのだ。そのヘッドスピードは最速50m/sを超える。そんな彼女にヘッドスピードアップの秘訣を聞いてみた。
小澤プロが実践する腰の『瞬間横移動』とは?
テークバックから、フィニッシュまで、全体のスピードを上げることでヘッドスピードも上がる。その際に重要なのが安定と可動を意識すること。雑巾絞りで左右の手が同じ方向に動いてしまっては、絞れないのと同じなのだ。
ゴルフの場合は、腰は回さず胸を素早く回転させるのが理想。なぜなら、腰を回転させると体重移動が大きくなり、速い動きができなくなる。左右の体重バランスは5:5のイメージで、体重移動は考えなくてOK。また、ここがキモなのだが、腰は止めるのではなく、テークバック中には左方向に横移動させることで、より大きい捻転差が生まれ、全体のスピードも上がりやすくなるのだ。
腰の横移動を覚えてみよう!
1、速いテークバックの次の瞬間には、腰が左に横移動する。全体のスピードを上げるために、腰の横移動は核となるポイントなのだ。
2、テークバック中、トップまでの間に腰を横移動。ダウンスイング前には下半身はすでに「準備完了」の状態になる。フィニッシュの際、惰性で腰は回るが、この間は腰を回す動きはしない。
『腰を横移動させる』と聞いてそれを試みた際、必ずと言っていいほど、次に上げる3つのミスに当てはまる。改善し『瞬間横移動』を体得してみよう。
【1】頭が横移動してしまう場合
左足内側で体重を止める
腰の横移動と共に、頭と上半身が横移動してしまう場合は、左足の外側に体重が逃げてしまっている場合が多い。体重は左足の内側で止めるように意識しよう。
【2】タイミングが合わず、クラブが遅れる場合
シャフトの重心点を意識する
速い体の動きに対し、クラブが遅れてしまう場合は、シャフトの重心点を意識。長い棒ではなく、短い棒を振っている感覚でスイングすることでタイミングを合わせやすくなる。
【3】右足体重になってしまう場合
右カカトを上げてスイングしてみよう
ダウンスイング~インパクトの際、右足体重になってしまう場合は、右足のカカトを上げてスイングすると良い。あくまでも体重移動は考えず、5:5というイメージ。コースでも使える小技だ。
ご理解いただけただろうか? 今回紹介した練習法で腰の『瞬間横移動』を覚えて、皆さんの飛距離アップにつなげてほしい。
●小澤美奈瀬
1992年生まれ。現在は名古屋を拠点にティーチングプロとして活躍。様々なゴルフ理論を学び、多くの資格を持つ。プロツアー出場を目指し、ミニツアーなどにも参加している。
(出典:『EVEN 2018年12月号』)
(ヤマダタケシ)
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